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“オタクの結婚相談所”に二次元オタクが直撃取材してみた──会話の練習やデートプランの提案、デートで着る服までいっしょに選んでくれる“オタクの婚活サービス”がすごかった

どのくらいの人が婚活しているの?

──実際にどれくらいの方が婚活サービスを利用しているんですか?

エヌコン担当者:
 ブライダル総研の“婚活実態調査2020”によると、婚活サービスを通じて結婚した割合は、13.0%(2年連続過去最高を更新)で、約7.7人にひとりは婚活サービスを通じて結婚しているというデータが出ています。

 また、独身者の約4人にひとりが婚活サービス利用経験があるとの調査結果も出ており、婚活サービスが結婚相手探しの手段として浸透しているのはあるかと思います。

──そんなに多くの方が!? オタクの婚活というのも増えているんです?

エヌコン担当者:
 矢野総研の調べによると、2017年におけるオタク市場の規模はというとおよそ5700億円でした(前年比10%以上の増加で成長)。そして2018年には7500億円になっています。オタク人口に付随して、さまざまな市場が伸びていますし、オタク婚活市場も伸びています

──なるほど。“Ncon(エヌコン)”の会員数はどのくらいなんでしょうか?

エヌコン担当者:
 “Ncon(エヌコン)”がサービス開始してから約1年なのですが、70人くらいでしょうか。個人の相談所ですと、3年で20人程度ですし、業界として見ても悪くないスタートだと思います。

──ひとつ気になったのが、いくらオタク文化の趣味を持つ方が集まっているからといって、70人の中から自分に合った相手を探せるものなのか疑問です。

エヌコン担当者:
 それに関しては、よく勘違いされている方がいるのですが、結婚相談所というのは、その相談所に登録している会員同士だけがお見合いをするわけではないんですよ。

──えっ、そうなんですか?

エヌコン担当者:
 はい。“Ncon(エヌコン)”は、株式会社IBJが運営している日本結婚相談所連盟に入っていて、そこには約2600社の結婚相談所が加盟しており、約68000人の方が登録されています。その中から自分に合ったお相手を探していくわけです。

 イメージしやすいのは、不動産の仲介サービスでしょうか。どのお店で物件を探したとしても、見られる物件データというのは同じという。

(画像は「日本結婚相談所連盟」より)

──なるほど。そういうシステムなんですね。ということは、どの結婚相談所を選んでもお見合い相手候補は共通ってことじゃないですか。オタクの婚活を打ち出しているところでもそうじゃないところでも変わらない気がするのですが、そのあたりはどうなのでしょう?

エヌコン担当者:
 そこは“サービスの質”で勝負させてもらってます。

──質……ですか。

エヌコン担当者:
 はい。まずカウンセラー(スタッフ)自身が、アニメや漫画、ゲームが好きなので、会員の方が大事にしたいと思っているオタク趣味のことや悩みなどに対して、近い視点でサポートできます。

──あ~、オタクだからこそのオタクの気持ちに寄り添える的な。

エヌコン担当者:
 そうですね。婚活を行っていくうえで、お客さまとカウンセラーって長時間いっしょにやりとりしていくんですよ。それこそ毎日のように日常会話をしていくうえで、「このアニメおもしろいよね」や「最近このゲームがおすすめです」など共通の話題で話せる相手というのはお客さまの話しやすさ的に非常に大事な部分だと思っています。

 もともとアニメや漫画好きのメンバーではありますが、このサービスを始めてからより意識的にアニメや漫画の話題についていけるように時間を割くようにはしています。

──自分の趣味の話できるのはありがたいかもしれないです。ちなみに最近はどんなアニメを見てるんですか?

エヌコン担当者:
 2020秋クールの作品ですと、『神達に拾われた男』や『憂国のモリアーティ』が好きですね。あと、僕自身ずっとバレーボールをやっていることもあり、『ハイキュー!!』もずっと見ています。

(画像は「アニメ『ハイキュー!!』公式サイト」より)

婚活を始めるきっかけってなにが多いの?

──少しずつ婚活に興味を持ってきたのですが、婚活っていつから始めたほうがいいとかあるんですか?

エヌコン担当者:
 特段いつから……というのはないですが、結婚相談所ですと、1月の年末年始明け、8月のお盆明けが、活発な時期になります。

──それはなにか理由が?

エヌコン担当者:
 帰省で実家に帰ったタイミングで、ご兄弟の方が子どもを連れてきていて、親から「そろそろあなたも……」と言われて、婚活を始める方が多いです。

──へ~~~、それで帰省から戻ってから婚活を始めると。ということは、「めんどくさいけど家族に言われたから仕方なく」で始める方が多い傾向なんでしょうか。

エヌコン担当者:
 いえ、というよりも「やらなきゃな」と覚悟を持って始める方が多いですね。そうでなければ、安くない金額を払いません。

 あとは、自身へのモチベーション維持のためでもあると思います。「せっかくお金を払ったからにはがんばらないとダメだろ」と。

──なるほど。お金払ったんだから利用しないともったいないと。とは言え、いまの時代、結婚相談所や婚活サイトを利用しての婚活のメリットって具体的にどんな点が挙げられるんでしょう? SNSが活発化している現代、あえて結婚相談所を利用せずとも出会いを探す手段はありそうですが。

エヌコン担当者:
 おっしゃる通り、いまの時代、意識すれば出会いはどこにでもあると思います。ただ、身分が保証されていること、年収や生活スタイルなど、いわゆる条件を絞りこめた状態から交際相手を探せるのが婚活なんです。効率を考えて登録される方も多いです。

──効率を考えて。確かに結婚したい方が集まっているわけですから、そこで探したほうが効率はいいですよね。

エヌコン担当者:
 うちの会員の方に、もともとマッチングアプリを利用されていた方がいらっしゃるのですが、マッチングアプリですと遊び慣れている方が多かったらしくて、遊び止まりの交際で止まってしまったらしいです。

 その方は、真剣に結婚を考えていて、将来を見据えて交際相手を見つけたいとのことで、ご入会いただきました。

婚活で結婚した人たちのその後って?

──婚活で出会って結婚された方々のその後ってどうなのでしょう? 好きで恋愛して付き合ってという流れがないので、その後も幸せになれるのか少し不安です。

エヌコン担当者:
 じつは統計データとしては、お見合いから結婚された方々は離婚率が低いと出ているんです。

 婚活でお見合いとなると、お金の使いかたや将来どうしたいかなどの話をしたうえで、お互いにうまく付き合っていけそうだから結ばれるわけですが、恋愛結婚ですとお互いが好きだから結婚するので、それらの細かい話は結婚後に気づくかたちで表れるんですね。

──なるほど。

エヌコン担当者:
 結婚はしっかり条件を確認してお互いの相性を確かめ合ってしたほうがいいです。勢いじゃない。好きなだけじゃ続かないことだってあります(笑)。

──え~~~!? 付き合うとか結婚とかギャルゲの中ぐらいでしか体験したことないのでいまいち実感はないのですが、やっぱり恋人と夫婦ではいろいろと違ってくるんでしょうか。

エヌコン担当者:
 全然違いますね。カウンセラーの中に出会って3回目でプロポーズして結婚した方がいるのですが、お互いすり合わせしていくのは大変だったようです。

 いまではお互い諦めるところと尊重し合うところのすり合わせができたと聞いていますが、何回か離婚しかけたようです(笑)。

──(笑)。例えばどんなことで言い争いになるんでしょう。

エヌコン担当者:
 交際していたときはお互い働いていて、彼自身は結婚後も同じように共働きなのかなと思っていたようなんですが、奥さん側としては「働きたくない」と。非常に驚いたと聞いています。

──出会って3回目で結婚だと将来について話す暇もないでしょうしね……。

エヌコン担当者:
 完全に一目惚れとのことです。恋は盲目です。もちろん恋愛結婚がダメというわけではなく、恋愛と結婚は別と理解して、結婚に向けてお互いが話しあうことが大事だと思っています。

 婚活の場合は、その条件のすり合わせができた人から交際を始めて相性を確かめていく、恋愛とは逆なので、結婚後のそういう認識のズレは起きにくいというがあります。

実際にどんな流れで婚活していくの?

──いろいろお話を聞いてきて、婚活へのイメージが変わってきた部分はあるのですが、だからこそ実際にどんな流れで相手と出会って交際していくのかが気になってきました。

エヌコン担当者:
 全体の流れとしては、無料相談→ご入会→カウンセリング→お見合い→仮交際→真剣交際→成婚(プロポーズ)になっています。

 まず無料相談では、現在の状況や課題感を聞かせていただいて、僕ら側としてはどうサポートしていけるか、というのをお話させてもらいます。

──そこでいいなって思ったら入会と。何割くらいの方が無料相談から入会されるんです?

エヌコン担当者:
 僕らの場合は、だいたい7割くらいでしょうか。やはり金額の面で不安視される方もいて、こういう理由でこういう金額ですと説明させていただけると、多くの方が納得して入会していただけていますね。

──どんなことを聞かれるんですか?

エヌコン担当者:
 婚活でどんな方と出会えるのか、あと最近ですと、コロナの状況で婚活はできるんですか、などが多いですね。

──ああ、確かに。

エヌコン担当者:
 これまでは、お見合いというのは原則として対面形式だったんですが、オンラインでのお見合いも可能になったんです。これにより、全国どこの方ともお見合いできるようになったので、この点においてはメリットになっていると思います。

 加えて、交際に関しても、ビデオ通話でお話しながらいっしょにアニメを見るようなオンラインデートをして結婚された方もいるので、コロナがマイナス方面に働いているかというと、そうでもなんですね。

12月24日、21時~夜中にかけてアニメを見続けいたのだが、“Ncon(エヌコン)”で婚活をしたらクリスマスアニメデートができるかもしれない。そう思うと、三次元も捨てたもんじゃないなと。

──へえ、オンラインデートで結婚まで! アニメを見るデートっていうのも楽しそう……。と、話を戻しまして、交際前の準備としては、先ほどもお話いただいたように、会話の練習でしたり、ファッションのコーディネートなどのサポートをしていくと。

エヌコン担当者:
 ええ。ファッションコーディネートとお見合い(会話)の練習は何回でもできます。

──それで会話の練習を経て、いよいよお見合いして相手と交際していくわけですよね。

エヌコン担当者:
 はい。まずはお見合いをして、実際にふたりでお話をします。そこでお互いが今後の交際を希望すれば仮交際へ。仮交際の中でお互いにお付き合いする方をお互いにひとりに絞りたいと希望されると、真剣交際と進んでいく流れです。

 そして、お互いに「結婚を前提にお付き合い」したい関係性となれば、プロポーズをしていただき、成婚となります。基本的にサポートはここまでなんですが、人によっては両家の挨拶までサポートしてほしいと希望される方もいるので、そこまで協力させていただくことも多いですね。

──交際期間とかデートの回数っていうのはどのくらいなんですか?

エヌコン担当者:
 僕らの場合、だいたい10回くらいのデートを経て、成婚、つまりプロポーズまで進めるの目安にしています。期間としてはだいたい3ヵ月でしょうか。

 最初のデートではここを、2回目のデートのときはここを確認と、他の結婚相談所と比べると、しっかりと交際管理をしています。

──アニメの1クールくらいで出会ってから結婚までいくって意外と展開が早いんですね。デートでの確認というのは、具体的にどのようなことを確認していくんでしょう。

エヌコン担当者:
 結婚におけるスピード感をあわせることも婚活においては大事なポイントなので、期間制限を設けてます。3ヵ月というのは僕らが所属している連盟全体で推奨している期間でもあるんです。

 確認事項については、1回目のデートでは、そもそもの相性を確かめ合います。そして2回目のデートでは、将来なにがしたいのか、どこに住みたいのか、両親との同居は考えているか、ペットは飼いたいのか、など、そういう各々が大事にしたいことを確認していきます。

──そんな早く将来の話までしちゃうんですか?

エヌコン担当者:
 例えば、仲が進展してきた5、6回目のデートで、「将来、両親と暮らしたい」「それは嫌」みたいな、すれ違いが起きてしまわないように、大事な部分こそ最初に確認します。そして、条件として合う相手だったら、そこから徐々に相手を知っていく順番ですね。

──恋愛とは真逆ですね……。でもだからこそ、お互いの大事なところを知ったうえで結婚ができると。お話を聞く前は、なんだか怪しいなと思っていたんですが、いろいろとお聞きしたいまはいいサービスだなと思うようになりました。

 「結婚は墓場」と言う人の話を聞いて結婚じたいに希望が持てなかったり、そもそもオタクだと三次元の異性と交際は無理だと諦めきっていましたが、意外とそうでもないかもというのも新しい発見でした。

エヌコン担当者:
 よく家族や夫婦を会社に例えられるんですが、要はパートナーであり共同経営者なんですよね。ですので、自分の人生の中でこの人といっしょならうまく生きていけるというのがすごくフォーカスされていると思うんです。

 この人とだったら自分の人生が楽しくなる、成長できる、そういうところをじっくり考えられるのが婚活のいいところだと思います。

(了)


 昔すぎて記憶が曖昧だが、10代のころは三次元の女性との会話に苦手意識は持っていなかったように思う。しかし、都合よくおごらされたり、パシられたりするうちに、自分の心は荒んでいった(もちろん、自分自身にも原因があった)。

 そして出会った二次元の女性たち。彼女たちは裏切らないし、いい子ばかりだ。あっという間に二次元の世界に入りびたり、オタクライフを満喫するようになった。

 それゆえ、恋愛、結婚など自分の人生には無縁だと、三次元の女性との交際を諦めきっていたわけだ。

 しかし、「趣味を許容してくれる相手探し」「会話やファッション面でのサポート」「やりとりするスタッフがオタク」と、オタクの婚活サービスについて話を聞いていくうちに、三次元を捨てきるにはまだ早いかもしれない、と。そう考えさせられるひと時であった。

 自分自身、仕事にゲームにアニメに、いまこの生活を崩したくない想いが強いため、いますぐ婚活……という気持ちにはならなかったが、三次元もありかも? と思わせてくれるくらいには、いいサービスに見えた。

 もし結婚に興味があるけど……という方は、無料相談だけでも試してみてはどうだろう。自分の悩みを相談したり、オタクの婚活事情の話を聞くだけでも、価値はあると思う。

オタク婚活なら『Ncon』|ドワンゴが運営する結婚相談所

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