水を没収された“ししおどし”が最高にシュール! 誰もいない校舎に「カコン」の音が鳴り響く
今回紹介するのは、むらつばさんが投稿した『ししおどしから水だけを没収してみた【taken-one】』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
「ない」ということは,創造を行う上で初めに必要になる,最も大切な材料である.ミロのヴィーナスやサモトラケのニケのように,欠けていることによる不安定さや違和感が美を確立することもある.
日本の様式美から無造作に切り取られて日常に放り出されたそれは風情の欠落を生み出す.その欠落が,風情という不確かで,しかし確かに存在した概念への執着を,見る者に植え付ける.
水を失った“ししおどし”が最高にアートであり、最高にシュールです。
校舎の裏側でしょうか。人の気配はなく、工業的なファンの音だけが響きます。そんな空間。非常階段の金属製の階段にポツンと“ししおどし”が設置されています。
“ししおどし”が自動で傾き「カコン」。こ、これは、現代版のわびさび……です。
この“ししおどし”は、竹の「カコン」という音を実によく再現しています。校舎の玄関に設置すれば、普段は雑踏で騒々しいと感じられる空間が静寂に包まれます。“ししおどし”の音が染み入るようです。
水の音がない世界で響く“ししおどし”はとてもシュール。ニコニコ動画では笑えることを「草生える」と表現しますが、この動画には“ししおどし”になぞらえて「竹生える」「竹林できる」「竹林不可避」などのコメントが寄せられました。
視聴者コメント
良い音
これは良い
竹林不可避
防犯は竹
大好き
文/高橋ホイコ