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『星のカービィ』25周年を記念してシリーズ制作者にいろいろ話してもらった。「試作タイトルも3本あったが、そのおかげで25周年を迎えられた」

『星のカービィ Wii』に込めたスペシャルな願い

楪:
 『星のカービィ Wii』から4人で協力プレイができるようになりましたね。前作から11年の期間の中、協力プレイに対するこだわりというものはあったのでしょうか。

熊崎
 先ほどお話した試作3本の中でも4人同時プレイは考えられていたんです。実は、4人同時プレイが売りではなかったんですが、カービィは4人でやっても、とても楽しいと思っていたんです。

 そういった確信はあったのですが、ゲームの楽しい場面を切り取ることと、ゲームのストーリー全体としてまとめることは、全然別ですし、とても難しかったんです。

古川:
 すべてを想定して作らないといけないですもんね。

熊崎
 ですので、1つのマップにして、人数が多様に変わることや、さらにそれが「いつでもイン」したり、「いつでもアウト」できる機能を入れました。

 これにはWiiのハードを生かすという目的がありました。ちょうど、Wiiリモコンが各家庭に4本あるというのが、普及しはじめていた頃でした。

古川:
 あ! うちにもありました。

楪:
 私、実は今朝、Wiiをやってきました(笑)。でも、1人でやると寂しいですし、4人プレイできるのが羨ましいです。

熊崎
 そうですね、友達がいないとね(笑)。

一同:
 (笑)

楪:
 4人協力プレイができると、例えば前から敵を蹴散らして、さらに後ろから3体で追撃するといった、1人では楽しめない楽しみ方もできますよね。

最大同時4人プレイが可能となった。画像は『星のカービィ Wii』公式サイトより。
(C)2011 HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

熊崎
 1人でクリアしても楽しんでもらえるし、友達が来ても、また違った楽しみ方があるというのを狙っていました。

 友達とプレイすることって、スペシャルな思い出になるじゃないですか。そういった人との思い出も含めて、みんなに『星のカービィ Wii』を語っていただいて、話題が広がっていけばいいなという願いがありますね。

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