加計学園問題で話題の『出会い系バー』に行ってみた。吉田豪・実話ナックルズ元編集長・女性スタッフ潜入レポート
知られざる「出会い系バー」店内図
吉田:
では、店内図を見ましょう。
久田:
入口はこんな感じで……あ、VIP席があったんだ? 気付かなかったな。
吉田:
最初は男性ゾーンの長机の右端に、久田さんと僕で座ってましたね。
吉田:
久田さんがずっとここで盛り上がってるんですよ(笑)。相手の女の子も楽しそうに、久田さんの白髪抜いたりとかしてて(笑)。
久田:
ご飯を食べさせてくれたりとかね。
吉田:
すごくイチャイチャしてたんですよ。
久田:
いや、イチャイチャというか……そうしないと話を引きだせないと思ってさ。全然ノリが違うんですよ。
吉田:
久田さんと話していた女の子は関西っぽい感じの、テンション高い人でしたね。
久田:
こういうのオープンした時って店側が女性がいないとつまんないから、サクラとまで言わないけど、元キャバ嬢とかを座らせている、なんて聞きますよね。
吉田:
女性は無料で、携帯電話の充電もできるし……ドリンクも4杯無料だっていうんで。だから、意外と時間を潰す為に来てる人は多いんですよ。
久田:
多いと思う。
「出会い系バー」に来ている女の子は、店が報道されていることを知らない
吉田:
とあるラッパーの人が潜入レポを書いてるんですよ。「1時間で2人と話したけど、どちらも貧困の温床のような感じだった」、と。
「お金がなくて、勉強もしてなくて、やり直せるんだったら中学からもう一回ちゃんと勉強したい、韓国からミサイルが飛んできてて怖い」みたいなことをレポに登場する女の子が言ってて、「ミサイルは韓国じゃないよ、北朝鮮だよ」っていうような話だったんですけど(笑)。
僕もお店に行って思ったのが、ミサイルを怖がっている人が非常に多いんですよ。
久田:
なんだそれ(笑)?
吉田:
「ミサイルが怖い」と言っていて、そのたびに僕が「今年はすごく報道されてますけど、北朝鮮のミサイル発射のペースは去年の方が多かったらしいですよ。そこまで怖がらないでいいんですよ。今年は何かの意図があって報じられているんですよ」みたいな話をしてあげて、「安心した」って言われるような活動を続けてました(笑)。
一同:
(笑)
久田:
そんなこと話してたの、あなた。
吉田:
僕の仕事もそのまま言って、「興味があって来ました」みたいな話をすると、この店が報道されていて話題になっている店だってことすら知らない。
久田:
そうだね。
吉田:
「えっ、ここなんか話題になってるの?」ぐらいな感じでした。俺が最初に付いた女の子は高学歴で、「ここ大変ですね。私、高校とか大学、ずっと女子高だったんで学校で会わないようなタイプが多いですね」みたいな。すごい見下した感じで言ってる人でしたね。
久田:
吉田君の金髪を見て思ったのかな。頭良さそうなOLっぽい感じの人でしたね。
吉田:
だってクラシック聴いてる人ですもん。クラシックといきものがかりしか聴かない人と、僕らが話の接点あるわけないんですよ! 15年くらい前に、久田さんと熟女キャバクラ行ったりとかしましたよね。ニューハーフクラブは、性別が同じだから話は合うけど、キャバクラって本当に会話が合わない。
久田:
そう、吉田君はキャバクラが嫌いなんだよね。
吉田:
ただでも、「出会い系バー」がキャバクラと違っていいのは、話が噛み合わなくて、僕がちょっと困ってんなと思った瞬間に、向こうが立ち去ってくれる。
久田:
そうなんだよね。