これはみんなが知っている『赤ずきん』とは違う物語。異種間ファンタジー『赤ずきんの狼弟子』にワクワクが止まらない!
現在、『ニコニコの少年マガジン』で掲載中の『赤ずきんの狼弟子』(作者:茂木清香先生)。
本作の舞台は、「獣人」「人間」「狩人」の三種類の“人”が暮らす世界であり、そんな異なった種族の“人”たちが紡いでいく慈愛に満ちつつも残酷な物語が魅力となっています。

最強の狩人「赤ずきん」


獣人は人間を狩る、そして狩人は獣人を狩る、というのがこの世界の日常のようです。
数多積み重なった獣の奥に立つ男は「赤ずきん」の異名を持つ狩人のウル。


「赤毛は不吉」という古い言い伝え。そして人間嫌いな赤ずきんは、自身の愛想の無さもあって人間に利用されつつ人間から嫌われています。


満月の夜の出会い


満月の夜、ウルは自分の家に帰る途中に鈍臭い獣人の子供、マニと遭遇します。

鈍臭くても、子供でもそこは獣人。お腹を空かせマニはウルを襲おうとして飛び出してきていたのです。



「生きたければお前の生を俺に示せ」というウルに対し、精一杯足掻いて見せるマニ。
彼女は気を失ってしまいますが、どうやらウルはちょっと説教するだけのつもりだったようです。
「似てるな」と意味深な言葉をつぶやきつつ、ウルは家まで連れて帰ります。


「狩人」と「狼」


目覚めるとウルの家にいたマニ。怯えるマニに対してウルが取った行動は意外にも、お風呂に入れ、食事を食べさせること。


ウルの作る食事に対し、「おいしい」を頑張って伝えようとするマニですがウルはまるで聞こえていないような……。

一生懸命感謝を伝えようとするマニ、そしてトイレに行きたいことを伝えたいマニ。気づけないウル。そしてついに……。
ここでやっとウルが気付いてくれました。獣人に狩人の声が届いても、狩人には獣人の声は本能的に届かないのです。切ない……。

「赤ずきんの狼弟子」


翌朝、ウルが目覚める前にこっそり出て行こうとするマニ。しかし運悪く人間を食らう獣人に出会ってしまいます。


間一髪の危ないところでウルが助けます。冷酷非道なイメージを持たれているウルですが、実はすごく面倒見がいいような……。
「ひとりで生きていく強さもない、でも脅威じゃない者を狩るのは狩人としての品性にかけるからやりたくない」と、自分の弟子になれという提案をします。


提案を受け入れて「赤ずきん」の弟子になるマニ。狼弟子の師匠になるウル。二人の絆の物語が始まりました。
「狼」と「赤ずきん」という童話の『赤ずきん』を連想するものの、みんなが知っている『赤ずきん』とは全く違うストーリー。この先どんな展開になるのかワクワクです。
『赤ずきんの狼弟子』は最新刊コミックス第2巻が7月9日に発売されます。ふたりの紡ぐ物語が気になった方はぜひ購入してみてください。
(画像はニコニコ漫画『赤ずきんの狼弟子』より)
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