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「猫は固体かつ液体なのか?」などが受賞した『イグノーベル賞』ってどんな賞なの? 日本人受賞者にいろいろ聞いてみた

 『誰でもわかる イグノーベル賞の世界』にて、2012年にイグノーベル・音響賞を受賞した、津田塾大学・准教授の栗原一貴さんと、日本科学未来館・科学コミュニケーターの田代修平さん山本朋範さん、清水裕士さんがイグノーベル賞の紹介を行いました。

 ノーベル賞のパロディとして存在するイグノーベル賞。受賞者の旅費・滞在費は自己負担で、スピーチでは「笑いをとること」が要求されるこの賞を、今年も日本人が受賞しました。日本人がこの賞の常連であることについて、栗原さんは「人類に一人ぐらいこういうことをやってくれるとありがたい」とコメントしました。

2017年、イグノーベル物理学賞受賞の「ネコの流体力学的研究」に使われた画像。

笑わせ、考えさせるようなもの。それがイグノーベル賞

津田塾大学准教授の栗原一貴さん、日本科学未来館科学コミュニケーターの田代修平さん。

田代:
 イグノーベル賞のことについて改めて、日本科学未来館コミュニケーターの山本さん、清水さんからご紹介いただきたいと思います。

山本:
 皆さんに説明いたしますと、「イグ(Ig)」と言う言葉は、否定の意味を表す接頭辞です。「ノーベル(Nobel)」とはちょっと違う意味の言葉ですね。他にも「イグノーブル(Ignoble)」と言う言葉がありまして、これは品がない、不誠実や不名誉なという意味があったりもします。

 なので、ノーベルじゃなくてちょっと不名誉だったりする。でも、面白いものが受賞する賞になっています。イグノーベル賞の受賞にはコンセプトがあります。人々を笑わせ、そして、考えさせるようなもの。それから、真似ができない、するべきではないもの。ちょっとびっくりするほど、馬鹿げているもの。そういうものに対して贈られる賞です。

日本科学未来館・科学コミュニケーターの山本朋範さん、清水裕士さん。

メスに陰茎が!? 雌雄逆転する生物の交尾

山本:
 今年のイグノーベル賞はですね。この生き物が、主役になっています。トリカヘチャタテという、いきなり交尾している虫の写真で恐縮ですが、面白いのが、この昆虫は交尾しているときにメスが上でオスが下という交尾のスタイルを取っています。

画像は「交尾器が雌雄で逆転した昆虫の発見」北海道大学プレスリリースより。

山本:
 この研究は、交尾器が雌雄で逆になった昆虫の発見。それからその共進化に関する研究がイグノーベル生物学賞を受賞しました。さっき交尾の写真をお見せした時に上下逆だよと言う話をしたんですけども、実は逆転してるのは上下関係だけではないんですね。ちょっと見て頂きたい写真があるんですけども。

田代:
 これはなんですか?

山本:
 実はですね。メスの下腹部というか、おなかに生えている陰茎ですね。ペニスでもおちんちんでも何でも良いんですけども。今回は、陰茎で通します(笑)。この陰茎が、実はメスに生えていて、オスには生えていないんですね。

田代:
 不思議だ!

山本:
 不思議ですよね(笑)。しかもですね、この陰茎は根元にトゲトゲがありまして。これで抜けないようにグサッとするという仕組みがあるんです。なんと、2日から3日間ぐらい、じっくりと交尾をするという仕組みになっています。

田代:
 これは抜けないですね(笑)。

山本:
 この状態でですね。交尾ができる状態のオスの体の中に、メスの陰茎がグサっと入っているところがご覧いただけるかと思います。この時にただ挿入されるだけではなくて、オスが陰茎を通して精子をメスに供給するんですが……。

 その時に、いっしょに栄養も供給しているみたいです。三日三晩かけてじっくり栄養ごと吸い取られるような交尾のスタイルの昆虫になります。

田代:
 オス、ゲッソリですね。想像したくないです(笑)。

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