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【潜水艦コレクション】旧日本海軍の潜水艦51隻プロフィールと戦歴をまとめてみた

 本ページでは、潜輸小型・潜高小型の各艦について解説します。

潜輸小型

 昭和19年後半から近距離用として竣工した小型輸送用潜水艦である。小型で優秀な電池を搭載して安全潜航深度も100メートルなど、実戦に即した性能を有していた。昭和20年3月までに10隻が竣工して、日本近海の離島への物資輸送や「B-29」の本土空襲への警戒任務などに活躍した。

波号第103潜水艦

昭和20年2月3日、川崎重工で竣工。艦長の任についたのは1名、同年4月29日、呉を出港し、本州南方洋上にて「B-29」に対する哨戒任務に従事。同8月15日、第15潜水隊に編入され終戦を迎える。昭和21年4月1日、五島沖で海没処分。

波号第105潜水艦

昭和20年2月15日、川崎重工で竣工。艦長の任についたのは1名、同年7月4日、奄美大島への輸送を実施。7月中旬に航空揮発油搭載工事を実施し、終戦。昭和21年4月1日、五島キナイ島付近で爆破処分。

波号第106潜水艦

昭和19年12月15日、三菱神戸造船所で竣工。艦長の任についたのは2名。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第107潜水艦

昭和20年2月7日、三菱神戸造船所で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第108潜水艦

昭和20年3月10日、三菱神戸造船所で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第109潜水艦

昭和20年3月10日、三菱神戸造船所で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第111潜水艦

昭和20年7月13日、三菱神戸造船所で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

潜高小型

 潜高小型は、本土決戦用の小型水中高速潜水艦である。最大の特徴は水中速力。終戦までに10隻が竣工したが、実戦への参加はない。終戦時にはこれとは別に32隻が建造中であった。

波号第201潜水艦

昭和20年5月31日、佐世保工廠で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第202潜水艦

昭和20年5月31日、佐世保工廠で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第203潜水艦

昭和20年6月26日、佐世保工廠で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

波号第208潜水艦

昭和20年8月4日、佐世保工廠で竣工。昭和21年4月1日、五島キナイ沖島付近で爆破処分される。

 8月22日から4日間にわたって五島列島沖に沈む潜水艦から「伊58」「呂50」の特定を目指す調査を実施。ニコニコ生放送でその様子をリアルタイムで配信予定です。「伊58」が70年の眠りから覚める瞬間をぜひ皆で見守りましょう!

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