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“動画広告”のつくり方を動画広告っぽく解説してみた――絵・声・脚本…全部アウトソーシングでOK!な内容に「手の込んだ手抜き」の声

 今回紹介するのは、エフさんが投稿した『こういう漫画動画の作り方【誰でも出来る!】』という動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

声優:室屋るり(東放学園)
絵コンテ・編集:山下諒(ツイッター @chiemin1063)
脚本:エフ


ステップ1 適当に絵を描ける人を捕まえる

 最近、YouTubeなどの動画共有サイトを見ていると、音声付きのマンガ動画の広告をよく目にすることが多いのではないでしょうか。動画投稿者のエフさんが、誰でも簡単にできる量産型マンガ動画の作り方を解説します。

 まずはこのような感じの漫画を描ける人間を探してください。本来漫画に必要なコマ割りのセンスやキャラクターの個性、ストーリー構成力とかはどうでもいいので、すぐ見つかるはずです。

 知り合いの絵描きに声をかけてもいいし、SNSで探してもいいでしょう。アウトソーシングサイトもありますので、そちらを活用したほうが楽かもしれません。お金はちゃんと払いましょうね

ステップ2 適当に声優を捕まえる

 次に声優を探さなければいけません。これも声優の声質や演技力、近年トレンドとなっている中の人のルックス、歌唱力などを考える必要はありません。ただ聞き苦しくなければ何でもいいのです。

 絵描き同様、声優もネットで探すといいでしょう。アウトソーシングサイトもありますので活用するのも手です。当然お金はちゃんと払いましょう

ステップ3 適当に脚本家を捕まえる

 さらに脚本家も探しましょう。絵と声の問題をクリアしても、脚本がなければ動画に命が吹き込まれません。知り合いにネタ出しを手伝ってもらってもいいですし、アウトソーシングサイトで脚本制作を依頼してもいいでしょう。

 そこまで凝った内容にする必要はないので、脚本家の調達も容易です。もちろんお金は払ってください

ステップ4 適当に動画編集者を捕まえる

 最後にどうしても自分で動画編集したくないという方は、動画編集者も探しましょう。

 といってもこんな感じで漫画の流れに沿って動画を動かしたり、フェードイン、フェードアウトさせたり、フリーのBGMやSE、声優ボイスを当て込んでいったりするだけなので、そこまで難しい技術は要求されません。探そうと思えばすぐ動画編集者は見つけられるはずです。

結論:金があればすべて解決する

さて、絵、声、脚本、編集がすべて揃ったら量産開始です。すべてアウトソーシングしている場合、金さえ払えば凄まじいスピードで動画制作ができます。毎日1本くらいはちょろいでしょう。

 チャンネル運営は動画数が命です。弾(動画)を撃ち続けてください。もしかしたら完成した動画からどこか無機質な印象を受けるかもしれませんが、気づいてはいけません。動画から企業運営臭がするかもしれませんが、気にしてはいけません。

 それでも興味を惹くタイトルやサムネ、SEO、一定水準以上の内容さえあれば数字は取れるのです。実際、わりとおもしろい動画ができたりもしますし、成功しているチャンネルがあるのですから、それがすべてなのです。

 このような手順で広告動画が量産されているようです。そして最後に、投稿者はこのように忠告しています。

 今回紹介した方法で動画を作り「脱社畜」「一攫千金」できると教えて回っている有料情報商材もありますが、そういう商材が出回った頃にはすでに時代遅れで、新規参入者は厳しい勝負を強いられるということをよく覚えておきましょう。成功者は先行者だから成功しているのです。

 動画制作のチュートリアルと見せかけて、商材商法を痛烈に皮肉る内容に「こういう動画をあえて流行らせていけ」「情弱に情報売るのが一番儲かる」「まとめのことだけ言いたかった為に作ったんかい!」などのコメントが寄せられました。

視聴者コメント

全部外注なの草
こういう考え方が成立してしまうような金額で請負うクリエイターさんサイドにも問題がある
成功者は先行者ってのいいな
某研究所も先行者だから成功してるしな
結論:金でどうにでもなる

▼動画はこちらから視聴できます▼

こういう漫画動画の作り方【誰でも出来る!】

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