美人緊縛師が緊縛グッズを紹介。麻縄、カラビナ、裁ちばさみetc…緊縛用の縄は「しなやかになるまで30人ぐらい縛らないと」
ミュージシャンの西川貴教さんらが「学ぶ」をコンセプトに「身近で当たり前の事だけど詳しく知らないモノ、事」をテーマに深掘りしていく番組「西川学園高等学校、略してN高!」。今回のテーマは「緊縛」。講師を務めるのは、緊縛師の芙羽忍(ふわしのぶ)さん。
今回は緊縛で使用する縄や、必須アイテムやあれば便利なグッズ、そして緊縛用の縄がなくても身近なもので代用ができるものや、代用に向かないものを紹介。また縄を使った手錠や後手縛り、吊るしなどの縛り方を土屋礼央さん、星田英利さん、ミクロマンサンライズ!!!さん、手島優さんに紹介しました。
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緊縛用の“お道具”を紹介
土屋:
では緊縛に必要なお道具を紹介していただきたいと思います。これは「お道具」って言わなきゃだめなんですね?
芙羽:
「道具」ではなく「お道具」です。
手島:
決まりがあるんですか。
芙羽:
はい、そこはやっぱり。
星田:
リスペクト?
芙羽:
はい。
ミクロマンサンライズ!!!:
「お」をちゃんとつける人、いいですよね(笑)。
土屋:
ではちょっと紹介してもらっていいですか?
芙羽:
これはロープですね。
西川:
ロープと縄で素材が違うの?
芙羽:
これ(左)は縄です。これ(右)はロープです。
西川:
何がどう違うんですか。
芙羽:
ロープは素材が綿なんです。こちらは麻縄と呼んでいますがジュートロープです。
これは煮て乾かして伸ばして焼いて何か塗ってとか、いろいろやらなきゃいけなくてですね。
西川:
しなやかになるまでには相当な工程が必要ということなんですね。
芙羽:
そうですね。やりたての時は三日間。そこからまた育てるので。
西川:
自分で?
芙羽:
このぐらいになるまでは30人ぐらい縛らないと。
西川:
ここまでくるまでに、その30人の汗だったりが染みて……。
芙羽:
そう、いろいろなものが。
土屋:
これは洗っていないんですか?
芙羽:
洗いはしないです。天日に干して、焼いています。
西川:
でもね、やっぱりちょっと部室みたいなニオイがする。柔道部の部室みたいな。
土屋:
これは高いんですか。
芙羽:
この状態で出来合いのものが3000円から4000円で、だいたい10本で1セットなので。
星田:
それは何用で売っているんですか?
芙羽:
出来合いは緊縛用です。
星田:
緊縛ショップとかそういうところで緊縛用で売っているんですか!?
芙羽:
売っています。
土屋:
これは海外でも売っているんですか?
芙羽:
売っていないですね。
土屋:
じゃ日本で作って輸出して?
芙羽:
はい、ただ海外のマニアさんは撚る(よる)ところから作ったりしているみたいです。
裁ちばさみは必須アイテム! 手ぬぐいやカラビナなど、あれば便利なグッズも
土屋:
他にも道具があります。
芙羽:
裁ちばさみは絶対です。実際に地震が起きて逃げた女王様がいたんです。なのでちゃんと切るようにと。
土屋:
自分で切れるようにということ?
芙羽:
いえ、すぐに逃げられるようにと。
西川:
これで小さいはさみだと話にならないですもんね。
芙羽:
カラビナはこれです。登山とかクライミングの時に必要なものです。
手ぬぐいは目隠しをしたら五感がひとつ塞がれると他が開くので。あと口を塞いだりとか。
星田:
猿ぐつわや!
西川:
そこそこ歴史もあるじゃないですか。裁ちばさみとか手ぬぐいは理解できるのですが、カラビナがなかった時は何を代わりにしていたんですか?
芙羽:
じかにやっていたと思います。大きな竹にじかに。梁とか。
西川:
なるほど。すべりがいいようなものとかでね。
土屋:
そうやって身近にあるもので代用していて。我々も家にこれがなかったとしても、何か使えるものがあるんじゃないかと。
西川:
そりゃそうでしょう(笑)。部屋に遊びに行ってこんなのだったら、完全にこれやりたい人でしょう(笑)。
手島:
びっくりしちゃう(笑)。