荒んだ女性小説家がペット希望の女子をお持ち帰り!? 『疲れきった女が死ぬほど癒やされるために。』で描かれる犬系美少女との同居生活がいろいろと最高
犬といっしょの生活ってよくないですか? 疲れたときは心を癒してくれるし、寂しいときは心の隙間を埋めてくれる、いっしょに遊べば楽しさは何倍にもマシマシ。
『疲れきった女が死ぬほど癒やされるために。』では、そんな犬……ならぬ犬系美少女とのうらやましすぎる共同生活が描かれています。
賢くて気立てもよく、さらには意外な一面を持つ忠犬(?)ナギに癒やされまくりましょう。
ボロボロの小説家が大型犬(?)を即決でお持ち帰り
本作の主人公は、32歳の女性小説家・坂井千尋。
彼女は現在絶賛スランプ中のようで、心身ともに限界間近という状況まで追い込まれていました。
この荒んだ心を癒やしてくれる何かがなければ、もはや小説家として再起の道はなし。
そう考えた千尋は、すでに3徹目に突入していてテンションがおかしくなっていたこともあり、ペットショップへと駆け込むのでした。
もふもふに囲まれた癒やし空間へとたどり着き、千尋の荒んだ心もいくらか回復の兆候が。
しかし、ここにきて彼女はまさかの猫アレルギーだったことが発覚! 神はどこまで残酷な仕打ちを与えるのか……。
猫アレルギーなら猫を飼うことは当然ながらおすすめできません……しかしそれでも、「もう1日徹夜がんばってもダメですか!?」などと妄言を吐く千尋。
そんな彼女のもとに、ついに救いの女神が舞い降ります。
「そんなお客様にぴったりのコがいますよ」と千尋に声を掛けてきた、この女性はいったい……!?
千尋が勢いよく振り返ると、そこにいたのはウェーブがかったロング髪と縦セタが素敵なお姉さん!
店員さんの反応を見るにこの店の関係者ではないようですし、なぜか彼女の手にはリードが。
しかもなんと、「今ならセールで無料ですけどどうですか?」などと自分を指差すではないですか!?
まさかのペット希望女子(?)の登場に、一瞬固まってしまった千尋でしたが……。
いまの千尋はまともな精神状態ではないわけで、魅入られるように彼女との触れ合いを楽しんでしまいます。
そんな千尋のことを邪険に扱わず、撫でられるがままにされている彼女がまたカワイイのなんの。
仕舞いには「大型犬もアリだなぁ!!!」などと言い出した千尋は、その場で謎の彼女をお持ち帰りすることに決めてしまいます!
完全に正常な判断能力を失っていそうないまの千尋ですが、果たしてこの選択は吉と出るか凶と出るか……!?
みるみるうちに懐柔されていく千尋
ペットショップにて、正体不明の女子をお持ち帰りするという珍事から一晩が経過。
いつの間にか自宅のベッドで寝ていた千尋は、「なんだ夢か」とばかりに起き上がるのですが……。
「おはよう~」と扉を開けて入ってきたのは、なんと昨日のペット希望女子!
かくして千尋と彼女の共同生活が、なし崩し的に幕を開けます。
始めこそ、「さっさと帰ってもらうよう説得しないと……」などと考えていた千尋。
しかし彼女の手料理は絶品で、早くも懐柔されかけてしまいます。
さらに、あれだけ汚かった部屋も彼女の手にかかればピカピカに!
「えへへっすごいでしょー」とほわほわな笑顔を振りまく姿も、控えめに言って最高です。
もはや千尋も「世間体とかどーでもよくなっちゃったなぁ~」と、彼女を受け入れる方向にシフト。
心が荒みきっているときにこんな美少女が押しかけてきたら、だれだって無下にはできませんよね……。
抱えた闇を補ってあり余るナギのかわいさ
癒やしを求めた末に、なぜか美少女を飼うことになってしまった千尋。
しかしここで、ようやく彼女の名前とその驚きの正体が明らかになります。
ご主人様呼ばわりだけはいただけないという千尋の提案もあり、彼女は千尋のことを“ちーちゃん”と呼ぶことに。
一方の千尋も、彼女の綿谷凪沙という本名を知ったうえで“ナギ”と呼ぶことに決めました。
しかしなぜ、ナギは千尋のフルネームを知っていたのでしょうか……!?
“ナギ”と呼ばれたことにご機嫌な様子の彼女に飛びつかれ、その温もりを感じた千尋。
しかし安心感を抱いたのもつかの間。ナギと自分とを比べて自己嫌悪に陥ってしまいます。
するとナギは、「ちーちゃんはそのままでも十分ステキだよ!!!」と千尋の良いところをまくし立て始め……。
本来なら知りようもない千尋の内面を肯定したうえで、最後に「だってストーカーだもんっ」と付け加えたではありませんか!?
千尋の本名や性格を知っていたのも……さらに言えば疲れ切った千尋の前に狙いすましたかのように現れたのも、すべてはナギが千尋のストーカーだったからなのでした。
千尋の詳細なプロフィールを知っているのは当然のこと、「スリーサイズもいけるよ?」などと恐ろしいことを言い出すナギ。
けれど「飼ってもらうなら先に言っておかないとって思って」とみずからストーカーであることを告白してきたところには、妙な誠実さも感じられます。
しかもナギ自身が言っているように、家事が完璧なことに加えて千尋の性格や好みを熟知している彼女との共同生活は考えただけでもメリットだらけ。
もしかして、同性のストーカーっていっしょに住むには最適な人材なのでは……?
さらにナギからは「“ストーカーを飼う”って仕事のネタに使えそうじゃない?」などと、スランプ中の千尋を気遣うような提案も。
思わず、さすがはストーカーと言わざるを得ないような挺身っぷりです……!
どこまでも献身的なナギの姿を見て、千尋もすぐに迷いが断ち切れた様子。こうして千尋は、ストーカーであることも引っくるめてナギを「うちの子だー!」と迎え入れることにしたのでした。
そんなわけで、本作では今後も千尋のことを知り尽くしたナギに癒やされまくりの、非常にうらやましい暮らしぶりが描かれていきます。
「我が家にもナギみたいな子が来ないかなぁ」などと思ってしまった方は、ぜひ2019年10月26日発売のコミックス1巻をお買い求めください!
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(画像はニコニコ漫画『疲れきった女が死ぬほど癒やされるために。』より)
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