なぜ台風の日にコロッケを食べるのか? 1分で分かる「台風コロッケ」
SNS等でちらほら見かける「台風だからコロッケ食べる」という“台風コロッケ”ネタ。
これは一部のネット民からするとお約束のネタとなっているのですが、元ネタがなんなのか皆さんご存知でしょうか?
台風コロッケとは?
ニコニコ大百科によると、
台風コロッケとは、台風が来た時にコロッケを食べる行為、またはその風習、文化である。
主にネット上で伝わる風習で、台風が来た際にコロッケを食べると特に縁起が良い、というものではない。ネタのようなものである。
発端は2001年に日本列島に台風11号が来た際、2ちゃんねるのニュース速報板に立てられたスレ【台風11号パブーク】上陸秒読み実況スレッド 14号以下のレスがきっかけとされる。「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました。」
(ニコニコ大百科「台風コロッケ」ページより引用)
この平和すぎる書き込みは、台風とのギャップも相まって多くのスレ住民の笑いを誘い、この書き込みに釣られてコロッケが食べたくなった住人を数多く生み出したとのこと。
そしてこれ以降、台風時には「コロッケを食べる」「コロッケを買ってくる」という風習が定着したらしいです。
現実に及ぼした影響
さらに、ニコニコ大百科ではとあるエピソードが紹介されています。
このネタについて大手流通・コンビニ各社に取材したメディアがいるが、「(台風が来るとコロッケが売れるという)事実は確認できない」とのことであり、台風の接近前によく売れるものを聞くと「カップ麺やレトルト食品といった保存がきいてすぐに食べられる食品」や「懐中電灯といった災害時に重宝する製品」といった結果であった。
が、上記のようなネットメディア等で「台風コロッケ」が取り上げられたためか、2017年9月の台風18号の際にはイオンの一部店舗でコロッケが完売。
これにはイオンも「台風コロッケには需要がある」と判断し、同年10月の台風21号接近の際にはイオンの一部店舗にてコロッケの生産量を増やす・ポップ広告を出すといった販促キャンペーンが行われ、多くの店舗で想定を上回る成果が上がった。
(ニコニコ大百科「台風コロッケ」ページより引用)
なんとネタだけではなく、実際にコロッケを買っている人が多くなっているそうです。
ひとつの書き込みから始まった台風コロッケネタが、ある種の社会現象にまでなるとは驚きです。ただ、くれぐれも台風通過中にコロッケを買いに行く危険な行為だけはやめましょう。