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羽生善治竜王が将棋界で活躍し続ける秘訣を語る「トップになる必要はない。トップ集団にいることが非常に大事」

――デビューされた頃と環境が違う。以前と最近とでどのように変わってきているか。

羽生:
 棋士になって30数年で本当に将棋の世界を取り巻く環境が変わったと思っています。本当にさまざまなメディア、形で将棋を取り上げていただいたり、あるいは中継があったり、あるいは、将棋は指さないけど見るファンが増えたり、本当にそういう環境が大きく変わってきた。

 これはたくさんの人が、日々の生活というのはなかなか忙しいと思うんですけども、その合間合間のちょっとした時間の中の憩いのひとときとして、将棋というものがあり続けられたらいいんではないかなっていうふうに個人的には思っていて、そのための環境といいますか、そういうこともこれから先は大事になっていくのかなというふうにも思っています。

――国民栄誉賞を聞いてイメージする人物

羽生:
 最初にイメージするのは、野球の王監督、王選手です。ちょうど私が小学生くらいの頃に、ホームランの記録ができるかどうかというようなことが非常に騒がれていた時期で、そういう意味では、やはり王選手というか王監督が自分の中ではそうですね。

 まさか自分自身がそういうような賞をいただけるようになるとは夢にも思っていなかったので、本当に今回の出来事は大変驚いていますし、同時にありがたいことだなというふうにも思っています。

――ご自身が人に夢や希望を与える存在だということについて。

羽生:
 私自身は一生懸命将棋を指してきて、実際にファンの方々がどんなふうに受け取ってくださるのかっていうのはなかなか深く知るということはないんですけども、少しでもそういったことを感じていただくことができれば棋士冥利に尽きることだと考えていますし、そういうものがこれから先作れるように激励の意味も今回のお話にはあったんではないかなというふうに私自身は受け止めています。

――永世七冠や国民栄誉賞受賞の話が出たあたりから、ファンの反応で印象に残ったものは?

羽生:
 昨年、竜王戦が終わった後から、本当にたくさんの皆様に祝福のメッセージ等をいただきまして、本当にこういう人たちの支え、応援があったからこそ達成することができたんだなとしみじみと実感したときでもありましたし、それが自分自身もまたこれから先、前に進んでいく原動力にしなくてはいけないなというふうにも思いました。

――家族のサポートを感じるのは具体的にどんなとき?

羽生:
 棋士というのは、普段は非常に地味というか、地道な活動というのが非常に多いわけなんですけども、実際はかなり長丁場で体力とかも使いますので、その食事の面で気を付けてもらったりとか、あるいはタイトル戦のときには和服を着て対局するわけですけども、そういうこともきっちり準備をしてもらっていつも万全の態勢で対局に臨めるように、本当にきめ細かく神経を使って気を遣ってもらっているので本当にありがたいと思っています。

――19歳で初タイトル、今年48歳。ずっとトップを走っている秘訣とは?

羽生:
 自分自身がいつも思っているのは、例えばマラソンとかを走っていたときに、トップになる必要はないとは思うんですけども、トップ集団にいるっていうことが非常に大事なのではないかなと考えています。その集団にいる中で切磋琢磨して、そのときそのときの流行のものであったり、最先端のものであったり、そういうものを取り入れていきながら前に進んでいくっていうことを心がけてやってきたつもりです。


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