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「高齢者が生き生きと活躍できる社会を」“人生100年時代”を見据えた医療技術を自民党議員が語る【片山さつき×山本一太】

 自民党参議院議員の山本一太氏が番組ホストを務める「山本一太の直滑降ストリーム」に、同じく自民党の参議院議員の片山さつき氏がゲストで登場しました。

 番組内では、自民党の武見敬三政策審議会長の下で進んでいる日本の「国家ビジョン」における、人生100年時代を見据えた医療の技術進歩や、AIの普及が招くであろう未来の“働き方”について議論が繰り広げられました。

左から山本一太氏、片山さつき氏。

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医学の進歩で病気の予兆がわかるようになる日が来る

山本:
 いま参議院の政策審議会で国家ビジョンを作っていて、その一つが高齢者が生き生きと活躍できる社会。その中でも片山さんや武見敬三政策審議会長が仰っているのが「これからは年齢だけじゃない」「70歳、80歳で元気な人もいるし、90歳でも活動的な人もいる」ということで、年齢だけにこだわらないコンセプトを作ると。例えば、いまは高齢者が65歳からじゃないですか……。

片山:
 いろいろな定義があって、70歳からはじめたり55歳というところもあります。整理がされていないので、この際も変えちゃおうかなと思っています。

山本:
 でも大変ですよね。若いという基準はどうするの。

片山:
 いや、まずは人間が60兆個の細胞からできているのが最近わかって、老化のプロセスもわかってきたので、いろいろな基準で緻密な健康状態が見られるんですよ。だからそれを突き詰めていくと、突然倒れて残念だったっていう亡くなり方はなくなるんですよ。

 治らない病気が治るか、というとそれは別だけれども……。突然、脳出血や心臓麻痺になる予兆がわかるようになると、ある程度負荷のかかる作業に耐えられるかどうかというのがわかるようになる。そうしたら安心して働きたい人は働けるし、ちょっと無理があるなと思ったら時間を区切ったりすればいいし。それが、健康状態を自分が把握することによってできるようになる。そういう意味では年齢で何年何カ月まで生きてきたということじゃないよということです。

将来どういう病気に罹るかわかるようになる?

山本:
 DNA解析技術って発達してきているじゃないですか。日本だとジェネシスというベンチャーがあって、どうしても1回受けないといけないと思っていたので、30万円くらいかけて検査を受けたんです。そうしたら信州大学かどこかの名誉教授の方が出てきて、「知りたくない箇所があればサインしてくれ」って言うから、全部知りたいと書きました。

 これくらい技術が進んでくると、何年後にどういう病気になるとか、そういうのがわかってくるということですよね。しかしそうなると世の中はどうなるのかとも思うじゃないですか。

片山:
 先天性でDNAでわかるものと、ペプチドっていうタンパク質の前段階のようなもので、後天的なもの、つまり一番典型的なものを挙げると成人病。成人病は体質は関係なく、いろんな要因でなるんですけども、そういう形のものがわかって、つまり、なりやすさの要素があっても、後天的に改善すればならないこともある。

 健康状態が良くなっているか、悪くなっているかということが、ペプチドである程度わかったり、がんは、ほんの微量のところでわかったりする。すい臓がんがサイレントキラーだって言われて、この前も野球界の大物の方が亡くなられて。

山本:
 星野仙一さん……。

片山:
 私も霞ヶ関時代に40代、50代の若い同僚を亡くしました。がんがわかったときにはアウトでした。けれど、すい臓がんも微量の唾液や血液で、レベル1になるまでにわかれば、亡くなる確率が減るとか、そういうことはできる社会になります。

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