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RPGにおける“魔王あるある”を痛烈批判! 『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革』の新人魔王による自城運営が容赦なさすぎ

 まるで勇者が徐々に強くなるために配置された魔物たち、勇者が自分を倒せるくらい強くなるまで放置する、など、RPGにおける“魔王あるある”を「舐めプ」と批判し、非情なまでの現実主義で自軍を強化していくのが、今回紹介する『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革』に登場する新人魔王・アシュタロトです。

 多数の魔王や、さらには勇者たちがひしめく異世界を、持ち前の知略で圧倒していくダークヒーローの活躍をお楽しみください。

ニコニコ漫画『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革』エピソード一覧

窮地に追い込まれたはずの最弱魔王が魅せる!

 大将格らしき獣人と相対する、ひとりの青年。

 彼の名前はアシュタロト序列72番目の最弱の魔王という立場のようです。

 塀がなくその機能を果たせていない城、さらには兵士もいない……そんな絶望的な状況にあるアシュタロトの城は、獣人の隠し部隊による挟み撃ちを受け、早くも陥落の危機にありました。

 しかし、獣人の遠視能力をアシュタロトがジャックすると、そこにはなんと落とし穴にかかっている獣人たちの姿が。

 そう、はめられていたのは、むしろ獣人側! 落とし穴とはなんとも古典的ですが、効果的に配置すればこれほど強力な罠もありません。

 さらにアシュタロトは、ここぞとばかりに用意していた伏兵を解き放ちます。

 彼に「Fランクの魔王殿」とコケにされて憤慨していた獣人も、これには驚きを隠せない様子。

 敵の隠し部隊すら見抜く卓越した洞察力や、人狼と人間の混成部隊という強力な軍勢を持っていたアシュタロト。

 獣人の魔王いわく「生まれたばかりの最弱」のハズの彼が、なぜこれほどの力を秘めていたのでしょう?

即断即決の内政手腕が光る!

 ここで場面は獣人の魔王が襲撃してくる以前までさかのぼります。

 この日、新人魔王のアシュタロトは古びた自城で戦略会議を開いていました。

 もっとも現在、彼の配下にあるのはメイドのイヴただひとり。

 イヴは早くも常軌を逸した忠誠心の高さを見せつけてくれたものの、さすがに戦力が彼女オンリーでは心許ないものです。

 そこで、軍備を拡張するための素材を略奪してくることをイヴに命じたアシュタロト。

 農場の新設や城下町の拡張などの案の中から即断即決で略奪を選ぶところからも、彼のリアリストさが伝わってきます。

 その後、場面は兵を生産するための“壺”が置かれた洞窟内へと移り変わり……。

 アシュタロトは“壺”に素材を投入しつつ、心中で「まるでゲームだな」と感想を漏らします。

 出てきた低レア骸骨戦士を見て思わず「……10連爆死」とつぶやいていることからも、彼は何らかの形で現世の記憶を有していることがうかがえます。

 かくして最低限の兵力を整え、手早く配置まで済ませたアシュタロト。

 つぎなる一手を考えるべくイヴに情勢を尋ねると、この世界では魔王と人間が互いに覇権争いをくり広げていることが判明します。

 ただし、人間たちは勢力では勝るものの一枚岩というわけでもない様子。

 さらには、自分含めて72人いる各魔王に対して、それぞれに対応する【特攻】のスキルを持った勇者も存在しているらしく。

 それを聞いたアシュタロトは「脅威となる前に子どものうちから始末しておきたいところだ」と、恐ろしいセリフをぼそり。

 無表情なイヴすらも驚かせる彼の容赦のなさには、何かシビれるものを感じざるを得ません……。

“現実主義”なアシュタロトの行く末やいかに……!?

 アシュタロトがこれほどまでにキレッキレなのは、ひとえにわかりやすい反面教師がいてくれたからでした。

 それはある異世界の“ゲーム”に登場する魔王という存在。戦力の分散や経験値を稼いでくれと言わんばかりの魔物の配置など、魔王が何かと勇者側に有利な状況を用意している“舐めプ”っぷりを彼は痛烈批判!

 闇雲に戦力を分散させたあげく何もせずに待っているような行いは、アシュタロトにとって許しがたき愚策。

 さらにRPGでありがちな“魔王城に眠る最強武器”が、案の定この城にもあると知った彼は、それを即刻廃棄させます。

 イヴは、権威の象徴たる最強武器が燃えゆくのを見届けつつ「それを捨てるなんてとんでもない!」といった表情を浮かべますが……。

 しかし、生まれたばかりの最弱魔王であるアシュタロトが生き延びるためには、正攻法などにこだわってはいられません。

 勇者を探させるばかりか、「見つけたら俺直々に討伐に行く」とまで言いのけるアシュタロトを見て、イヴも彼の異質さを徐々に理解し始めた様子。

 アシュタロトの方針は、あくまで“現実主義”。あらゆる手段で国力を増大させ、謀略や策略を張り巡らせて敵を駆逐しようという彼の思惑は、恐らくこの異世界に一石を投じるものになるだろうという期待感が募ります。

 果たして彼は最弱の状況からのし上がり、この世の覇権をつかむことができるのか……!?

 彼の大胆かつ緻密な“異世界改革”に興味を持った方は、ぜひ2019年7月26日発売のコミックス第1巻をお買い求めください。

 

(画像はニコニコ漫画『リアリスト魔王による聖域なき異世界改革』より)

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