高橋愛の方から好きになった…だと!? アイドルと結婚した「あべこうじ」のノロケ話がうらやまけしからん
アイドルを口説いた男のお笑い論――「ウザいキャラ」の裏にあるもの
加藤:
あべさんといえば、テレビで見ていると、「胡散臭い」と思っちゃうんですよ。胡散臭くないですか?
やまだ:
そうなんですよね。 お喋りのうまい人は、ほとんどが胡散臭いと思われる。凄く不幸なことなんですよ。
あべこうじ:
僕ほどストレートな人はいないと思うんですけど。それが、「また、いやらしいな」って思われるタイプなんです。だから、できることでも、やらないようにするんですよ。胡散臭く思われないために……。
加藤:
どういうことですか。
あべこうじ:
たとえば、何かあったら、飲み物とかの用意はさっさとやっちゃうでしょ?
やまだ:
できちゃうからね。
あべこうじ:
「足らない。誰か!」とか言っちゃうでしょ? だから、あえて気付かないフリをする。減ってるけどね(笑)!
加藤:
すごく努力してますね(笑)。
あべこうじ:
でも、そうしないと、出来ちゃう人と思われるのが、一番ハードルが高いですから。自分で自分の漫談を潰す時もあるんですよ? できすぎると面白くないんですよね。
やまだ:
できるのにやっていない、ということ?
あべこうじ:
マジで、そうなんですよね……。だから、僕も胡散臭い奴はすぐわかる。僕も俯瞰で見てるけど、そいつらも俯瞰で見てるから。
一同:
(笑)
あべこうじ:
だから、みんなに分かりやすく、笑っていただけるための入り口として、できるだけ早めに、若干ウザイっていうのを入れています。そうすればあとは何を言っても、笑えるようになるんですよね。
やまだ:
確かにそうかもしれない!
あべこうじ:
でも今は、そういう若干ウザいフックがなくても笑っていただけるようになってきたので。
やまだ:
すごいですね!
あべこうじ:
逆に説得力だとか、知恵や知識がないとだめだな、と思い始めてきました。確かにこんなことを言っていると、今は胡散臭いから……ちょっとずつ……抜けてる……どうかな(笑)?
やまだ:
僕らは、あべさんをそのキャラクターで認知しちゃってるから(笑)。あべさんが、何を言っても「きっとこの人はわかっていて言っているんだな」って、ウザいキャラを演じてくれているんだと思っちゃう。
加藤:
だから、本人に聞きたかったんですよ。
やまだ:
あべさんはピンでトークイベントとかやってるじゃないですか、そのコツってないですか。
あべこうじ:
僕は、「人となり」だと思っているんです。たとえばトークの場で、鶴瓶さんが喋っているとしますよね? 鶴瓶さんが喋ることがネタとして面白いかよりは、鶴瓶さんが喋っていて、鶴瓶さんがその場で感じていることの方が面白いじゃない? ということは、最終的に人となりだと思います。
やまだ:
その人の生き様がすべてですね。
あべこうじ:
うんこちゃんの生き様があれば、僕はいいような気がしますね。
加藤:
ありがたいお言葉ですね。