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『2018 FIFAワールドカップ』の結果を受けて元海外プロ選手やサッカー分析家らが徹底総括「戦術的なメソッドが世界中に行き渡った大会だった」

監督交代直後でも日本がベスト16に進めた理由

宇野:
 大会MVPはルカ・モドリッチですね。

ルカ・モドリッチ選手。
(画像は『ルカ・モドリッチ – Wikipedia』より)

長谷川:
 これは嬉しい。ただ、ちょっと切ない嬉しい。

中村:
 フランスにはMVPに値する選手がいないということになるのでしょうか。

宇野:
 値する選手がいなかったというか、突出した選手がいなかったってことではないですか?

五百蔵:
 まあチームとしては、十分優勝に値するチーム。

中村:
 キリアン・エムバペはヤングプレーヤー賞。

キリアン・エムバペ選手。
(画像は『キリアン・エムバペ – Wikipedia』より)

宇野:
 まあエムバペが貰ってもおかしくないけど、ちょっと早すぎるというんで、MVPはモドリッチに渡したという配慮があるかと。

中村:
 エムバペがMVPまで獲ったら、この先の目標がなくなっちゃうかもしれませんからね。

五百蔵: 
 戦術的に実際にクラブシーンで行われているもので、持ち込めるものはかなり持ち込まれている大会で、その安定性に対して、カオスを引き起こせるようなチームが何チームかあって。

中村:
 日本もメキシコもそういうチームですよね。

宇野:
 五百蔵さんが仰ってたのと多分近いんだと思うんですけど、やっぱり今回は結果的に、ベスト8で(ブラジルとウルグアイの2国以外は)早々にヨーロッパだけになったじゃないですか。だから実質、決勝トーナメントの後半がユーロになってしまったっていうのは、偶然ではないと思うんですね。

 それは、普段のクラブチームの中で、どれだけ今のモダンな戦術を、ちゃんと“会得している選手がいる率”の高いチームが、最終的に残ったっていうことなんだと思う。もちろんブラジルだって、ほとんどヨーロッパでやっている選手も多いけど、それよりも、ゴリゴリのプレミアとかリーガとかでやっている選手が100%みたいなチームが残ったっていうのは、そういう戦術が浸透した上でのワールドカップだった、という、必然感がすごくあったんですよ。

 だから、日本がある程度上に上がったのも、ピッチにいた選手の半分以上が普段からヨーロッパの高いレベルでやっている、というのがやっぱり大きかったんだなという気はしますけどね。

 だからこそ、要するに長谷部でも誰でもいいですけど、そういう選手たちが普段やっているレベル、少なくとも同じ標準の監督であって欲しい、というのは思います。そのレベルでやっている人じゃないと、選手よりも低いレベルの人が監督やったってしょうがないわけで。

 相当高いレベルでやっている選手が日本も増えてきたっていうのが、今回のワールドカップなんじゃないかなという気はしますけどね。

五百蔵:
 クロアチアも、おそらくこのベスト8以上に残ったチームの中では一番カオティックなチームで。西野さんとズラトコ・ダリッチ監督が置かれた状況って似ていて、彼は最終予選の最終盤という時期に就任した。

 チームを作る期間が何年も与えられているような状況でなかったんですよね。

 多分、実際の試合の内容とかを見ても、選手たちの気持ちを結構重要視して、ディフェンスとかもこのチームはそんなに組織立っていなくて。組織立っているように見えるのは日本と同じで、どの選手も、いま押さえるべきところとかがわかっている選手たちが一生懸命走って、そこを何とかしているというようなディフェンスの仕方をしていて。割と日本の上位、アッパーバージョンみたいなチームなんですよね。

 今考えると、フランスもクロアチアにボールを持たれ始めると、割とディフェンスの的を絞れてなかったな、と思いますね。


 ロシアワールドカップについて語る大放談。後日、続編記事を公開する予定です。

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