つば九郎、漫画の作者にご褒美ヘッドロック。『天に向かってつば九郎』3巻“お手羽渡し会”リポート【畜生ペンギン】
球団の垣根を超えて広く愛される、東京ヤクルトスワローズのマスコット・畜生ペンギンつば九郎。
たくさんの愛らしい行動で、野球ファンに止まらず、多くの方を魅了しているのを皆さんはご存知だろうか?
ヘルメットで殴りつけるつば九郎 pic.twitter.com/kWdVgIyZvz
— 【畜ペン】つば九郎のいたずら (@base_neta) September 11, 2014
さて、そんなつば九郎が主人公の、日常がおもしろおかしく描かれたマンガ『天に向かってつば九郎 』(作者:まがりひろあき)の単行本第3巻が2018年8月9日発売。新宿の紀伊国屋では、恒例となった“お手羽渡し会(お渡し会)”が催された。
ニコニコニュースオリジナルでは“お手羽渡し会”の生放送を実施し、前回同様、記者も1人現場に潜入。つば九郎を「先生」と呼び崇めるファンらで満たされたカオスなイベントスペースで、一体なにが起きるのかを見守ることにした――。
※記者は今回が人生はじめての“お手羽渡し会”であったため、印象や記憶が体験を超越してしまい、記述が一部主観に寄っている可能性があります。ご了承ください。
取材、文/ニコニコニュースオリジナル編集部
つば九郎、登場
去る2018年8月9日 午前10時。記者は他のスタッフと共に“お手羽渡し会”の現場、紀伊國屋書店 新宿本店に入った。
台風13号が首都圏を直撃すると予報されていたにも関わらず、当日は雨も降っておらず、ファンのみなさまも一安心したことだろう。
イベント開始時間となり、会場のボルテージも高まってきたところで、つば九郎登場のアナウンスが流れた。
来た。
この時、私は会場の異様さに気づいた。
つば九郎が横を通り抜ける瞬間、ファンのみなさんが口々に「先生……先生!」と声をあげたのだ。私は耳を疑った。
もはやファンのみなさんにとって、つば九郎は「好き」の対象ではなく、「信仰」の対象であったのだ。
驚きのあまり意識が遠のきそうになるのを抑えつつ、その後の様子を見守ることにした。
“お手羽渡し会”スタート
この日の参加者は抽選で選ばれた150名。従順な信者のみなさんのみがつば九郎との謁見を許されたということで、みなさん大変に気合が入っていることはすぐにわかった。グッズを身につけた方の多さがそれを物語っている。
そして何よりも、みなさん完全に“よく訓練されている動き”だった。150名とはいえ、小さなイベントスペースに集まればそれなりのすし詰め状態にはなるわけだが、自分よりも後ろに並んでいる人に撮影用のスマホを託したりして、完璧な動きでスムーズに『天つば』を手渡されていった……と思ったその時ハプニングは起きた。
子連れのお父さんが「先生!! ナデナデください!!!」と、小さな子供を抱きかかえ、つば九郎に接近。先生もこれに応えようと、黒く大きな体でズイッと子供に近寄ったのだが……
ンギャアアアアアアアアアアアア!!!!!
会場に一閃、耳に突き刺さるような悲鳴をあげて、子供は泣き出してしまう。
傍若無人の畜生ペンギンことつば九郎も、これにはさすがにショックを受けたのか、会場の隅っこで小さくなっていた。
可愛いところもあるんやなと思った記者であった。
これ、うれのこり?
“お手羽渡し会”も無事終了し、可愛いところもあるんだなと思った矢先、つば九郎はこんなフリップを出してきた。
当日、多めに用意されていた単行本を売れ残りと思ったのか、ご機嫌斜めになってしまったのだ。訂正します。つば九郎、全然可愛くなかった。
ここからつば九郎は暴走開始。
紀伊国屋のスタッフさんに「もうかってますか?」と聞いたり、看板やテーブルクロスに突然して回ったり……。
この「売れ残り」たちは、つば九郎が全てサインし、紀伊国屋1Fの入り口で即販売させていた。商売上手か。
作者・まがりひろあき氏、登場
さて、一通り“お手羽渡し会”が終了したのち、会場を影からコッソリ見守っていた『天つば』作者のまがりひろあき先生も登場。
当日、中継で入っていたニコニコ生放送に出演し、つば九郎ら共にコメントと戯れるなどしていた。
まがり先生&つば九郎の、ダブルサイン入り『天つば』も完成し、イベントは無事終了……と思ったその時!
つば九郎→まがり先生へのご褒美ヘッドロックが炸裂。作者にヘッドロックとは……と思ったが、まがり先生もなにやらご満悦の表情。
こうしてイベントは終了を迎え、つば九郎はそのままビルを去り、新宿の街へと解き放たれて行った。
(完)
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激レアな非常に価値の高い1冊ですが……
と、つば九郎も申しておりますので、この1冊を家宝にできるという真のファンのみなさまからのご応募をお待ちしております!