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海洋堂 宮脇センムがワンフェスに対する熱い思いを語る「私の目が黒いうちは、ぬるいことはさせへん」

 2018年2月18日(日)、幕張メッセで開催された世界最大のガレージキットのイベント「ワンダーフェスティバル」。

 ニコニコでは「ワンダーフェスティバル2018[冬]会場をねり歩き中継」と題して、当日の会場から生放送を実施したところ、海洋堂の代表取締役・宮脇修一氏に遭遇。

 またとない機会ということで、宮脇氏のワンフェスに対する熱い思いなどお話しを伺いました。

宮脇修一氏。

ワンフェス会場で、“海洋堂センム”こと宮脇修一さんに遭遇

――今、ニコニコ生放送をやっております。今回こうやって練り歩きをさせていただいてありがとうございます。

宮脇:
 今日はニコニコで公式生放送中なんですか。

――そうです。ちょうど放送をさせていただいておりまして、「ワンダーフェスティバル代表 宮脇」様ということでありがとうございます。

宮脇:
 この中で私を知らんかったら、「お前ら全員モグりじゃー!」と言わなあかんけどね。

――もしよろしければ、ニコニコを見ている人に、一言いただけると……。

華やかな企業ブースに「なんやここはゲームショウかね!?」

宮脇:
 “社長”の“センム”【※】で“代表”ってわけわからんよね。肩書が3つくらいありますけども(笑)。

※センム
宮脇修一さんの愛称。父親の宮脇修氏が先代社長だった頃、修一氏は専務だったため。

 2014年には大雪があって、あのときですら入場者がほんのちょっとしか減らなかったんですが、今日はお天気にも恵まれて、どんどん増えて右肩上がりになってくる。特に今年からデジタルもどんどん増えて……。 

 ワンフェスは5万人ちょっとの規模のイベントなんですけど、コミケが約60万人じゃないですか。僕らに言わせれば物を作る方は、絵を描いてコピーするだけじゃなくて粘土で作ってシリコンで型を取って、それをフィギュアにして商品にして……ライセンスまで取って売らなあかんので。

 特に第1~第3ホールは企業のブースなので、僕らからすると第1~第3ホールはメーカーさんの、言ってみれば「なんやここはゲームショウかね!?」っていうくらい華やかなイベントと、第4~第8ホールは「同人誌即売会かね!?」という、ああいうイイ感じの貧乏臭さも踏まえて(笑)。

 手作りの街の模型サークルからプラモデル屋さんから、こういったタカラトミーさんやバンダイさんまでが幕張メッセへ来るという(笑)。

ワンフェス30年。いろんな形で攻撃を受けることも……

宮脇:
 昔、80年代終わりくらいから90年代くらいには、いろんな形でワンフェスに対する攻撃とかもありましたが、30年も続けているとこれだけ立派なイベントになって……。

 昔はいい大人がフィギュアなんかを作っていると言ったら犯罪者の一歩手前ですからね(笑)。30、40のオッサンが美少女フィギュアのパンツの色を塗っているなんて言ったら……(笑)。そりゃあ、確かに変態行為ではあるが(笑)。世の中から蔑まれたものが、とりあえず(今は)これだけ派手になって……。

――ありがとうございます! 「あふれる偉人感」とか色々なコメントをいただいています。

宮脇:
 僕らのおかしさに対する、海外の人たちの最高の褒め言葉が「クレイジー!」とか「クール!」なんやね。ニコニコなら何でもOKなんやろうけど。そういう「狂ってますね!」とか「馬鹿ですね!」が最高の褒め言葉。代表が馬鹿で好きなことをやっているからこんなイベントが続けられるんで。

 私の目が黒いうちは、ぬるいことはさせへんから、みんなものづくりに対して熱く一生懸命ワンフェスに向かってきてもらいたいと思います。この放送を見ている人たちは、今度の夏、7月の最終日曜日(予定)にやっていますからぜひとも次のワンフェスも見に来て下さい。

――ありがとうございました!

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