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「韓国はあまり戦略的な思考はしていない」「中国は発想がやっぱり中華帝国だなと思います」元情報分析官が中韓の外交を語る

元情報分析官が語る韓国の外交

山本:
 松川さんは日中韓の協力事務局にいて、中国、韓国の担当者と対等の立場で色々議論をされていた。彼らのマインドセットはどういうものなのか、どんな印象でしたか。

松川:
 韓国は元々の外交の対象がすごく狭くて、8割が北朝鮮から始まっているんです。日本やアメリカ、イギリスの外務省は思考の形態としては全世界を見て、どう外交を作るか考えているんです。でも韓国はあまり戦略的な思考はしていなくて、社会自体がストラテジックというよりモラリスティックな社会なので。ただ今の韓国は世界的にやろうという意識でいるとは思います。中国は……、発想がやっぱり中華帝国だなと思います(笑)。

山本:
 韓国の昔の外交はやはり北朝鮮、そしてアメリカ、日本だった。そこに中国が入ってきて、今や輸出の20%が中国で、かなり中国の影響力が大きくなっていると思うんだけど、それで視野が広がっているということですね。新しい要素はやはり中国ですね。

松川:
 間違いなく中国もそうですし、北朝鮮の脅威が新たな段階になっている。彼らは北朝鮮の脅威に対して、日本の地震と同じような感じで、不感症なんです。でも今回は度合が違うので。私が期待しているのは米韓同盟含めて、リアリストな考えを韓国外交が持つようになれば結果的には日本にとって良いのではないかと。

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