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竹島問題解決の鍵は“広報力”――「日本人が血と汗で開拓してきたと明確に外国に言えば変わってくる」ジャーナリストが提言

 日本固有の領土でありながら韓国が実効支配する「竹島」(韓国名称・独島)。この問題を取り上げた番組「「領土問題」を考えよう」がジャーナリストの角谷浩一さんとタレントの松嶋初音さんの司会で放送されました。

 スタジオには竹島や尖閣諸島に何度も足を運ばれているフォトジャーナリストの山本晧一さんと、国境問題や海上安保体制に詳しい海洋問題研究家で東海大学教授の山田吉彦さんが登場し、写真や映像を交え、日本と東アジアを取り巻く領土問題や歴史について議論しました。

 山本さんは領土問題について「正当な理由を並べても役に立たんのじゃないか」と言う一方で、「事実を明確に外国相手に言うことができれば、また変わってくるのでは」とも提言しました。

左から松嶋初音さん、角谷浩一さん、山本皓一さん、山田吉彦さん。

※本記事は、2015年8月に配信した「「領土問題」を考えよう」の内容の一部を再構成したものです。

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山田「黙っていても正義は認められない。しっかり訴えていくべき」

松嶋:
 しかし実際に国境の近くで生活されている日本人の方は、この領土問題があやふやな限り、やっぱり不安な生活というか、漁場が荒らされたりとか、そういった深刻な問題に悩まされると思うんです。

 でもあそこまで韓国側は竹島に対していろいろな建設物を建てたりしていっている状態で、この問題はどうやって解決していったらいいんですか。

山本:
 実際に現場を歩いてみたらいっぱい証拠が出てくるんですよね。だからそういうようなものを、地域に眠らせているだけじゃなく、日本人共有の歴史として認識するということが大事だなと思います。

 というのは、私はそういうのを見つけるたびに「これは証拠だ」という、いわゆる真っ当な主張をずっと本に書いてきたりしたんです。ところが途中でむなしくなっちゃったんです。なぜならいくら日本の正義や正当性をいっても、先方は百も承知でかかってきているわけですよ。

 要するに国益ということを考えた場合に、「理由は何でもいいから、とにかく相手を萎縮させて有利な結論を引き出す」というところに集約されるわけです。だから、「それに対抗する方法は何だろう、もういくら正当な理由を並べても役に立たんのじゃないか」と思いました。

 たとえば日本人が「こういう歴史があるのを知っているんでしょう」みたいなことを外国の人からいわれたら、「いや歴史的にはこれが正しいんですよ、ここにかつて日本人が生活していて、血と汗で開拓してきたんですよ」というような事実を明確に相手にいうことができれば、また変わってくるんじゃないか。それしかないなという気がしているんですけどね。

山田:
 国際的な手続きをとっていくということも一つの方法です。もう一つはその前提として、やはり資料を全部確認していかなければいけない。いろんな地図が出てきます。何が正当なのかということがわからない中で、この70年間、もっとさかのぼると1905年からどういう管理がされてきて、日本は正当な手法でこの島を領土に編入してきたことや、向こうは不当な方法で領土にしようとしていることに対しての違いというのを全面的に訴えていかなければいけない。

 韓国側は世界中にプロパガンダを撒いて、そしてロビイスト【※】をいっぱい配ってやってきたわけです。日本は「正義であれば通る」、「黙っていても正義は認められる」という感覚を持ってしまっている。でもやはり訴えていかないと。声を出していかない限りには、日本人の声というのは逆に曲げられてしまう可能性が高い。

※ロビイスト
政府の政策に影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動を行う私的人物・集団。

そろそろ国際広報戦略を

山田:
 そろそろ国際広報戦略を立て直しましょう、しっかりと訴えていきましょう、味方をいっぱいつくりましょうという段階だと思います。

山本:
 それと国境問題というのは非常に微妙で、解決するためには100年、200年、300年かかるケースがあるわけです。それで竹島とか北方領土とか、それから尖閣、沖ノ鳥島もそうなんですけれども、これはやっぱり未来的には全人類のためにプラスになるという志向が必要だと思うんですね。

 だから日本は竹島に関して、資金を投入して、あそこに各国、世界中の学者が乗り入れできる海洋研究所をつくればいい。資金は全部出すけれども、そのかわりその運営権、主導権は日本が握るということにすればいい。漁場だとか、気候だとか、そういった総合研究を世界に提供するというような方法がとれないかなと思うんですね。

山田:
 「おかしいでしょう、これ。経緯はこうなんですよ」という説明もしていきたい。明らかにいびつな島のつくり方をしていて、なんでここにだけ急におじいさん、おばあさんなんかを住まわせたり、観光客がわざとらしく来て管理をしているのか。「おかしいことをしていませんか」ということを見てもらうことから、やっていかなければいけないと思うんです。

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