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『かぐや様は告らせたい』を語らせてくれ! 鈴木雅之、千花ダンスetc…全俺が身悶えしながら視聴した“お気持ち”まとめ

ポイント④ ツンデレ・箱入り娘 四宮かぐやのかわいさ

 藤原千花はカワイイ。ほんわかとしていてアホっぽく、積極的に会話を進めてくれるおしゃべりさんで、巨乳であり、優しさと無垢さをおしつつも、世間体をちゃんと推し量れる地頭の良さ、そして巨乳である。

 だが、本作のヒロインは四宮かぐやである。彼女のツンデレ具合で物語は大きく進む、だがそれ以上に、彼女から目が離せない理由がある。実は本作において、白銀がどういった点で四宮かぐやを好きなのかは、はっきりと明示されていない。「いつの間にか気になる存在になっていた」という、そんな感じ。四宮かぐやの可愛さは、見ている人に委ねられているというわけであり、この作品を見ている誰しもが白銀御行になってしまっている、ということでもあるのだ。

 まずは、本当にどーでも良さそうなところでいつも意固地になって、どうしようもなく窮地に追いやられていくというオッチョコチョイすぎるところ、マジでかわいい。「天才たちの恋愛頭脳戦」と銘打っておきながらも、あまり頭脳を使えてないのだ。
 直属メイドである早坂に「早く素直になってしまえば良いのに」と突っ込まれること幾数千、どんどんと自滅していくポンコツなかぐやさんを愛でる作品だ。この点においては、もしかすれば藤原のほうがクレバーに立ち回れるのかもしれない。

 箱入り娘、という点も見逃せないだろう。家族や周囲の人によって社会のダメな部分離されて育てられてきた人たちが、俗世的な異文化を理解する瞬間に見せてくれるウブな表情、ほんとうにかわいいと思う。
 今作においては、「ち○ち○」が笑いのツボにハマってしまうシーンや、早坂がいないとパソコンやツイッターも全く使えないところなどは、たまらなく可愛い。イロイロと教えてあげたくなる、庇護欲をくすぐられるのだ。あまり深くツッコミたくはないが、かぐやさんは、学校で勉学はできても、社会人としては生活できないタイプに感じる。だが、そこがいい。

 もしかしたら、かぐやさんは「社会人として生活できない」というのを無意識に感じているのかもしれない。白銀は、学園内で常にトップに立てるほどに勉強もできるし、バイトでお金を稼いでいる、「勉強もできて社会のなかでもうまく生きれそう」な存在だ。それは、かぐやさんにとっては魅力的に映るのだろう。
 あれだけテスト順位にこだわり、今度こそは負けない・・・!と意識してしまうのも、「そうでなければ社会人として(友達として)一緒に生活できない」と無意識に感じてしまっているからかもしれない。その意識は、最終話あたりにも顕著に出てくる。

 そこまで考えると、四宮かぐやの可能性とやらが、とても愛しく思えてくる。四宮かぐやの未来を案じ、「頑張れ・・・!」と願うことで、この作品の続きをはやく見てみたいという気持ちにさせてくれる。

 立ち振舞いは素晴らしいのに、ポンコツなところを見せてくるというギャップ感。「先に惚れたほうの負け」というレールの上でツンデレな彼女。時にはハッキリと友人への信頼を口に出す度量などなど、彼女が愛される存在になる要素は、有りすぎるほどに有るのだ。

終わりに

 かなりアツくなってしまったが、何よりも重要なのは、これほどまで練りに練られた作品なのに、まだ2期が決まっていないということ。原作の進行具合なども関係するだろうが、次作を期待しているアニメファンも多いだろう。祈願を願いつつも、今作を見ていない人に伝えておきたい。

 最終話における花火のシーンは、彼女が否定に否定を続けてきた白銀への恋心を、ついに自覚する重要な場面だ。自分のなかで育った恋心に気づいてしまった瞬間を、ここまで鮮やかに、大胆な筆致で描いてみせた作品は、ここ数年のアニメ作品のなかにはなかったように思う。少なくとも、今年のアニメ作品を振り返るとき、必ず上がるであろう名シーンの1つだと言っても過言じゃないだろう。

  4/21にはニコニコ生放送で全話一挙放送が行われる。コメディ作品として、ラブストーリー作品として、バランス良く愛されるであろう秀逸なアニメ作品が、平成最後に放映されたことは、もっと多くの人に知られるべきなのだ。

 

ニコニコ生放送「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」全12話一挙放送はこちら!

 

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