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「東京都議会選挙」公約のポイントは豊洲移転、東京五輪、9条改正、それとも……? 各政党のニコ生での公約・マニフェスト発表まとめ

東京・生活者ネットワーク

■発表者
西崎光子(東京・生活者ネットワーク共同代表)
水谷泉(東京・生活者ネットワーク共同代表)

左:西崎光子
右:水谷泉

西崎:
 みなさんこんばんわ。生活者ネットワークの共同代表をしております。西崎光子と……。

水谷:
 水谷泉ともうします。

西崎:
 どうぞよろしくお願いいたします。ではまず水谷さんから、生活者ネットワークのルールというか、地域政党生活者ネットワークって、ご存知ないかたもいらっしゃると思いますので、説明をお願いします。

水谷:
 はい、生活者ネットワークはまず共同代表制をとっておりまして、もう一人国立在住の大西ゆき子という3人で共同代表となっています。
 生活者ネットのルールはこちらのフリップをご覧いただけるとわかると思いますけれども、まず議員報酬は、市民の政治活動資金にします。生活者ネットの活動はカンパでさせられていまして、議員も報酬に応じたカンパ寄付を行っています。それらのお金は市民の政治活動に活かしていきます。お金の流れは公開して、政治資金の透明化を図っています。
 それから2番目に、生活者ネットワークが最も大事にしているのが、議員は交代制、ローテーション制です。長くても3期、12年で交代をします。議員を職業化、特権化しない、世代交代を進めることで参加の幅を広げていきます。任期を終えた議員は、市民政治を広げるための活動や地域活動などに、その経験を生かしていきます。
 選挙はカンパとボランティアで行っています。みんなでお金を出し合って、カンパ、知恵や労力、ボランティアをして選挙を支えていきます。私も、私は2期8年区議会議員をしておりました。こちらの西崎さんは、今3期世田谷で都議会議員をしております。そのように議員を職業化しないで、交代していくのが生活者ネットワークの大きなルールです。そして今回の都議選に向けては、4人の候補者を擁立して活動しています。そのスローガンは、「チャンス! 東京を変える」です。5つの政策を掲げております。まず「議会改革」です。そして「きっぱり!生活者宣言」「福祉優先のまち」「豊洲は反対/原発はゼロ」「オリンピック・パラリンピックのことも負の遺産を残さない」これらの施策を掲げて活動しています。細かい政策については西崎さんから話してもらいます。

西崎:
 まず議会改革なんですが、小池知事が行っています情報公開、これは都政に関しては情報公開が今一歩進んでいますけどれも、議会に関しても議院の情報や、あるいはいままでやってきたことについても情報公開を進めなければいけないということが必要です。そして議会基本条例を制定するというのは、全国の自治体では進んでいる議会では、条例を制定してそこの議会の理念などを示していますけれども、東京都議会では生活者ネットワークが提案して、民進党と一緒に共同提案をしましたけれども、これは継続審議になってしまいました。是非次の新しい議会でこういった議員提案も含めてやっていく必要あると思っています。
 それから先ほど都民ファーストの方もおっしゃっていましたけれども、都議会には公用車を使える会派があります。大きな会派でなければ、公用車は使えないんですが、年間の予算はおよそ2億円もかかっています。まずこれを廃止すること。そして海外調査なども、生活者ネットワークは一切海外に入っていないんですが、政務活動費というお金が使えるんですが、大きな会派だとこういった年に1回海外に調査という名目で、海外視察を実行しています。しかしこれもやはり税金の使い方を考えたら、見直していくべきだというふうに私たちは言っています。議員特権に関わる部分が、まだまだ都議会には大きく残っていて、それをやっぱり廃止していくべきではないかと思っています。
 それから国で、働き方改革が言われています。私たち生活者ネットワークは、全員女性です。現在東京全体で51人。市議区議合わせて51人、そして都議会議院は3人なんですけれども、やはり地域で働き方改革を進めていくためにも、長時間労働、サービス残業の是正など、働き方を見直していくと共に、仕事と生活の調和をとった、ワークライフバランスの推進を進めていく必要があります。それから地域経済をやっぱり回していくために、コミュニティービジネス、あるいはソーシャルビジネスというのも是非支援していきたいと思います。地域にあらゆる雇用の場をつくること、障碍者や若者、多様な働きの場を作っていくことが必要だと思います。それから今、シェアリングエコノミーということが言われ来ました。貧困対策でもお互いにシェアリングしていく、そのことで、地域経済を回していけるそういった新しい取り組みも増えてきています。これからの地域を子供や若者、障碍者いろいろな多様な世代でこういった地域経済を回していくこともひとつの政策として提案していきたいと思います。

西崎:
 それから私たち今回「福祉優先のまち」ということを大きなテーマに掲げました。東京は2025年に超高齢社会を迎えます。これは団塊の世代の人たちが全て後期高齢者になる75歳以上になり、東京は本当に高齢化が深刻になっています。今高齢者の独り暮らしが増えていく中で、やはり地域のそういった支え合いの仕組みを作っていく必要があります。認知症になっても、安心のまちづくりを行うためには、看取りまで地域医療や地域介護で支えられるそういった住まいの確保を含めた仕組みを生活者ネットワークは提案しています。
 そして今東京では、私の地元は世田谷なんですけれども、保育園の待機児が全国でも多く発生している地域です。この保育園の待機児対策というのは、ニーズの掘り起こしを行えば行うほど、待機児がたくさん出てしまうという状況がありますので、先ほども含めた働き改革も含めて保育園の待機児解消に向けた取り組みを進めていく必要があります。
 また生活者ネットワークが、一番初めに提案したのが、東京都の都有地を活用して、保育園を整備することです。学校の施設も利用して、保育園と小学校、保育園と中学校というのも世田谷で、非常に実現してきました。是非都立高校の敷地も活用して、そして今都立公園の中でも、こういった保育園の建設も進んでいますけども、地域の身近なところに保育園が建設できるように進めてまいります。
 それから子供の貧困をなくすことということで、子供食堂の運営に関わっている私たちのメンバーがたくさんいますけども、是非子供の貧困対策、そして児童虐待を失くしていく意味でも、子供のSOSをしっかりと受け止めていけるセイフティ―ネットを進めていきたいと思います。

 そして今受動喫煙のことが社会でも話題になっていますけれども、私たちは子供を受動喫煙から守る条例を是非提案してまいりたいと思っております。
 そして豊洲問題、移転問題なんですが、生活者ネットワークは豊洲移転に反対してまいりました。築地で再整備が出来ないのか、新しい議会で小池知事から提案されたその内容について、しっかりと議論を前へ進めていきたいと思います。
 オリンピック・パラリンピックについては、生活者ネットワークは、東京に開催することを反対してまいりました。しかし2020年の大会が決まってしまいましたので、是非その経費を削減すると共に、オリンピックに無駄なお金を使っていくのではなく、ハードの部分の建設をしていくのではなく、是非その予算を、人に投資できるようなそういった予算の見直しを行っていきたいと思っています。

西崎:
 そして私たちは都民投票条例、原発の是非を問う都民投票条例を市民の人と共に、3年前に直接請求を行いましたけども、是非原発に頼らないエネルギー政策を東京から進めることが出来ると思っています。今再生可能エネルギーにかける割合が、まだまだ少ないですけども、東京の計画の中でもオリンピック後に30%に再生可能エネルギーをもっていこうという、そういう計画を進めています。是非、30%だけではなく、早い時期に50%くらいに持って行けるような、そういったエネルギーの施策を進めていきたいというふうに思っています。

西崎:
 あと若者政策についても、私共はいろいろ実態調査なども行いながら、若者の政策についても提案をしてきました。特にブラックバイトやブラック企業の労働問題についても、若者が非常に大変な思いをしているというそういったことに関しては、学校の労働者の権利教育やキャリア教育を進めていくこと、また奨学金についても寄付型の奨学金の創設、また奨学金の返済にかかる救済制度を国に提案し、東京都として、補完する仕組みを作ります。更にこれはヨーロッパなどでも進められているんですけども、今18歳以上の投票権が得られるようになりました。市民と政治、社会とのかかわりを深めるシチズンシップ教育の趣旨を踏まえた教育を子供だけでなく大人にも広げていくことが重要だと思っています。それから中途退学者や不登校の子供達が学び直しや進路変更を選択していけるように進めていきます。

 更にすべての人の人権を尊重するLGBT政策を進めます。多様性を認め合い、どんな時でもひとりひとりの人権を保証する。そういったマイノリティーの人に対する政策もしっかりと東京都で進めていきたいと思っています。

 以上で、生活者ネットワークの政策について水谷さんと2人でお話をさせていただきましたけれども、いろんなコメントが書かれていますけれども、是非生活者ネットワーク、今まで食の安全とか地域で取り組んできましたけれども、是非男性の声も、若者の声もいろんな人の声を拾って政策を作っていきたいというふうに思っています。

水谷:
 たくさんの声を頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

西崎:
 そうですね今回の政策は、インターネットで、ユアボイス2020というコーナーを設けまして、皆さんからインターネットでもご意見とか政策に対する要望とかも貰っています。生活者ネットワークの議員は割と年代が高いんですけども、いろんな方、子育て中の方とか、あるいはいろんな立場の人たちからの声を是非インターネットだったらメールとかいろんなものでも出しやすいというふうに思いますので、是非皆さんの声を東京・生活者ネットワークにお寄せ頂きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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