『ポケモン』の名前を考察してみた「レディアン→てんとう虫(ladybug)+エイリアン」「ルギア→ギリシャ語の銀(aegir)のアナグラム」
森の要塞「フォレトス」
分類「みのむしポケモン」のフォレトス。アニメ『ポケットモンスター』に登場するキャラクター「タケシ」の仲間としてもおなじみのポケモン。名前の響きからもなんとなく感じるように、フォレスト(=森)のアナグラムでできた名前であると考察。ミノムシがモチーフであることも納得できるネーミングです。
しかし、第二の説として、要塞である「フォートレス」のアナグラムではないか、という説も挙がっています。確かに、要塞を彷彿とされる堅牢な外殻から、大砲の砲身のような突起物がいくつも伸びています。
さらに、フォレトスのタイプは「はがね」(と「むし」)で、防御力も他のポケモンよりも頭一つ抜けています。それはまるで「難攻不落の要塞」と物語っているかのよう。
「森のミノムシ」か、「鋼の要塞」か、はたまたその両方か。謎は深まるばかりです。
アーティスト犬「ドーブル」
分類「えかきポケモン」のドーブル。筆に見立てた尻尾に塗料を付け、それを使って絵を描く習性を持つポケモン。
ベレー帽のような頭から、いかにも芸術家を彷彿とさせるポケモンですが、一説では「犬」のようにも見えるとのことで。
どうやら、「ブルテリア」という犬がモチーフになっているのではないかと、投稿者はにらみました。白い体に目のぶち模様、細い尻尾など、ドーブルに共通するような部分がみられます。
このことから、ドーブルはさしずめ“落書き好きなブルテリア”といったところでしょうか。
銀の海神「ルギア」
最後にご紹介するのは、分類「せんすいポケモン」のルギア。嵐を自在に呼び起こす能力を持った、「海の神」と崇められる伝説のポケモンです。
また、ゲームソフト『ポケットモンスター 銀』や『ポケットモンスター ソウルシルバー』のパッケージを飾る、ストーリー中で重要な役割を持ったポケモンでもあります。
まさしく銀バージョンを象徴するにふさわしいポケモンなのですが、その名前のルーツは、ギリシャ語で“銀”の意味を持った「アルギラ」という言葉から来ているのではないか、ということ。あくまで名前の響きではありますが、確かに銀バージョンの主役にぴったりな言葉ではあります。
また、「海の神」を裏付ける説も浮上しています。
それは、北欧神話の海神「エーギル」から来ているということ。エーギルの英語綴り“aegir”を、ローマ字で読んで“アエギル”、それを逆から読んで“ルギエア”、それを詰めて“ルギア”。本来の海神の名前が連想ゲームのようにつながって、最終的に“ルギア”に落ち着いたのではないかと予想されています。
いかがでしたでしょうか。
現在、およそ700を越える種類が存在するポケモン達。その一匹一匹に名前が付けられていますが、思えばその由来を考えたことはあまりなかったかもしれません。
その由来を考えてみることも、『ポケモン』のひとつの楽しみ方なのではないでしょうか。
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