【朗報】『ポプテピピック』1話にガチ困惑していた中年男性、最近は楽しめてる模様「わりと中年向けのネタが多いしハマっています」
ニコニコ動画で最速ミリオン街道爆進中の『ポプテピピック』、1月22日の「小飼弾のニコ論弾時評」で、毎週欠かさず見ているプログラマー小飼弾氏と山路達也氏のふたりが、「中年向けのネタが多いし、ハマっています。」と語りました。
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困惑した中年男性も面白さが少しずつわかってきた
山路:
ニコニコニュースオリジナルに掲載された記事で、「『ポプテピピック』に中年男性ガチ困惑」この中年男性って私のことですよね。2話、3話と見て、ようやくちょっと面白さが、多少感じられるようになってきましたけど、弾さんはどうでしょう(笑)?
小飼:
ハマっています。わりと中年向けのネタが多いし、「銀河声優伝説【※】」になりつつありますね。
※銀河声優伝説
アニメ『銀河英雄伝説』が由来の、声優を大量に起用することを表現する造語。
山路:
声優を変えていくのは、すごいですよね。声優の無駄遣いみたいな。あんな声優の使い方が出来るものかと、ちょっと思いましたけれども(笑)。
小飼:
無駄遣い(笑)。いや、僕は、ちゃんと役に立っている有効活用だと思うけどね。本当に次に誰が出てくるのか、3話で、若本ピピ美が出てきたので(笑)。
山路:
ああ「お面が、もらえなくて中指立てていたオタ俺」(コメント)、ああ、イベントでお面を配布しようとしたら、ポリスメンが来ちゃったという。そんな所まで含めて、狙いは何ですかね?
小飼:
俺も欲しかったなあ。
SNS社会前提の作品作り
小飼:
改めて1話から3話まで見て、やっぱり、すごいなと思ったのは、SNSがあるというのを、前提にしている。
山路:
それは感じますね。
小飼:
『けものフレンズ』ですら、宣伝の一環としてのSNSの利用だったんですけれども、ちゃんとSNSをアクティブに活用しているという意味で、『ポプテピピック』は、番組の作り自体が、SNSなしには成り立たないところまで来ていますよね。
山路:
それこそ、ネタをニコニコ動画のコメントのやりとりで、教えあって。
小飼:
そう。例えば、2話のスクショタイムのようなネタは、テレビしかないとしたら、ポカーンでしょう?
山路:
私は、ポカーンでしたよ(笑)。
小飼:
だけど、あれは録画されて、スロー再生されて、1コマ1コマを、本当にスクショされて、SNSで拡散されて、初めて意味をなすわけですよね?
山路:
私は解説されるまで、わかりませんでした。
小飼:
はい。『ポプテピピック』は、テレビでだけで見ていたら「なんだこれ?」でしょう。あれは番組というよりは素材なんですよね。
山路:
私は、一応Netflixで見たんですけれども。『ポプテピピック』は、見て人と楽しく語り合って、楽しくワーワー盛り上がるための、言ってみたらキャンプファイヤーみたいなものですよね。
小飼:
ヒントも、ほとんどないでしょう? 「いきなり地球は狙われている」と言われたら。オッサンは、ピンと来て笑える。だから、むしろオッサンに優しいんです。
声としての素材を活かす作り
小飼:
もしかして、声優さんの年齢、平均で還暦過ぎてない?
山路:
しかも、若い方は、すごく若いというか、今時の。
小飼:
メッチャ若くはないでしょう。多分1番若かったのが、2話の時の、でも25歳とかそんな感じじゃないですかね?
山路:
十分、若い感じがしたんですけど、そうでもないんですか?
小飼:
だって、どこにでもいる14歳の女子中学生じゃん。
山路:
「声優のアフレコ環境の小芝居ネタが面白かった」(コメント)そうですよね。あのネタも、ちゃんと2パターン作って、大御所まで本気でやっているというのは、すごいことをやっていましたよね(笑)。
小飼:
そう、「わざわざクソさが足りない」といって、リテイクをくらったと書いてありましたね。でも、そういうのも含めて、本当に、ちゃんと良質の素材として作られているんですね。
山路:
いやいや、そう言われて、ちょっと私も何回か見て、少しずつ『ポプテピピック』がわかるニューロンが、できてきたかなという感じはするので。
小飼:
そうそう。だけれども、わけがわからんなら、わけがわからんでいいと思うんですよね。「こういうのが来たらムカつくー」と思うのであれば、ミュートをかけちゃっていいと思うんですよね。それにしても次に、どんな声優が出てくるのかというのが、本当に楽しみですね。
山路:
すごいマメにチェックしていますね(笑)。ああ、「古谷徹さんと池田秀一さん」(コメント)期待ですよね、それはぜひ、やっていただきたいですよね。というか、ある意味『ポプテピピック』は、情報を集めたりしながら見るものなんですね。
小飼:
だから、作品だけで完結していないというのも上手いし、あざといと言えば、あざといところで、結構、過去の傑作、不条理ギャグと絡めて話をしている人も多くて、複数見られたのは、『GOLDEN LUCKY』と絡めている不条理さなんですけれども、ひとつ決定的な違いがあって、『GOLDEN LUCKY』は、パロディが、ほとんどないんですよ。
小飼:
オリジナルなので、当然なんですけれども、単体の作品として見たら、クソですよやっぱり。僕的に見ても。でも、ずっとクソを出してられるのは、ちゃんと食べてインプットしているからですよね。インプットも前提にされているじゃないですか?
山路:
「いつからアニメ夜話になったんだ」って、コメントが(笑)。ある意味、視聴者が育つことも期待コミコミのアニメになっていたりするみたいな。
小飼:
アニメというのか、作品というのか、でもかなり中年向けだと思いますよ。やっぱりネタが古いのが多いもん。
山路:
新しいネタは、とことん新しいですしね。
まだまだ期待できる圧倒的素材過多
小飼:
あるけどね、「チェスト竹書房!」とかさ。
山路:
「チェスト」とか「誤チェスト」ってそんなにポピュラーな、メジャーなネタなんかい? と思いましたけど(笑)。
小飼:
いやあ、若先生【※】の作品は教科書に掲載するレベルなんじゃないですか!
※若先生
漫画家・山口貴由氏の愛称。
山路:
そうですか(笑)。
小飼:
はいはい。そうですよ。だって、なんで教科書に金陀美が載ってないんだ!? とかね。うん。
山路:
誤チェストは『衛府の七忍』ですよね(笑)。
山路:
ということで、なんかまた『ポプテピピック』については、改めて語りますかね。
小飼:
はい。あのクソアニメ、Netflixでもやっているし、本当に逃れる術がないくらい、どこでもやっているよね。
山路:
あれ予算かかってそうな気もするんですけどね。
小飼:
アニメの予算がどういう風に割り振られているのかというのは、僕らはもう見るだけのド素人なので全然わかんないんですけども、ちゃんと節約になっているのかな? 15分×2っていうふうに。
山路:
はいはい。相当凝ったことしていますもんね。人形アニメとか。
小飼:
いや、でも15分×2と声優リセマラというのは、他も真似して欲しい。
山路:
同じことをするわけにはいかない(笑)。
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