愛知県トヨタ町、山口県セメント町、宮城県ニツカ。企業や商品名・人名にちなんだ地名をまとめてご紹介！
今回紹介する、ゆっくり亭さんが投稿した『企業名が地名になった会社地名【ゆっくり解説】』では、音声読み上げソフトを使用して、企業名等が由来になった地名について解説していきます。
企業名や商品名がそのまま地名に
魔理沙：
きょうは企業名がついた地名をやる。たとえばこんなやつ。
霊夢：
愛知県豊田市トヨタ町。トヨタ本社の住所ね。
魔理沙：
ちなみに豊田市はかつては挙母市といって、市名もトヨタにちなんで変わってしまった。よく豊田市にあるからトヨタ自動車と勘違いする人がいて、愛知県には豊の字がつく地名が多いから、その一種だと思ってる人がいる。
霊夢：
豊橋市に豊川市、豊明市なんてあるよね。
魔理沙：
トヨタの本社工場がまるまるトヨタ町になって、住民は800人ほど。住民はトヨタの社員寮に住んでる人で、もちろんトヨタ社員。次はこれだ。
大阪府池田市ダイハツ町。こちらも住民はいて、数人が住民登録されてるみたい。おそらく社員だと思われる。群馬県太田市スバル町。
霊夢：
これは企業名というより商品名ね。
魔理沙：
車以外だとこんなやつがある。
霊夢：
北海道旭川市パルプ町。日本製紙北海道工場ってあるわね。
魔理沙：
今は日本製紙という会社になったけど、昔は山陽国策パルプという会社で、そのパルプが地名になった。北海道はこの手の製紙会社が由来になった地名があって、苫小牧市王子町、江別市王子、釧路市新富士町というのがある。王子製紙は東京都北区王子で創業したから王子製紙。富士製紙は静岡の富士だ。
北海道らしい会社というと、こんなのがあるけど、この地名は宮城県だ。宮城県仙台市青葉区ニツカ。
霊夢：
ニッカウヰスキーの蒸留所があるのね。
魔理沙：
山口県山陽小野田市セメント町、大分県津久見市セメント町。どちらも戦前からセメント産業で栄えた町で、町の発展に貢献したということでその名前が付けられた。企業はどちらも小野田セメントと言うか、現在の太平洋セメント。
同じく九州だと、長崎県佐世保市ハウステンボス町。これもそのまんまだな。東京都府中市東芝町。神奈川県川崎市幸区小向東芝町。大阪府茨木市太田東芝町。滋賀県甲賀市水口町日電。
霊夢：
日電ってNEC日本電気よね。
魔理沙：
大阪府大東市三洋町。
霊夢：
地図では京セラの工場になってるけど。
魔理沙：
かつて三洋電機というのがあって、次の会社に買われた。
企業の創業者にちなんだ地名も
霊夢：
大阪府守口市松下町。大阪府茨木市松下町。
魔理沙：
企業名は松下電器産業で、現会社名はパナソニックだ。創業者の松下幸之助にちなむ地名もある。
霊夢：
大阪府高槻市幸町。
これは言われないとわからないわね。幸町なんて普通にありそうだし。
魔理沙：
創業者系だとこんなのもある。神奈川県川崎市川崎区鈴木町。京急大師線の駅もある。
霊夢：
味の素の工場があるよね。
魔理沙：
味の素の創業者が鈴木さん。もうひとつ分かりにくいやつだと、栃木県矢板市早川町。
シャープの創業者、早川徳次が興した早川電機工業の工場があったことにちなむ。
その他、意外な地名の由来も
魔理沙：
工場じゃない企業系はかなり難易度が上がる。まずこれ。東京都大田区田園調布。渋沢栄一が作った田園都市に、もともとあった調布という地名を組み合わせた地名。
東京都八王子市みつい台。三井不動産だな。
霊夢：
不動産会社が開発して、自社の社名をつけたのね。
魔理沙：
新潟県新潟市中央区京王。京王線とは無縁だけど、京王不動産が開発した。
北海道石狩郡当別町スウェーデンヒルズ。事の起こりはここを訪れたスウェーデン人が「ストックホルム郊外にそっくりだ」と言ったことをきっかけに、スウェーデンハウスという不動産会社が設立された。その不動産会社が開発したのがスウェーデンヒルズ。
でも結構真剣にスウェーデン風な街を作ってしまったために、1990年にスウェーデン国王が来訪をされている。最後は神奈川県横浜市青葉区緑山。TBSが社屋移転のためにこの土地を取得したんだけど、遠すぎるため社屋は移転せず、緑山スタジオを作ったことから地名も緑山になった。
霊夢：
青葉区だから緑？
魔理沙：
いや、テレビの三原色の中の「緑」をとって、「緑山」と名付けたそうだ。
霊夢：
テレビ局の施設が地名の由来なのは驚きよね。
日本に由来がおもしろい地名がこんなにもあったとは驚きです。より詳しい解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。
▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼
―あわせて読みたい―
・岐阜JR線に存在する“難読”な駅名。各務ヶ原、北神戸、木知原など…あなたはいくつ読めますか？
・史上最大のプロパンガス爆発「つま恋ガス爆発事故」。静岡のレクリエーション施設で起きた“開きっぱなしのガス栓”による悲劇を解説