二足歩行する“ココナッツタコ”の不思議な生態。知能レベルが高くココナッツに擬態する「謎のタコ」を解説
今回紹介するのは、アルファベータさんが投稿した『ココナッツタコ/メジロダコ【ゆっくり解説】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、道具を使う事で有名なメジロダコ(ココナッツタコ)の生態について解説していきます。
ココナッツで防御、二足歩行する知能の高いタコ
霊夢:
メジロダコは別名ココナッツタコとも呼ばれる、中型サイズの頭足類だよ。太平洋の熱帯海域に生息していて、エビやカニ、貝などを食べ、二足歩行をしたり、ココナッツの殻や貝殻を防御のために使うという変わった行動を見せるよ。
体の大きさは8cm、腕の長さも含めると15cmぐらいの大きさがあり、血管のような暗い模様を持ち、黄色っぽいを漏斗を持っているよ。腕も暗い色をしているけど、吸盤が白色になっているのが特徴的で、眼の下には台形の模様が見られることもあるよ。
メジロダコは湾や潟湖の砂地となっている海底で見つかることが多く、砂の中に体を隠し、眼だけを出している体勢でいることが多いよ。2005年にはカリフォルニア大学の研究チームにより、メジロダコが二足歩行することが判明し、科学誌に掲載されたよ。
二足歩行するタコはメジロダコのほかに、もう一種類のタコが確認されているだけで、かなり珍しい行動だというよ。二足歩行をするメジロダコが発見されたのは、インドネシアのスラウェシ島付近の海底で、砂地となっている海底にはココナッツの殻が散らばっているよ。
ココナッツの殻を運びながら、空いた足で歩いている姿が確認されたというよ。このタコが二足歩行をするのは、漂っているココナッツに擬態するためだと考えられていて、隠れる場所の少ない海底ではジェット噴射で逃げるよりも、擬態して隠れるほうを選んだのだと考えられているよ。
オーストラリアのメルボルン博物館の研究チームによると、ココナッツの殻を使って身を隠したり、防御に使ったりする行動は、特にインドネシアのバリ島・スラウェシ島付近に生息するメジロダコでよく見られるというよ。人間が捨てたココナッツの殻を利用する姿も確認されていて、20mもの距離を運び、体の周りに殻をまとって二枚貝のような防御体勢を取るというよ。
メジロダコは基本的には単独行動するけど、繁殖の時にはお互いにコミュニケーションをとるよ。彼らは8本の足を動かしたり、体の色を変えてコミュニケーションをするけど、人間のダイバーが持つ道具に興味を示して掴んできたりすることもあり、特に殻に使えそうなカラフルなプラスチックのものには積極的に触ってくるというよ。
面白い特性をもっているメジロダコ。その知能の高さには驚かされてしまいます。解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
―関連記事―