ノンスタ井上、自身の炎上体質に「Twitterで悪口を送ることで、ストレスが減るならそれでいい」
全世界に30億人のユーザーを持つ巨大ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)企業を舞台に、個人の生活や情報がすべて可視化される世界をエマ・ワトソンさん、トム・ハンクスさんの共演で描いた映画『ザ・サークル』が11月10日より全国公開中。
ニコニコ生放送では映画の公開を記念した特別番組『いいね!のために生きてますが、なにか?SNS万歳!『ザ・サークル』公開記念放送!』が放送されました。
番組では、社会学者の古市憲寿さん、作家のはあちゅうさん、お笑いコンビNON STYLEの井上裕介さん、女子高生社長として注目を浴びた椎木里佳さん、リア充アピール代行サービスを提供する「ファミリーロマンス」社長の石井裕一さんが自身の体験談を交えながらSNSについて討論を行いました。
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SNS時代のビジネス「リア充アピール代行サービス」とは?
古市:
きょうは本日公開の映画『ザ・サークル』の公開記念として、SNSを活用されている方たちを中心に討論をしていこうと思います。はあちゅうさんといえば、デビュー時からずっと炎上していますよね。
はあちゅう:
18歳のときにブログをはじめて、それがブログ初の書籍化となって当時はネットに慣れていない時代だったのでいろいろと炎上を体験してきました。今の時代はみんな炎上を経験するんじゃないですかね。
古市:
SNSの炎上といえば、井上さんですね。
井上:
“炎上○○の生みの親”、井上です(笑)。炎上という言葉がポピュラー化しているということは、いいことでもあり悪いことでもあると思います。『ザ・サークル』という映画が賛否両論、いろいろあるSNSのよさ、悪さを伝えてくれる映画だと思います。
古市:
そしてリア充アピール代行サービスや家族代行サービスなどを行う「ファミリーロマンス」の社長の石井裕一さんにお越しいただきました。このリア充アピール代行サービスって何ですか。
石井:
インスタ映えとかしたいお客様に、我々がニセの友達となって一緒にインスタ映えするような写真を撮ってあげるとかのサービスです。料金さえ払っていただければ、我々は友達として一緒に写ります。
井上:
僕が「5人と一緒に撮りたいです」っていったら、だいたいどのくらいのお値段なんですか。
石井:
だいたい1人あたりが2時間8000円なんですよ。
井上:
結構かかるな~。
古市:
5人呼んだら4万円。
井上:
でもそれで自分の求めている写真が撮れるなら……という。
石井:
たとえば井上さんがライブをやっているところに、僕らが花束を持ってやってきて写真を一緒に撮るとかですね。
井上:
俺、そのために4万も払うのいややわ(笑)。
古市:
写真撮ったりする間とかはシーンとしたりとか、地味な作業なんですか。
石井:
いや、お客様は「本当に友達としてきてくれるのかな」と心配しているので、僕らはまず、友達になるところからはじめるんです。たとえば「井上さん、あだ名は何にします?」「お互いに敬語なしね」という感じです。
井上:
すごい仕事(笑)。
はあちゅう:
でもそれを2時間もやったら本当に友達になっちゃいますよね。私、絶対になれると思う(笑)。
SNSはお菓子的な感覚。主食にすると心がやられる?
井上:
僕、何年も前に某雑誌に、たまたまセクシー女優の方と食事をしていたところを撮られたんですよ。セクシー女優の方が友達で、その方の好きな男の恋愛相談を受けていたんです。普通にご飯を食べて、タクシーを止めて女性を乗せて、じゃあねって見送ってあげたんです。
これって普通のことじゃないですか。これを某雑誌では「井上が粘りに粘ったが口説き落せず、お持ち帰り失敗」って書かれて。それ今でもTwitterでも検索したら出てくるので、俺はいつまでお持ち帰り失敗を出されないとあかんのかって思います(笑)。
はあちゅう:
井上さんはSNSなどでどうやって反論するんですか。何か言い返したことはありますか。
井上:
俺はあまり頭にこないんです。いっている人が幸せならそれでええんちゃう? って思う。だからあまりTwitterとかで悪口がきても、俺の悪口を送ることでその人のストレスが減ってるなら、それでいいかって思うんです。SNSって、それくらいライトなもの。
古市:
本気にしたらだめ。
井上:
おやつ的な感覚ですよ。主食じゃない。
はあちゅう:
私めちゃくちゃ主食ですよ。たまに毒物を食らってウェッってなる(笑)。
井上:
それは心がやられますわ(笑)。
古市:
はあちゅうさんはSNSをどのくらい使っていますか。
はあちゅう:
私は一日中使ってますよ。朝起きてTwitter見て、夜寝る前にTwitterを見る。だからTwitterにはじまりTwitterで終わるみたいな感じで、ネットをやっている合間に何か作業をする感じです。
古市:
ネットをやっている合間にご飯を食べるみたいな?
はあちゅう:
そうそう。
井上:
一つ一つ意見とか見るの?
はあちゅう:
割と見ていますよ。エゴサーチもいろいろなワードでしています。みなさんしないんですか?
古市:
たまにしますけれども、やっていたらキリがないですから。椎木さんはしますか?
椎木:
私は1日3回くらいしています。褒められる言葉もうれしいですけれど、悪口とかがあってもうれしいです。とりあえず話題にされたいんです。
井上:
構ってちゃんか(笑)。
椎木:
何も私を話題に出していない人とか見ると、はぁ……ってなります。私は世の中に対して何も結果を残せてないなって落ち込みます。
古市:
結果を残したいの?
椎木:
ちょっと私のことを考えてほしいなって。
井上:
24時間あるうちの数分でいいから私のことを考えろって?
椎木:
そう。
井上:
女王様やないか(笑)。
一同:
(笑)