「お客さんが心配しはじめたら、笑いもなくなっていく」ゴールデンボンバーが語り出した“真面目にバカをやる” プロの本気
年末の紅白歌合戦に4年連続出場するなど、今や誰もが知る4人組のエアバンド“ 金爆 ”こと『ゴールデンボンバー』。全国26都市をまわる全35公演で動員は15万人を超え、大成功で千秋楽を迎えた全国ツアー『オールゲイズ 二丁目のユウジ』のネタバレや裏話を披露するイベントが開催された。会場には多くのファンが集まり、熱気に沸く様子を『オールゲイズ二丁目のユウジ をメンバーと一緒にやんや やんや振り返るネタバレNight』と題して、ニコニコが独占生中継を行った。イベントではライブの演出のこだわりや、メンバーの失敗話など、大いに盛り上がりを見せた。
ツアーお疲れ! カンパーイ!
鬼龍院:
今日ってさ、ライブじゃないからみんな着席スタイルで。 ポップコーンでも食ってたらいいんじゃないかと思うくらい(笑)。
一同:
本当にそう!
喜矢武:
乾杯したいぐらいだもん、「お疲れ!」って。
歌広場:
そういうゆるい会であることは間違いないよね(笑)。
樽美酒:
それやってみたいよね、お酒飲みながら。
歌広場:
だって俺らが「乾杯!」って言ったら、2000人ぐらいが同時に「乾杯!」って言うんでしょ?
樽美酒:
それ楽しそうじゃん(笑)!
喜矢武:
じゃあ一応、エア乾杯でもしとく?
一同:
ツアーお疲れ! カンパーイ!
お笑いコンビ、ライスは「何を言っても、快く対応してくれる凄い良い人」
鬼龍院:
昨日のさいたまスーパーアリーナのライブのホヤホヤの映像を振り返って、どんな演出をしていたか見ていこうと思います。
喜矢武:
まずはオープニングから。出た! (キングオブコント2016の)チャンピオンですよ!
鬼龍院:
みなさんもご存知かと思いますけど、ライスさん。この時はまだ優勝してなくて無名だったんですよね。
喜矢武:
知っている人は、前にテレビで(ライスの関町さんと)僕、キスをした……(笑)。
樽美酒:
なんかゲイっぽい衣装だけど、ご本人の私服ってわけではないですからね。
歌広場:
何を言っても、快く対応してくれるすごい良い方なんですよね。
鬼龍院:
関町さんね、ご飯に行っても何でも「わぁ、これすごい美味しい!」ってずっと言ってくれるのよ(笑)。凄い良い人なのよ。
似せると上の人に怒られる……喜矢武の力作「ヨシカワくん」
鬼龍院:
喜矢武さんはね、事務所の人を超えてるんだよね。職人だから(笑)。
喜矢武:
いろいろ映像があるんですけれども、合成が多いんですよ。めちゃめちゃ動画スキルが上がりましたよ(笑)。
鬼龍院:
ゲームが大好きな喜矢武さんの……出た! これヨッシーではありません。ヨシカワくんです。
喜矢武:
楽しそうだな(笑)。このヨシカワくんは結構前に作ったもんなんですよね。一昨年のハロウィンパーティーの時に作ったんですよ。最初はジュラシックパークの恐竜として出ようと思った。なかなかいい出来だったから鬼龍院さんにLINEして「これ、なかなか良くない?」って。じゃあ本ツアーで取っておこう、って(笑)。
鬼龍院:
なんか、夢がある(笑)。で、喜矢武さんがステージの上に行ってゲームがはじまると。
喜矢武:
これね、(本家のゲームに)似せちゃいけないから大変だったんだよ。これも結構作り直しましたね。(ゲーム会社の)上の人が怒るから(笑)。
こんなにローションがあるなんて、夢の世界だよね。
鬼龍院:
次は動画タイムだ。これとアクションシーンが一番制作費がかかったんだよね。
歌広場:
動画タイムは、いろいろ語りたい事があるよね。
喜矢武:
こんなにローションがあるなんて、夢の世界だよね。これは体育館を借りて全部養生して(ブルーシートを)張って、ローションを大量に用意するっていう。
鬼龍院:
これもさ、結構ボツになったカットがあるよね。
喜矢武:
結構あったよね。
歌広場:
いろんな競技やったよね。
喜矢武:
いくつか競技を一気にやって、面白いのだけチョイスしてるんですよ。
樽美酒:
楽しかったー!
歌広場:
研二さん、頭打っても楽しそうだったもんね(笑)。
樽美酒:
めちゃめちゃ痛かったけど、楽しい方が強かったもん(笑)。
歌広場:
実は、僕らローションでダンスダンスレボリューションを踊ったんですよ。
一同:
まぁ、地味だった(笑)。
鬼龍院:
というわけで、ボツになりました。
こういうのをやりたかったのよ、俺。
喜矢武:
こういうのをやりたかったのよ、俺。
鬼龍院:
(観客の合唱に対して)ありがとうございます。でも歌わせてるの、無理矢理なんだけどね(笑)。
歌広場:
この歌詞が流れている演出ね。
鬼龍院:
最初は、文字がなかったんだよな。
歌広場:
そう。文字があることによって、初めてきたであろうオジサンとかが口ずさんでくれて(笑)。
鬼龍院:
ツアー中に貰ったファンレターで、「好きなんですけど、パッと歌詞が出てこないです」っていう人がいて、確かにそうだ思いました。ファンレターで改善されていく、みたいなのってありますよね。
歌広場:
そうなんですよね。あ、そうだ! 忘れちゃいけないのがありましたね。
鬼龍院:
ボンバーズJr. さんね(笑)。
歌広場:
僕らがトロッコで後ろの方に入っちゃってるから。お前らにJr.のシステムはないだろって(笑)。
鬼龍院:
ジャニーズさんの公演に行かせてもらうと、結構あるんですよね。(メインのアイドルが)逆最前に行った時に、中央でJr. の方が華を添える、と。
喜矢武:
このJr. は驚きの低予算で……Tシャツなんか100均ですからね。
鬼龍院:
ごめんね、Jr. のみんな(笑)。
メンバーが熱演。せっかくの感動シーンも……「後ろのがアレで(笑)」
喜矢武:
このシーン、結構好きなんだよなぁ。世界名作劇場のね。
鬼龍院:
やっぱり、わかりやすいパロディっていいなって思って。
喜矢武:
鬼龍院さん、こういうの好きだよね(笑)。
歌広場:
(倒したはずの敵役が「まだだ」というシーンが流れて)お前は早く死んどけ(笑)。
樽美酒:
この時はね、後ろのアレのせいでほとんどの人が話が入ってこないんだよ(笑)。いやぁ、(全裸は)寒かったなー!
鬼龍院:
「(二丁目の)上には上がいるぞ」っていう意味で、上が出て来ると。
一同:
IKKOさん、本当にご出演いただいてありがとうございます。
鬼龍院:
ラスボスにどんな人を出したら面白いかって思った時にIKKOさんしかいなくて、オファーしたら出てくださいました!
鬼龍院「2公演くらい、振り付けを間違えた(笑)」
鬼龍院:
ライブは全部で35公演をやりまして、「あの場所ではこんなことが起きた!」とかそういうものをですね、スタッフさんに聞いたんですよ。「あれは面白かったな」みたいなハプニングを、ホワイトボードに書いてもらって。そういうのを振り返っていこうかなと思っています。(あったかいよユウジの)振り付けを2公演くらい間違えた(笑)。下がっちゃいけないところで下がっちゃったりとか。
喜矢武:
オープニングがよくできてましたよね。映像とマッチングしてましたよね。
鬼龍院:
BIGBANGさんと三代目J Soul Brothersさんの『R.Y.U.S.E.I.』の楽曲の音使いで! ってイメージして、カッコイイ曲ができました。
ブラ紐のチラリに「やべぇ!」
鬼龍院:
あれ? ちょっと拡大するね。これね、ブラ紐が出てるんです(笑)。
歌広場:
左腕、見えますか(笑)?
樽美酒:
これね、女の子の気持ちがわかるの! ブラ紐が垂れてても全然わかんないの!
鬼龍院:
僕がMC中に気付くわけですよ。「やべぇ!」って。で、前の方のお客さんも気付きはじめてるのよ(笑)。そしてまた研二さんの失敗があるんですよ。
樽美酒:
また俺!? でもね、超焦った! 今もパニック起こしてますよ(笑)。これ、ツアーの一番最初のライブだったのね。初日って常にドキドキしてるのよ。衣服がはだける系の演出って、不安でしょうがないのよ。
歌広場:
普段脱いでるくせによく言うよ(笑)。
樽美酒:
あの衣装はチャックを下ろして、ホックを外してっていろいろ手順があるんですよ。それをずっと考えていたら、チャックをあけるのを忘れてて。これは焦った、本当に。終わるまでずーっとライブが不安でしょうがなかった(笑)。
鬼龍院:
今は笑ってもらえたからよかったけれど、本番中は絶望するよね。
樽美酒:
そう! 「本当にみんなごめーん!」ってなっちゃう!
お客さんが心配しはじめたら、笑いもなくなっていく
鬼龍院:
ちょっと激しいのをやってみたかったっていうのがあったんですよ。メンバーコールの時に、激しく水を吹こうと思って、ジャンプして水を吹いたら、面白いんじゃないかって。そういう思いつきでやってみたら客席に落ちた(笑)。
樽美酒:
危ない!
歌広場:
これ危ないよー! 飛んだねぇ!
喜矢武:
飛んだ先が舞台から客席まで意外と狭かった(笑)。間近で見たら凄かったよ。
歌広場:
ロックだね(笑)。
喜矢武:
マジでダイブしたのかと思ったもん(笑)。
鬼龍院:
落ちた時に、ちょっと肘を擦りむいたとかあったんですけれど、そういう時に何を一番心配しなきゃいけないかって言うと、お客さんが心配しはじめたら笑いもどんどんなくなっていくから。落ちた瞬間にすぐに上がらなきゃって思った。
喜矢武:
「そういう演出?」って思うくらいのスピードだったよね。下にトランポリンがあるのかと思ったもん(笑)。
歌広場:
それ面白いな。ダイブするけど戻ってきちゃうっていう(笑)。
鬼龍院:
お客さんから(自分が)見えない時間が長いほど、心配されちゃうから。これからバンバンふざけるのにさ(笑)。
歌広場:
喜矢武さん、大爆笑してんじゃん。
鬼龍院:
喜矢武さん、僕の失敗大好きだよね。
喜矢武:
面白いんだもん(笑)。
鬼龍院:
ライブで何かあった時に、そこからどうやって面白くするかっていうのが大事。事務所の後輩のライブを見ていて思いました。