ニコニコニュース

ボカロ絵師インタビュー特集

話題の記事

「HUNTER×HUNTER」これまでのシーズンをおさらい。“ビスケとの出会い・レイザーとドッジボール・ヒソカが恋愛を語る”名場面たっぷり『グリードアイランド編』

 『HUNTER×HUNTER』の最新刊(34巻)発売をうけ、岡田斗司夫氏が「発売まで待ちきれない!」と自身の番組『岡田斗司夫ゼミ』にて、『HUNTER×HUNTER』をシーズン毎に分け、徹底的に考察する企画がスタート。

 6月11日放送分では、「HUNTER×HUNTER」の「グリードアイランド編」について、岡田斗司夫が語ります。


グリードアイランド編は「友情・努力・勝利」

岡田:
 「グリードアイランド編」は、少年ジャンプで、一番正当なジャンプ漫画に近いんです。とりあえず、「友情・努力・勝利」というのがちゃんと守られている。友情は新キャラのビスケによる念の訓練ですね。努力はカードを集めるというクエスト。勝利はバレーボールとか対ゲンスルー戦。

 なぜこれを特別に言うのかというと、これまでの『HUNTER×HUNTER』では、「グリードアイランド編」まではこの「友情・努力・勝利」というのを巧みに避けて表現していたんですよ。それまでは「努力するまでもなく一瞬で勝負がついた」とかね。

岡田:
 友情は、グリードアイランドに到着したゴンとキルアが、大先輩の心源流のウイングさんの師匠であるビスケと出会って、彼女の元で一流の念使いに成長するまでの修業エピソードですね。次の努力というのはカードを集めるというやつで、念の修業がある程度完成して、ゲームの攻略に入ります。

 いよいよグリードアイランドというゲームがどういうふうに面白いかっていうのがわかるようになってきて、他のプレイヤーと次々と関係を持って、彼等と一緒にカードをゲットするという話です。これも『HUNTER×HUNTER』では実はこの「グリードアイランド編」でしか描かれてないんですよね。

 勝利、というのは誰も手にしたことのない指定カード“一坪の海岸線”を手に入れるために、ドッジボールをそれもヒソカを味方にしてまで、プレイして勝利する。最後に爆弾魔のゲンスルーというグリードアイランドの最大のボスキャラと戦うということ。少年ジャンプ漫画の見本みたいなストーリーに沿って出てくるんですけど……。

 僕がやっぱり好きなのは、ビスケの特訓シーンなんですよ。こういうセリフ「戦いながら相手を分析する戦闘考察力」というのが出てくるんですけど、この辺りの言葉使いとかが、ものすごく気持ちよく決まっていく。

岡田: 
 実際に戦っているゴンとキルアを見ながら、彼女が考えているのが、こういうことですね。「さまざまなタイプと戦わなければならない念での戦闘。そこでもっとも大切な戦闘技術とは思考の瞬発力」だと。「(瞬時に)あらゆる場合を想定して対応する戦闘における思考の瞬発力が必要だ」と分析しているんですね。こういうすごく大事なセリフが1話の中に、山のように出てきて、これぞ『HUNTER×HUNTER』を見ている快感だなと思うんです。

岡田:
 その中で、ビスケが説明する「身体のどの部分に、オーラを固めるのか」という話。それまでは「オーラがある・ない、オーラを纏う、オーラを目に凝縮する」みたいなことを言われていたのに、オーラが身体全体にあるとしたら、右手に30%集めて、残り70%を別のところに集めるという、(オーラの)動かし方をどんどん習い出す。これをビスケは「無限に速くしろ」という風に言って、全体の攻防力を50:50にして、腕の方にだけ集中させる、これを「流」というんですけど、これを限りなく行う。すると、全然拳が見えない。

岡田:
 この構図の上手さですね。はじめは、ビスケに対してカメラが左側の位置から撮ってて、次にカメラが右側の位置になってる。これは何かというと、同じセリフ、「流」を限りなく速く行うというビスケのセリフですけども、これを言ってる時の読者の目線というのは、ビスケ側にあるんですね、だからゴン達は向こうにある。しかしこっちのコマではゴンが手前にきている。意識がゴン側に行ったからですね。

岡田:
 説明する側と、説明される側の視点の切り替えというのをカメラ位置、これは映画ではタブーの映像技術なんですけど……それを切り替えることによって、読者に見やすくわかりやすくしている。

「マンガ」の最新記事

関連記事

新着ニュース一覧

公式Twitterをフォロー

アクセスランキング