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セクシー男優“加藤鷹”が語るAV撮影現場のお仕事。「女優の◯◯をこぼさないようにブランデーグラスで受けるのが最初の仕事だった」

仕事・お金・恋人、すべてを失い、AV会社の雑用に

やまだ:
 どうして東京に出たんですか。

加藤鷹:
 人間が日々を何の為に生きているかというと、だいたいは仕事、それからお金、あとは恋愛。だいたいこの3つは人生の9割と言っていいと思うんですけど、その3つを僕は同時に失ったんですよ。

 女とうまくいかなくなってヤケになって、そのときにたまたま会社では配置換えがあって嫌な人とぶつかって、僕も聞かん坊だったんで、そうなると仕事がない、金がない、で、そうなると女はいなくなりますから(笑)。で、なんとなくですね上京したのは。地元でそれだけやんちゃしてたので、ちょっと居づらいし。昼間は良いところのエリートだったし、夜もエリートだったので落ちぶれた感を見られるのが嫌だなーって(笑)。

やまだ:
 そのときはおいくつだったんですか。

加藤鷹:
 27、8歳くらいかな。なので、とりあえずここの土地を出るしかないなっていうのはあったんですよ。それで、なけなしの2万円を持って東京に来たんですよね。で、一週間で2万円が7円になっちゃった(笑)。死に損ないまでいって……やっと近所に賄い付きの夜のバイトを見つけて。で、そこで僕、勝手にショーを始めたんですよね(笑)。バブル真っ盛りの頃でした。

 これがウケちゃって、赤坂から夜のお店のオーナーさんがスカウトに来たんだよ(笑)。でも、田舎から出てきたけどもう夜の仕事はやりたくなくて、自分に何ができるかなと思ったら「そうだカメラマンやってたからカメラマンのバイトないか」って。

やまだ:
 それで映像スタジオとかを探したんですか。

加藤鷹:
 そこはアダルトっていう認識は全然なくて、テレビ制作をやってるところでしたね。面接に行ってもどこの馬の骨ともしれない田舎者って言われて、あっさり駄目でした。馬鹿にした言い方で「そんなに映像技術の仕事がやりたいんだったらAVとか良いんじゃないの?」って言われましたね。

 でも、俺にとってはそれが神の声。東京にはそんな業界もあるのかって、それでエロには全然興味なかったんですけど、面接に行ったんですよ。

やまだ:
 それで、そこでカメラマンにならずに、っていうことですよね。

加藤鷹:
 ノリとしては、「お前がなんでもやるっていうなら日当をやる」とね。今で言うとやってることはADレベルですよね。照明係さんとかが機材をそのへんにぶん投げてるんですよ、ジジイ共が箱の蓋も閉めないでね(笑)、それを片付けて歩く場所を作ったり、あとは買い出しに行ったりとか。

やまだ:
 雑用も含む男優だったってことですか。

加藤鷹:
 いや、そうではなくて雑用だけ。お前なんかどこの馬の骨かわからないから撮影現場に入らなくていい、とそれで中に入れず廊下を片付けたりしてた。それで中から「カット」っていう声が聞こえたらすぐにバスローブを持って中に入って女優さんにおかけするんです。

 3つくらいこんな現場をやってたら、「お前いい年していつまでこれやってんの? 俺電話しといてやったからお前男優やったほうが良いよ」って言われて(笑)。

加藤純一:
 それステップが10個くらい飛んでませんか(笑)。

初めての現場は女優の◯◯を一滴もこぼさないように……

加藤鷹:
 今みたいに巨大産業ではなくて、あちこちに知り合いがいるから、チーフカメラマンさんが伝えてたんですね。「お前はスタイルが良いし、これからAV業界はどんどん伸びていくから」って。まあ80年代ですからね。僕は脱ぎたくないって思ったんだけど、もうスケジュール入れてるからって言われて、行ってみて駄目だったらやめればいいじゃんって。

 初めての現場はパンツも脱がなかったですね。ブランデーグラスを構えて、女優さんが放尿するのを一滴もこぼさず受け止めるっていう(笑)。

加藤純一:
 それ男優の仕事じゃないじゃないですか!

加藤鷹:
 とにかく一滴もこぼさず受け止めなきゃと思って、女性の出口を見る余裕なんてないですよ。こぼしたら、ぼこぼこにされるくらいの雰囲気だったんで。

 今でこそ、この業界って可愛い子が出ててっていうイメージがあるけど、その現場の次の現場は、とろろそばのとろろの代わりに精子をかけて食べようっていう現場でしたよ。

加藤純一:
 それって、食べるのは女優さんですよね。

加藤鷹:
 そうですね、今で言う汁男優さんが5人くらいいて、そばつゆの器にね(笑)。ずっと自分に言い聞かせてるのが、上京してずっとご飯が食べられなかった。ご飯が食べられないよりしんどいことはないって今も言い聞かせてますからね。

やまだ:
 そんな厳しい現場でも結果的に続けられたのはなぜですか。

加藤鷹:
 僕は若いときに悪いこともいっぱいしたし、突っ張ってたけど、まだまだ自分が小さいなっていうのを思い知らされたからですかね。突っ張って生きてきたので女にも冷たかったし、けれど女の人が一番の業界に入ると、常にいろんなことを我慢しなくちゃならない。

 多かったのは、朝一番最初の挨拶で「おはようございます! 加藤鷹です! 今日はよろしくお願いします!」これに対するシカト率の高さ(笑)。いろんな業界があると思いますけど、このシカト率の高さはダントツだと思いますよ。

加藤鷹:
 19、20歳の僕だったら、それだけでもヤバくなってたと思いますよ。それでも、その女性にも何か良いところがあるんだろうなって受け取り方になりましたから。男として業界に鍛えられましたよ。

 僕はよく女性に優しいって言われますけど、別に女性に優しいわけじゃなくて、テメエの仕事をいかにちゃんとやるか、っていうことですね。そこでイラっとした態度になっちゃったら、結果的にアソコの元気もないわけですよ。素晴らしいなって思わないと、シモにも来ないので。そんな挨拶もしないような女でも、ドスケベなんだろうなって期待だけをして(笑)「挨拶をしなくても、ドスケベだったらいい」って(笑)。

加藤純一:
 これ、すごすぎるわ……。

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