巨人の星、キャプテン翼、SLAM DUNK…スポ根アニメから“必殺技と汗臭さ”が消え“爽やかイケメン”要素が台頭する歴史をおたささが語る
おたささ注目スポ根野球アニメは『ONE OUTS』と『バツ&テリー』
おたささ:
あと別紙で作ってみたのですが、こんなのもあるよ、スポーツアニメあれこれ。『ONE OUTS』。これがある意味、イカサマ野球というか面白い世界観。なんだこれ? みたいな感じがして面白いんです。
あとマイナーなもので入れておきたいなと思ったのが、劇場版アニメなのですが『バツ&テリー』。主人公の名前が抜刀軍と一文字輝。バツ&テリーでピッチャーとキャッチャーなんですよ。リーゼントで不良モノ。高校生です。
当時のマガジンといえばヤンキーモノが強いですから、そんなヤンキー漫画なんだけれども野球もちゃんとする。この作品をなんで取り上げたかと言うと、まず主題歌がいいんですよ。スターダストレビューの『心の中のFollow Wind』という曲なんですが、スターダストレビューがすごくよくて。
またこれが劇場版『ダーティペア』の同時上映だったのでついでに観に行ったんですけれど、なかなか面白くて楽しめました。『バツ&テリー』は横浜が舞台なのですが、東海大相模という高校があるじゃないですか。敵チームが東海大相撲高校というのがあるんです。
天海:
なるほど(笑)。
おたささ:
未だにそれが頭の中に残っていて、東海大相模を見る度に東海大相撲って読んじゃうっていう、ただそれだけが言いたかっただけです(笑)。
天海:
確かに似ていますもんね。
時代が早すぎた異世界転生サッカーアニメ『ドラゴンリーグ』
おたささ:
続いてサッカーアニメの『キャプテン翼』が4回アニメ化。小粥よう子さんが無印で、次が井上喜久子さんを翼くんをやって、大人編を関智一さんがやって今は三瓶由布子さんがやっていたり、『イナズマイレブン』がかなりぶっ飛んだ方向にいっていたりするんですが。
『疾風!アイアンリーガー』。サッカーをやっていた時の『疾風!アイアンリーガー』がすごく熱くていいんですけれど、あえてここはこの作品を取り上げてみたいと思います。93年の『ドラゴンリーグ』。異世界転生してサッカーをする物語。主人公以外はドラゴンとかとサッカーをする。すごいんですよ、これ。
ドラゴンが相手なので飛んだりしたりする。でも見ての通りサッカーボールはあるでしょう?
天海:
あります。
おたささ:
ある意味、異世界の先取り。今は異世界が普通になっているじゃないですか。今やったらいけるんじゃないかと。今リメイクするならこのアニメじゃない? とそんなことを思いながら。93年はまだ異世界モノがそんなにないんですよ。でも今だったら受け入れられるんじゃないかと。
スタッフ:
『ドラベース ドラえもん超野球外伝』というのもありましたね。
おたささ:
あった!
ナイキとのコラボも。ロボットたちとバスケをする『バスカッシュ!-BASQUASH!-』
おたささ:
続いてバスケアニメ。『ロウきゅーぶ!』ですけれど、「小学生は最高だぜ!!」と言いたいところですが、あえてもうちょっと捻りを入れていきましょうか。『バスカッシュ!-BASQUASH!-』。ロボットプラスバスケ。
天海:
すごい発想ですよね。
おたささ:
ロボットでスリーオンスリー。市街地でスリーオンスリー。何が良かったか。車を改造した感じに手足が付いて、バッシュがちゃんとナイキとコラボしていて、めちゃくちゃかっこいいんですよ。このかっこよさがなかなかわかってもらえないっていうね。バスケアニメとしては、あえてこんなのもいいでしょう? というような。
最近『火ノ丸相撲』もやっているということで、相撲アニメ。普通の相撲もありますけれど、いろいろな相撲もあったりします。普通の相撲で言うと、『見ると強くなる 痛快!横綱アニメ ああ播磨灘』。もうこのタイトルが素晴らしいですよね。見ると強くなる。「強くならなかったじゃん!」って今ならいろいろ怒られますよ(笑)。
続いて『暴れん坊力士!! 松太郎』。これは面白かったですね。他では『うっちゃれ五所瓦』。サンデーの漫画だったかな。これすごい面白いんですよ。あとは指相撲とか「相撲」が付くものってあるじゃないですか。『競女!!!!!!!!』ですよ、尻相撲ですよ、もう必殺技ですよ(笑)。回転敵兎尻打(笑)!
女子は相撲の土俵に上がっちゃうと大変というのもあったりするのかもしれませんが、本当は女子相撲もあるんですけれどね。でもある意味必殺技なきスポーツアニメの世界に、あえて必殺技をぶっこんでくれた。ありがとう、『競女!!!!!!!!』っていう。それを伝えたかっただけなんですけれども。
フェンシング、近代五種……今後期待するアニメ化されるスポーツは?
おたささ:
もうすぐオリンピックがあるじゃないですか。オリンピックのキャラのアニメっていくつかあるんですよ。『イーグルサム』というロサンゼルス五輪の時かな。公式キャラクターのアニメ化。
天海:
見たことある!
おたささ:
続いて『こぐまのミーシャ』。これはモスクワ五輪かな。これもちゃんと日本でやっています。どちらもスポーツはしていない印象はあるんですけれど、キャラクターアニメということで。あと『コビーの冒険』。これはバルセロナ五輪。
天海:
ぜひとも日本も。
おたささ:
今回のキャラクターがいるわけじゃないですか。あれもアニメ化するのかな? というところも楽しみだよね。
天海:
なるほど。かわいいデザインですもんね。
おたささ:
ざっと話したけれど、今後アニメ化してほしいスポーツは何かありますか。
天海:
フェンシングとか興味ありますね。
おたささ:
『ダッシュ勝平』で一瞬だけやっていたんだけれど、あれで見てフェンシングというのが突くと何点というルールを見た。カーリングは日本が強いじゃないですか。そう考えるとカーリングとかが出てきたりするんじゃないのかな。あと見てみたいのはセパタクロー。ご存知ですか。
天海:
名前は聞いたことあります。
おたささ:
『逆境ナイン』で来た先生が、「先生は何のスポーツなんですか」「セパタクローだ!」というのが好きなんですけれど。
天海:
コメントで「カバディ」とか。
おたささ:
オリンピック競技としては馬術。今期だとスポーツクライミング。スケートボードなども公式競技に入っているので、スケボーのアニメとかが出てきそう。
あと近代五種というすごくわかりにくい競技があるんですけれども、日本でも競技人口が30人くらいしかいないんじゃないのかっていう。馬術とランニング、フェンシング、水泳、射的を全部やるようなスポーツ。
『競女!!!!!!!!』みたいな架空競技も面白いかなと思ったりするかな。でもライバルキャラクターがいろいろな作品を方向づけていくんじゃないのかなっていう。
そう考えるとアイドルアニメとかでも、ライバルキャラクターがどういうキャラクターかでいろいろ変わっていくのかな。それが『アイカツ』と『プリパラ』を分けたポイントだったりするんじゃないだろうかと、わけのわからないことを言ってみたり(笑)。
今コメントでありましたけれど『デカスロン』という十種競技でしたっけ。あれもアニメ化したら面白いだろうなと思いますね。