静岡県の「最恐吊り橋」を渡ってみた! 高い、細い、揺れるがそろったシンプル過ぎる構造で地面が恋しくなる迫力
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『ゆらゆら編。【バーチャルいいゲーマー佳作選】』というウスイさんの動画です。

グーグルマップの口コミで「これは最恐」「迫力満点」「今までで最も怖い」など評されている吊り橋に興味を抱き、静岡市葵区に来た投稿者のウスイさん。

市内を流れる安倍川は各所で吊り橋を眺めることができます。



県道29号を走り、入島トンネルの手前を左に逸れる道を走ると下路式トラス橋梁が現れました。この先にある小さな集落の地名が付けられた藤代橋です。目的地はこの橋を渡ったさらに奥にあります。



細いグネグネした道を進んでいると、突如フレッシュな治山(ちさん)が出現。こういう施工があるということは一回大きく崩れたのだろうか、そうなるとさぞや生活は大変だろう……と思いを馳せるウスイさん。

道に生活感が出てきたと思ったら……

集落に入りました。



ただ、小さな集落なのですぐに家が途切れて道がモッサリしてきます。


舗装路は左にそれますが、目的の場所はこの道をまっすぐ行った先にあるそうです。

少し進んだところで、「車でつっこんだら一定確率で碌な目に遭わないやつ」と感じたのでバックすることに。

「時代は歩きです」と張り切って歩くことにしました。


クマ出没注意の看板があるのも納得の景色です。自然を感じて歩く分には中々心地良い道だとか。それでいてタイヤの跡もありますね。



そうして吊り橋へ到着! グーグルマップの登録名によると「藤代奥の吊橋」とのこと。

口コミのイメージを裏切らない簡素な印象の橋です。

先ほどの安倍川にかかる吊り橋の1つは、踏み板を支える横板は四角い鉄材でボルト留めでした。


しかしこの橋は横板に相当する部材は細身のパイプで、針金で括られ留められています。大丈夫だとは思いますが怖さがありますね。


釣り構造自体も簡素で、明石海峡大橋に見られるような上空から釣り上げるタイプのケーブルはありません。欄干のケーブルがあるのみです。


安倍川の吊り橋で見られた、外側にグッと展開して揺れを軽減するようなケーブルもありません。これはかなり揺れそうです。


さらには踏み板もかなり狭い。

橋全体が微妙に右へ傾斜しているのも気になります。



何はともあれ、欄干からのケーブルをグッとつかんで渡り始めたウスイさん。この日はほぼ無風なので「ゆかいに渡れそうな雰囲気がある」とのこと。必要十分な構造で、林業の人などが仕事で使うための橋梁だろうと推測。

真ん中あたりまで来ると迫力が増してきます。

対岸が近付いて来ると、「渡ったら、戻らないといけないんだよなぁ」とつい考えてしまいます。吊り橋の宿命です。

ソロソロと歩いて対岸に到着です。揺れがほとんど無くなって、地面が近付いた瞬間の安心感が嬉しかったとのことでした。


渡った先は山の奥へと細い筋がぼんやり続いているだけで、道らしいものはありません。ここで戻ります。

南側のたもとはパイプの手すりが無骨でした。



復路は足元ではなく正面のアングルで。映像にも揺れを感じ、上下にバウンドしているのがわかります。
歩いているときの感覚としては、踏み込みむときは踏み板が沈むので足が中々離れず、上げた足を下ろす時はバウンドして戻って来た踏み板が思ったより早く足を迎えるとのこと。そのため、吊り橋はすたすた歩こうとすると違和感があり、歩調が狂うのだとか。

どうやって架けたんだろうと思うような橋でした。

比較検討できるほど沢山の吊り橋を渡ってきたわけではないものの、ウスイさんにとって今回の橋は「一番簡素で、迫力を感じた。良かった」そうです。
最恐との評判にたがわぬ迫力のある吊り橋でした。そこに至るまでの景色も興味深い動画です。興味を持たれた方はどうぞご視聴ください。映像からも怖さが伝わってきます。
視聴者のコメント
・この道は怖すぎる
・歩ける部分が少なすぎませんかね
・なかなかの景色ですね・・・
・橋というか太めの紐じゃん
・足先見えるとやばい 鉄骨渡りすぎる
・渡るの観てるときずっと息止まってたよ…
▼動画はこちらから視聴できます▼
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