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アニメ『GODZILLA 怪獣惑星』は“シン・ゴジラ的な興奮”を求めるとがっかりする? 評論家が解説

 11月17日から全国公開中の『GODZILLA 怪獣惑星』。今までのゴジラ映画とは違い、アニメーション映画となり、時代設定も現代ではなく未来を舞台とし、非常にSF色の強い世界観になっています。

 『GODZILLA 怪獣惑星』を鑑賞した、兵器研究家の国井咲也さん、アニメ評論家の藤津亮太さん、司会のサンキュータツオさんが『WOWOWぷらすと』で語りました。3人とも高評価であるものの、ゴジラにあまりスポットが当たっていない本作に対し、「アニメやSFが好きな人向けで、ゴジラが見たい人向けではない」と言及しました。

画像は公式サイトより。

※本記事には『GODZILLA 怪獣惑星』のネタバレを一部含みます。ご了承の上で御覧ください。

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“アニゴジ”を3人はどう評価したのか

左から国井咲也さん、藤津亮太さん、サンキュータツオさん。

サンキュータツオ:
 『GODZILLA 怪獣惑星』、アニゴジについて語っておきましょうよ。何を期待して行くかってことなんですけども。『シン・ゴジラ』が前年にあって、アニメでやるって考えると「なるほど」って僕は思ったんですけど、国井さんどうでしたか。

国井:
 僕は大変面白かったです。僕は正直、『シン・ゴジラ』のほうがピンとこない……っていう言い方は違うんですけど。

サンキュータツオ:
 マジっすか(笑)。

国井:
 これネタばらしになっちゃいますけども『生存者ゼロ』っていう小説を読んでいたんです。『シン・ゴジラ』はこの小説とお話全く同じなんです。『シン・ゴジラ』が始まって5分でこれは『生存者ゼロ』だと思ってそんなに心拍数は上がらなかったんです。アニゴジは虚淵玄さんが脚本を書きましたって聞いて、僕は心拍数上がるわけです。

サンキュータツオ:
 虚淵玄さんは『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武/ガイム』の脚本を書いた人だからね。

国井:
 アニゴジは、三部作って知らないで見に行ったんですけど、あれで終わってもよかったぐらいでしたね。

サンキュータツオ:
 確かに。あれで終わってても良かったね。

藤津:
 僕はあれで終わっちゃ不味いって思うけど(笑)。

国井:
 でも、半年、1年ぐらい経って、忘れた頃に続編を見て、前作は序章でしたっていうのでも、僕は充分納得できますよ。

サンキュータツオ:
 『アウトレイジ』の1作目みたいな終わり方で良くて、次につなぐ感じのアバンはいらなかったかもね。俺が、プロデューサーだったら、公開終わって2ヶ月後ぐらいに続編あるよ、ってリリースして怒られて炎上したいね(笑)。

国井:
 最後に続編の告知の映像があるんですけど、エンドロールのとこでまだ出ていない声優さんが居たので、来るぞ来るぞって思いましたね(笑)。

『シン・ゴジラ』的な興奮を求めて見るとがっかりするだろう

画像はAmazonより。

サンキュータツオ:
 アニゴジは、制作スタッフの気持ちになって見てください。『シン・ゴジラ』公開前から、制作は始まってますから、庵野さんがどういうことをやるか、分からない状態で、作品が作られていってるわけです。その中で、ああいう発想を持てたこと、それをやろうと思った勇気が、素晴らしいなと思いました。

藤津:
 虚淵玄さんのインタビューが出てますけど、実写は実景の中に怪獣がでてくる面白さなので、アニメでそれは別に強みにならない。なので、昭和ゴジラ作品後半にあったヒーローっぽいゴジラを、アニメでSFとして作るっていう方針になったみたいですね。

サンキュータツオ:
 『シン・ゴジラ』を見た人が、『シン・ゴジラ』的な興奮を求めて見るとがっかりしますよね。昔からゴジラを知ってる人が見たら喜ぶ、ってわけでも無い作品で……。

国井:
 アニゴジはアニゴジで、好きな要素がありますね。虚淵玄さんは、リアルシミュレーション系の方で、アニゴジを見るとそれが凄いですよね。ミリタリー感は溢れてますよね。キャラクター達が背負ってるギリギリ感がある上での、あの作戦の動かし方っていうのは五臓六腑に染み渡りますね。

サンキュータツオ:
 あとロボの乗り捨て感ね。ガンダムじゃないボトムズ感ね。

藤津:
 元は土木作業用っていう設定のロボね。

国井:
 あれも素晴らしかったですね。

サンキュータツオ:
 この作品は特撮ファンも怒るし、『シン・ゴジラ』ファンも怒るだろうから僕らが評価しなきゃって思うね。

国井:
 当たらなきゃおかしいですよ。

藤津:
 前売りは好調だったんで、数字は出てるんだと思います。評価は、コメントを見ると結構別れてますけども。あと誰のために作ってるのかなんですが、ひとつは世界ですね。Netflixで公開されますし、アヌシー国際アニメーション映画祭でもプロモーションしてますから……。

 日本発のゴジラを海外の人たちに知ってもらってセールスを伸ばすことですね。あとは、ゴジラシリーズに馴染みのないアニメファンの人たちですね。重なってそうで重なってない層の人たちです。

サンキュータツオ:
 三次元アレルギーのある人たちね(笑)。

藤津:
 っていう所が、誰のために作ってるかの2大ポイントです。

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