この子の笑顔が見たい。『真の実力はギリギリまで隠していようと思う』は最強主人公が“ちょっとだけ本気を出す”理由にシビレる胸熱ファンタジー
“能ある鷹は爪を隠す”という言葉もありますが、「俺はまだ本気を出していないんだぜ?」的な感じで敵を手玉に取る展開ってゾクゾクきますよね?
ニコニコ漫画の「電撃大王」にて連載中の『真の実力はギリギリまで隠していようと思う』は、まさにそんなロマンに共感してもらえる方にオススメのファンタジー作品です。
少しずつ明らかになっていく主人公の強大な力。そして彼がその力を行使すべきだと思いいたった理由にシビレます……!
原作:猫夜叉(小説家になろうマイページ)
作画:亀小屋サト(@3x1x0)
キャラクターデザイン:鍋島テツヒロ(@n_shima)
剣も魔法もからきしな“無能”、ユノ
生涯に1度とされる重大な儀式にて、聞いたこともない名前の神との契約を果たしたというユノ・アスタリオ。
どこぞの神だか知りませんが、その結果、彼は生まれて間もなく膨大な力を授かることになります。
身に余る力の制御で手一杯だったユノは、満足な鍛錬も詰めないままに成長。
“フェリス魔法騎士学園”に入学するころには、“無能”というあだ名がすっかり定着していました。
無能のお前ごときがなぜこのエリート校に、と入学初日からクラスメイトに絡まれるユノ。
そこで幸いにも、幼なじみのアリスが加勢してくれたのですが……。
「公爵家の御令嬢は騎士家のユノ君にお熱らしいぜぇ!?」という小学生並みの煽りに対し、意外にもアリスは何も言い返せません。
顔を真っ赤にしていることからも彼女の想いは明らかなのですが、ユノとしてはアリスにまで迷惑をかけるわけにはいかず。
もとより両親への言いつけでこの学園に入学した彼は、最低限の義理だけは果たしたとばかりに「潮時か……」と思い始めるのでした。
新入生たちの前に現れた“野良神”
ユノが早々に退学の決意を固めようとした寸前、教室現れたのは担任教師のソレイユ。
これでどうにかその場は収まったかのように見えたものの、未だに例の男子生徒の腹の虫は治まらない様子でした。
しかし、ソレイユからユノの筆記試験が満点だったことが明かされ、教室内は騒然とした雰囲気に。
先程からユノに絡んでいた生徒・マロも、悔しさに打ち震えるしかありません。
続いてソレイユ先生は、この学園での最重要ルールとして「“神との契約”は慎重に行うこと」と新入生たちに言い渡します。
契約した神が有名であるほど強力な恩恵(スキル)を得られるということで、この言いつけは至極真っ当なものに違いなく。
複数契約も可能とはいえ、赤子のころにマイナー神(?)と契約してしまったユノには耳の痛い話なのでした。
さらには“契約”については実際の声を聞いてもらったほうが話が早いだろうと、ある者を教室に招いたソレイユ先生。
生徒たちがはしゃぐなか教壇に立ったのは、瞳に暗い影を落とし、みすぼらしい装束に身を包む少女……いわゆる、“野良神”だったのでした。
“無能”に徹してきたユノの決意
力なき“野良神”に好奇の目を向け、あまつさえ嘲笑し始める生徒たち。
次第にマロの悪ノリもエスカレートしていき……。
“野良神”に名乗る名前などないことを知っていて、あえて尋ねるような醜悪さを見せたマロ。
さらには下卑た笑みを浮かべながら、「俺が契約してあげますよ」と口にします。
すると“野良神”が真に受けたところで、マロは彼女を「無能神」と罵りはしごを外してしまうのでした。
そんな光景をまるで我がことのように見つめていたユノは、ここでついに激高!
“野良神”をかばうなんて、と身を案じてくれたアリスの制止も振り切り……。
ユノは「退け」のひと言とともに、マロに痛烈な一撃を叩き込みます!
幼き日に、“ゼウス”なる神……我々が知るところの“全知全能の神”との契約を果たしたユノ。
そのとき授かった強大な力が災いのもとになると悟った彼は、これまで“無能”に徹してきたといいます。
しかしこの日、ユノは生涯初めて「この力を誰かのために使ってみたい」と思うことになったのでした。
「この子の笑顔が見たい」という、はたから見ればささいにして単純なキッカケ。
……ですが、ユノにとってはそれだけで十分。ただそれだけのために、彼は“ちょっとだけ本気を出してみる”ことを決意します!
そんな気取らないユノのカッコよさがたまらない本作。果たして彼が、今後どのような活躍を見せてくれるのかワクワクが止まりません。
(画像はニコニコ漫画『真の実力はギリギリまで隠していようと思う』より)
ニコニコ漫画で『真の実力はギリギリまで隠していようと思う』を読めるのはこちら
ニコニコ漫画公式サイトはこちら
―ニコニコ漫画おすすめ漫画記事―
・美人なおねえさん(男)とひとつ屋根の下!? 『おねえさんの家に居候する話』はお胸がときめく同居生活コメディ
・その寝ぼけ眼を独り占めしたい。『いつも眠そうなクラスメイトが助けを求めてきた』の眠たげ女子が見せる一挙手一投足すべてが愛おしい