ニコニコニュース

話題の記事

【伝統芸能×テクノロジーの融合】コラボレーションから生まれる新たな価値

※本記事は、2018年4月23日発売の週刊東洋経済に記事広告として掲載されたものになります

 日本企業は今、大きな転機を迎えている。競争力向上のために従来にない価値を提供することが求められているのだ。そのキーワードの一つとなるのが「コラボレーション」だろう。毎春、幕張メッセで行われている「ニコニコ超会議」の企画の一つ「超歌舞伎」は、ドワンゴと松竹が製作、NTTが技術協力を行うという異色のコラボレーションにより誕生した。
〈ドワンゴ〉 

歌舞伎俳優とボーカロイドが共演する「超歌舞伎」を上演

 「ニコニコ超会議」は、ニコニコ動画やニコニコ生放送などのユーザーを対象とするイベントで、今年7回目を迎える。「ネット発! みんなで作る日本最大級の文化祭」と呼ばれるようにユーザーが主体の巨大イベントで、昨年は、2日間でのべ15万人が来場した。
 今年の「ニコニコ超会議2018」は4月28・29日の両日に幕張メッセ(千葉市)で開かれる。会期中にはさまざまな企画が催されるが、中でも注目を集めているのが中村獅童さんなどの歌舞伎俳優と、初音ミクなどのボーカロイドキャラクターの共演というまったく新しい歌舞伎の形を実現した「超歌舞伎 Supported by NTT」だ。「ニコニコ超会議2016」で初上演され、第3弾となる今回は、顔見世舞踊の大作『積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)』に着想を得た新作『積思花顔競︱祝春超歌舞伎賑(つもるおもいはなのかおみせ︱またくるはるちょうかぶきのにぎわい)』が上演される。
 ドワンゴ 専務取締役CCO ニコニコ超会議統括プロデューサーの横澤大輔氏は「超歌舞伎」の狙いを次のように語る。
 「『かぶき者』という言葉もありますが、江戸時代、歌舞伎は最先端のエンターテインメントでした。400年の歴史の中でつねにそのときの最新技術を取り入れて観客を楽しませてきたのです。ならばその伝統芸能と現在のカルチャーを組み合わせることで新たなコンテンツを生み出すことができるのではないかと考えました」
 初音ミクなどのボーカロイドキャラクターはむろんデジタルである。ここでCG(コンピューターグラフィックス)を使えばどんな表現でも可能だが、「超歌舞伎」はあえて、獅童さんとミクとの会話や立ち回りなどのシーンをリアルな掛け合いで演出している。
 横澤氏は「歌舞伎を因数分解して、どこを変えると歌舞伎でなくなるのかといったことを、共同製作の松竹さんとも議論を繰り返しました。そのうえで、デジタルのテクノロジーを加えて再構成することで、新しい歌舞伎を生み出すことができたと自負しています」と語る。

ドワンゴ
専務取締役CCO ニコニコ超会議統括プロデューサー
横澤 大輔

NTTの最新技術を用いて独自の歌舞伎演出を実現

 歌舞伎が江戸時代の最先端のエンターテインメントであったように、「超歌舞伎」が現代の観客を驚かせ、楽しませる。その鍵になったのが、最新のテクノロジーだ。その実現を支援するために超特別協賛として技術協力を行っているのがNTTである。
 同社サービスエボリューション研究所長の窪薗竜二氏は次のように話す。「『超歌舞伎』では、あたかもその場にいるような高臨場な体験をあらゆる場所で感じることができる技術『Kirari!(キラリ)』の中から『被写体抽出技術』、『波面合成音響技術』などの最新技術を導入し、演出をバックアップしています。ただし、技術はあくまでも人に寄り添うものです。技術の高さや難易度を意識せず、面白い、楽しいと感じてもらうことが大切だと考えています」
 「被写体抽出技術」は複雑な背景であっても被写体をリアルタイムで抽出できる技術だ。これを用いることで「分身の術」の演出を可能にし、観客を大いに沸かせた。また、スピーカを置いていない客席近くまで飛び出す音を作りだす「波面合成音響技術」で、雷鳴や鈴の音などの音源が、まるで客席近くにあるかのような臨場感を実現した。
 窪薗氏は、「今年の『超歌舞伎』ではさらにテクノロジーを進化させて、新しい演出を支援します」と胸を張る。
 3月13日に六本木ニコファーレで開催された発表会によれば、今年の「Kirari!」の最新技術ではAI(人工知能)の機械学習を用いて、これまで実現不可能だった、背景に変化があるシーンにおいても頑健な被写体抽出を実現するという。また「両面透過型多層空中像表示装置」の導入により、新たに透過ボード外でのミクの出演が実現。ミクが山車に乗って登場し、ステージ上を練り歩くというから楽しみだ。

日本電信電話
NTTサービスエボリューション研究所所長
窪薗 竜二

異色のコラボレーションにより新しいバリューが生まれる

 横澤氏は「NTTさんの技術協力により、演出の幅が大きく広がりました。大変ありがたく感じています。『超歌舞伎』は今年で3年目を迎えますが、毎年テクノロジーを進化させてくることに感心してしまいます。むろん単に新しいだけでなく、通信インフラで培われた安心・安全といった面でも頼りにしています」と語る。
 その言葉どおり、「超歌舞伎」の大きな特色は、伝統芸能とテクノロジーの融合という新しい取り組みであることはもちろんのこと、日本の通信インフラを支えてきたNTTと、ゲームやアニメなどのカルチャー分野をリードするドワンゴという異色の企業のコラボレーションであることだ。そのギャップが、まさに「超」歌舞伎を生み出したといえる。
 窪薗氏は「当社はこれまで、個人や企業に直接サービスを提供するモデルが中心でした。しかし、変化が激しく、スピード感が求められる中では自前主義だけではやっていけません。NTTグループでは『B2B2X』モデルを加速させ、『触媒役』として、企業のビジネスや自治体のサービスを支援するバリューをしっかりと提供していきたいと考えています」と語る。エンターテインメント業界のみならず、スポーツ、農業、製造業、建設業、医療、環境など、さまざまな分野で、ベンチャーを含む多様な企業とパートナーシップやコラボレーションを進めていく考えだ。「多くの皆さんから、NTTと組んでみよう、相談してみようと言われるようになりたいと感じています」と力を込める。
 横澤氏は「当社はこれまでリアルとネットが融合するプラットフォームの提供に取り組んできました。引き続きこのプラットフォームにどのようなコンテンツを載せればユーザーに楽しんでいただけるかを追求していきます。さまざまなパートナーの力を借りながら、新たなビジネスや新たな価値を生み出していきたいと考えています」と結んだ。
 両社への取材を通じて、日本企業にはまだ、挑戦できる余地は広いと感じた。さまざまな企業のコラボレーションから生まれる新たな価値創造に期待したい。

お問い合わせ
ドワンゴ 宣伝部 東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー
http://dwango.co.jp

「IT・科学」の最新記事

関連記事

新着ニュース一覧

ニコニコのアニメ情報サイト Nアニメ

アクセスランキング