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【名企画20選】月刊『ムー』40年の歴史を三上編集長らベテランスタッフが振り返る――FBI超能力捜査官が邪馬台国を透視、予言者ノストラダムスの正体を探りにフランスへ

最初に担当した記事で某テレビ局から大目玉

雛形:
 続きまして、1987年1月号 テレビフォーラム。

中村:
 これも今の人はピンと来ないと思うけど、『ムー』で発売日から一ヶ月のテレビ紹介記事があったんです。発売日から一ヶ月だから、その前の月に作るわけですよ。その時に番組のネタを収集して記事にして載せるわけです。『ムー』っぽいテレビ番組を探さなきゃいけない。

雛形:
 『ムー』っぽいものを。

中村:
 もちろん『ムー』のテーマに合っていないといけない。テレビを見る参考にしてほしい。テレビ局も番組宣伝になると。ただみなさんが協力的とは限らない。だいたいテレビ局って、今はわからないですけれど、当時僕らはテレビ局を回るんです。

 広報室というのがあって、そこにこれからの放送予定という小冊子がある。それを集めて探して「この番組!」といくわけです。広報の人を探して「資料をくれ」と言うと、だいたい8割は「そんな先の番組はできていない」と。「これから作るんだ」と。

 当時だと川口浩さんの『川口浩探検隊【※】』とか、定番ネタはあるんです。あとNHKだと『NHKスペシャル』。ちょっと話がずれますけれども、『NHKスペシャル』は当時お金をかけて大黄河とか中国取材をガンガンやっていたんです。黄河の源流まで行くとか。

※川口浩探検隊
1970年代~80年代にかけて放送されていた、川口浩が隊長を務めたサバイバル企画。

 広報の人と仲良くなると、写真を貸してくれるんですよね。「おたくでやってくれない?」みたいな。ですが某テレビ局で広報を見つけたんですね。担当さんに聞いたら「まだわからない」と。ただ何年も取材をしてるので制作会社がわかるわけです。

 制作会社に行ったわけですよ。向こうも「ぜひやってくれ」と。現場同士でやり取りをして記事に載せました。出ました。某テレビ局から電話が来ました。「誰に聞いたんだこれ」と。「出した記憶ないぞ」と。

雛形:
 どういうことですか。

中村:
 「うちを通した?」、「あ、ああ……現場で」、「現場は知らん」と。「私が広報だ」と、とんでもなく目玉をくらいまして、幸い謝り倒して出入り禁止にはならなかったんです。ならなかったんですが、それ以降、直接はやめようと。今みたいにネット時代だとネットで全部わかるじゃないですか。

雛形:
 メールとかで。

中村:
 メールとかで。当時は現場に行って足で稼ぐわけです。直接作っている人のところに行って、場合によってはロケ現場に行ったりして。先ほど言った『川口浩探検隊』なんかも、放送予定の資料をもらって。スマトラに行って何を探すとか、次はどこの洞窟に入るとか。全部台本ができていますから。そういうのやった記憶があります。

 それがしばらく続いたんですが、やはりネット時代がはじまる前に、もういらないんじゃないかと。そんな先の情報はいらないということになって、終わっちゃったんですけれども。個人的に言うと、『ムー』に最初にかかわったのはこれなんです。

 最初は本誌の記事ではなくて、これを足で回って取材して作ってくれと。毎月8ページかな。長いと1本で3ページくらいの記事になる。だから本誌並みの記事になるわけですよ。番組に関係ない基礎知識のことまで書かなければいけない。

 今思うと、これをやってるうちに、当時の編集長が「そこそこできるから使ったろか」ということだと思うんですね。だからこれが最初ですね。

雛形:
 思い出の最初のお仕事。

中村:
 30何年ぶりに見たんですけれども、これやったな……という感じですね。

雛形:
 怒られながらも。

中村:
 テレビ局には怒られました。でもまぁいいっかって(笑)。

恐怖の毒雲ケム・トレイルの正体を探りにラスベガスへ

雛形:
 続きまして、2001年7月号 ケム・トレイルの正体。

宍戸:
 今はもうケム・トレイルを知ってる人もいると思うんですけれども、ケミカル・トレイルというふうに言うのが正式らしいんですけれども、当時2001年ですからもう20年ぐらい前ですけれども、アメリカで言われはじめたやつです。飛行機雲のようなもので、その中には実は汚染物質とかが入っていて、そこの下に住んでいる人たちに悪影響が出ていると。

 それを米軍とかアメリカ政府とかが実験をして、いろいろな人体にどのような影響が起こるかとかを探っているんじゃないのかとかいう話があったんですね。それを探りにアメリカまで取材に行きまして、こういう写真があるというのを実際に見てきたわけなんです。アメリカのニューメキシコ州というロズウェル事件【※】というのがあったところなんですけれども、そこに行きました。

※ロズウェル事件
1947年7月アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェル付近で墜落したUFOが米軍によって回収されたとして有名になった事件。

 研究家がいるんですよ。そこの研究家のところに行って、この毒雲、いわゆるケム・トレイルから落ちてきた謎の繊維とかいう化学物質みたいなもの見せられたりとか、実際に何かケム・トレイルで被害を被ったと、自分はこんな症状が出て大変なんだというのを紹介してもらったりとかというものを記事にしたんですけれども。

 実際にケム・トレイルかどうかはわからないですよ。わからないですけれども、ああいうふうに飛行機雲が交差していたりとか、もっと格子状になったりとかという雲をたくさん見かけて、もしこれが本当にケム・トレイルだったら僕らも症状が出るのかなとかいう感じで、ちょっと怖い思いしながら取材をした覚えがあります。

雛形:
 その時は大丈夫でしたか。

宍戸:
 とりあえず大丈夫だったんですけれども、でもそのあと聞くと、日本でもケム・トレイルを見たという投稿をいただいたりとかしましたし、世界中でもケム・トレイルが出たという話があって。おそらくケム・トレイル特集というのが少なくとも日本ではじめてケム・トレイルを紹介したものだと思います。

雛形:
 初ケム・トレイル。

宍戸:
 はい。そのあともいろいろなところで特集してもらっていたので、結構これが影響を与えたのかなというのはありますね。

三上:
 取材で身の危険がどうのこうのって言ったでしょう。

雛形:
 はい。

三上:
 ラスベガスだよ。

雛形:
 最高ですね。

三上:
 もうケム・トレイルなんかどうでもいいくらい。行ったことある? もうすごいよ。地平線の向こうまでスロットマシンとかさ。24時間ずっと。

宍戸:
 これが不思議なことに、なぜラスベガスに行くかというと、ラスベガスにはこういう研究家が集まるんですよ。毎年UFOフォーラムが開かれたりするんです。そこに行かざるをえないだろうと。もうひとつ言うとこの記事には載っていないんですけれども、ラスベガスになぜ行くのかというと、UFO関係で有名な「エリア51【※】」に一番近い街なんですよ。

※エリア51
アメリカ空軍によって管理されている地区。

雛形:
 そうなんですね。

宍戸:
 近いといっても、そこから車で3時間かかりますけれども。

三上:
 もうちょっとかかるんじゃない。

宍戸:
 もうちょっとかかるかな。僕も三上も行ったことがあるんですけれども、そこ行って近くに行くわけですよ。看板に「WARNING」と書いてあって、そこまでしか行けないんです。そこに行こうとすると、いつの間にか黒いヘリコプターがパラパラと降りてきて、こっちを見ているんですよ。

 山の向こうとかに軍用のトラックが消えていくのを見て、あそこに行ってもうちょっと探ってみようかなと思っていると、別の車が来てこっちを見張るんですよ。なのでこれ以上近づいたらいけないなと思って戻ってくるんですけれども。ということがあって、ラスベガスに行くんですよ。

三上:
 しょうがないのよね。

宍戸:
 仕事です。

三上:
 24時間やってるからさ。ちょっと覗こうかなって。

宍戸:
 寝る間がないんです。

三上:
 バドワイザーガールの姉ちゃんが次々にビールを持ってくるんです。タダなんですよ。バドワイザーを飲むじゃない。向こうはチップ社会だからだいたい1ドルぐらいチップを渡す。でも考えると、だいたいバドワイザー1本は1ドルぐらいなんだよね。これ、買ってるだけじゃないのかなって。そう思いながら。

雛形:
 これから編集部のみなさんがラスベガスに行ってきた記事を読んだときは、楽しんでもいらっしゃったのかな? というふうに。

“終末を告げる隠れた星” 第12番惑星ヤハウェ

雛形:
 続きまして、1992年11月号 第12番惑星ヤハウェ。

三上:
 今はもう常連になりましたけれども、かのサイエンスエンターテイナー・飛鳥昭雄【※】大先生。まあ、怪しいんだ。とにかくどこからこんな情報を仕入れてくるのかね? っていうね。今は準惑星とか数え方が変わったんですけれども、太陽系には9つの惑星がありまして。水金地火木土天海冥。もうひとつその外側に第10番惑星とのがあるだろうということで、軌道が垂直に近いんだろうという惑星があります。

※飛鳥昭雄
小説家、漫画家、超常現象研究家。『ムー』以外にも漫画雑誌『月刊コロコロコミック』などで活躍。

 もうひとつ、火星と木星の軌道の間に小惑星帯・アステロイドベルトという隕石みたいなのがあるんだけれども、それがもとはひとつの惑星だったという説もあって。それを合わせて11個め。さらに「もう1個ある」って言うんだわ。どこにあったと思う?

雛形:
 どこでしょうね。

三上:
 実は太陽と挟んで地球の反対側。ほぼ地球と同じような軌道を回りながら。ちょうど太陽の向こうで見えないんだよ。本当かよ⁉ って。いろいろな惑星とかは探索機を飛ばしているからわかるんじゃないの? みたいな。未だに秘密にされていると。

 この当時にこれが証拠だ! と出した写真がこれ。第12番惑星。コードネームでヤハウェ。旧約聖書の神様の名前なんですけれどね。これは赤いでしょう。これ本当は青い。青いのを赤くしている。

 一部、「これは土星の衛生・タイタンの写真ですよ」というか「模型ですよ」ということで、電話があったことがあって。怪しい話があるんだけれども、どちらにしても今も太陽の向こう、地球の反対側にいるんだと。正確に言うと、惑星というのは楕円起動を描いていて、楕円は焦点がふたつあるんですね。

 ふたつの焦点のうちのひとつを共有しながら、点対称の位置を公転しているので、うまくずっと隠れながら地球からは見えない。だいたい同じような大きさで、同じような公転スピードで。本当かよ⁉ みたいなね。ただ完全に同じではないから、いずれは顔を出すと。

雛形:
 それがいつかはまだわからないけれども、いずれ。

三上:
 いずれ。だから誰もがどんなにNASAが隠しても、いずれ出てくる。

雛形:
 周回のポイントがずれると。太陽かと思ったらヤハウェ! みたいな。

三上:
 これ、青い星なんですよ。本当は青いんだけれども色を赤に変換して情報操作しているみたいな話になってくるんだけれども。しかもこの着地点が、予言があるわけよ。

雛形:
 予言?

三上:
 北米のネイティブアメリカンの中で最も古いとされる一族のホピ族には昔から予言があって、「この世の終わりには……」という終末論なんだけれども、その終末を告げる星が現れた。

雛形:
 まさか……。

三上:
 今まで誰も見たことがなかった青い星が! ごらん! それが現れたら失速世界の終末のはじまり……という話。まさにこれじゃないですか。

雛形:
 じゃあ見えないほうがいいってことですよね。見えちゃったら終わっちゃうということですよね。

三上:
 とんでもない時代に突入してしまうという。

雛形:
 繋がっちゃいましたね。

三上:
 そういう総力特集。しかもチラっと出ているジーン・ディクソンという超能力者。JFK、 ケネディ大統領暗殺とかを予言したとされる有名な予知能力者なんだけれども、彼女が日本に来て、たぶん『11PM』だと思うんだよね。番組に出た時に大橋巨泉さんとかが聞いていたんだけれども、突然全然脈絡もなく、「実は太陽の向こうに隠れている星があります」と。

 何言ってんの? みたいな。今、その話ししてたっけ? みたいな。言わなきゃいけないみたいな。「隠れた星がいますよ」と。

雛形:
 ヤハウェが現れるとき、世界はどうなるのか。

三上:
 ロシアは気づいてるという話もあるんだよ。ロシアも宇宙探査をしていますからね。

雛形:
 でも我々もヤハウェのことに気付いちゃいましたね。

三上:
 『ムー』ですから。もちろんですよ。極秘情報=『ムー』の記事ですからね。

すべてはノストラダムスの予言に繋がっている? 謎の米軍施設「HAARP」

雛形:
 続きまして、1969年7月号 ハープの全貌。

宍戸:
 今みなさんハープと普通に言っていると思うんですけれども、楽器のハープを弾いている絵になっていますけれども、知っている方は知っていると思うのですが「HAARP」、いわゆる高周波活性オーロラ調査プログラムといって、地震を発生させるんじゃないかという装置のことなんです。

 これを1996年の7月号で、当時そういう極秘の陰謀プロジェクトが進んでいるということを聞きつけまして、これもアメリカのラスベガスに飛びまして取材をしてきたんですね。並木伸一郎先生という、今でも『ムー』で原稿を書いていらっしゃる大御所の研究家の方がいらっしゃるんです。

 僕がはじめて並木先生とアメリカに取材に行ったときなんですけれども、実際に科学の研究家のニック・ベギーチ博士にいろいろ聞いたんですけれども、アラスカにHAARPを発生させるものがあると言われたんですけれども、当時は何だろう? ただの発電所かな? という話だったんですけれども、HAARPというのが実際に気象をコントロールしたりとか、雨を降らすことができるとか、あるいは寒冷化させることができるとか、いろいろなことができるということで。

 最初に言いましたように、さらには地震まで発生させることができるというようなことで話題になりました。今はHAARPは都市伝説の定番みたいになってきているんですけれども、HAARPをはじめて『ムー』で紹介して、おそらく日本ではじめて紹介した記事だと思うんですよね。

 そのときにラスベガスに行って、ノリオ・ハヤカワさんという現地のコーディネートをしてくれているUFO研究家とか陰謀研究家の方がいらっしゃったんですけれども、その方がとにかくいろいろなコネを使っていろいろな研究家の方に引き合わせてくださいました。それですべてラスベガスで事が済んでしまったという。そういう取材をしてきました。もちろんエリア51に行ってきました。

三上:
 ニック・ベギーチというHAARPの研究家がいるんですけれども、この方は中村さんにそっくり。今はこういうヘアスタイルですけれども、中村さんは昔長髪で後ろで縛っていたんです。ニック・ベギーチのまんま!

中村:
 本当に真面目な話、ドッペルゲンガーかと思いましたよ。

宍戸:
 20年ぐらい前?

雛形:
 20年よりもっと前ですね。

中村:
 さらっと言っていますけれども、20年前の記事ですからね。

三上:
 四半世紀前ですからね。

雛形:
 本当に昨日のように語るみなさん、本当にすごいですね。

宍戸:
 左下は「アラスカにあるハープの施設だ」と言って。そこから電離層という、いわゆる大気圏にある層に向かって電波を照射する。電磁波を照射して気象コントロールを行うということをやっていた。

 当時は何言ってんだろう? と思ったんですけれども、いろいろとこの後のことを考えますと、もしかすると当時からそういったことが行われていたんじゃないだろうかと。北京オリンピックでなぜ晴れたんだ? という話もありましたけれども。

雛形:
 それはHAARPがやったからという。

宍戸:
 96年から2008年ですかね、10年ちょっと経って、やっと実現したのかなとかいうのを考えさせられましたね。

中村:
 最新のものとかを見ると、ノストラダムスとかいろいろなものとつながるのが『ムー』なんです。

雛形:
 『ムー』は全部つながっているんですね。

宍戸:
 当時はノストラダムスの予言が、このHAARPじゃないかと。そういうような形で当時は危惧していましたね。

三上:
 いわゆる“ノストラダムスオチ”というやつなんですよね。最後はノストラダムスでまとめるっていう。

中村:
 それ、トップが言うか(笑)。

三上:
 それが、うまくまとまるんだよ。HAARPというのは電離層に高周波を当ててその反応を見るという、言ってみればオーロラはどうやってできるのかなとか。電離層からさらに上の大気の状況を調べる。そのためにすごいアンテナを林立させているわけ。

 今は結構コンパクトになってきていて同じようなシステムが日本でもあるんですよ。某大学が作っていて、そういう研究施設があって。そこはHAARPという名前ではなくて「MU」という名前。

雛形:
 え⁉ ムーなんですか。

三上:
 なんか……あてつけ?

雛形:
 絶対にそうですよね。本当にそういうことが実現可能な社会になってきている。

三上:
 最終的にそれが地震兵器なのか気象兵器なのかわからないんですけれども、ただそういう実験をしているということは事実です。

雛形:
 ありがとうございます。ここでしか聞けない貴重なお話を、編集部のみなさんありがとうございました。

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