亀田興毅がAbemaTVで素人と戦った理由は“ボクシングへの恩返し”「プレッシャーで眠れなかった」と当時の心境を吐露

ネット上の疑惑に反論

やまだ：
　普通に考えたらボクシングは、1日で4人と闘う競技じゃないからね。ボクシングというルールはあるけれど、あれは全く別物ですよ。だからそれは、先ほど亀田さんが言ってくれたように、盛り上げたいとか、ボクシングに興味がない人が見てくれたらとか、一気にボクシング人口を増やす機会だと思ったからですもんね。

亀田：
　そうですね、起爆剤になればいいかなと。実際、試合前にお互いバチバチに睨み合いして、盛り上がったり。それぞれ背負う物があって、そういう物が激突して、結果はどうであっても試合が終われば互いに称えあうという、そういうスポーツの素晴らしさがダイレクトに1番伝わるのはボクシングだと思うんです。最後は清々しい気持ちになれる。そういうのを伝えたかったんです。

やまだ：
　でも、これだけの事をして勝ったにもかかわらず、ネットでは叩かれるじゃないですか。グラブがどうとか……。

亀田：
　ありましたね（笑）。映像見てたらそう見えますしね。でも自分らは、主催者から支給された物を使っているわけですから。ヘッドギアもオープンになってるとか。

やまだ：
　亀田さんのだけ、何か仕掛けがあるんじゃないかとかね。そういった事は、ある程度、覚悟してたんですか。

亀田：
　覚悟というよりも、そういった事は全く想像もしてないです。自分は、向こう（主催者）から渡されたものを使ってやるだけだから。

やまだ：
　勝っても、こういう事を言われる。この話は、耳に入りましたよね。 どうですか、今の気持ちは。

亀田：
　いや、別にいいんじゃないですか。これだけ大きな話題になってくれましたし。これがきっかけで、ボクシング界の次に何かが繋がればね。

次戦はなし？ 今回が亀田興毅・ザ・ファイナル

やまだ：
　同じオファーがあったら、またやりますか。

亀田：
　ちょっと嫌ですね（笑）。

一同：
　（笑）

亀田：
　めちゃめちゃキツイ……（笑）。

やまだ：
　また見たいけどな～。闘っている亀田さんを見て、ゾクゾクしたんですよね。

亀田：
　自分は日本でしばらく試合をしていなかったのでね。でも、このオファーを受けて、「また日本のリングに上がれるんや」って思って。それもオファーを受けた理由の1つですね。

やまだ：
　日本のファンの前でね。

亀田：
　やっぱり嬉しかったですね。あの機会を与えていただいて感謝してますね。

やまだ：
　僕らも単純に嬉しかったですもん。

亀田：
　でも、さすがに次はしんどい（笑）。ほんまはね、今回も直前で弟の大毅にやらそうかと思ったんですよ（笑）。やっぱり、プレッシャーを感じてて、最後の方は睡眠時間も減っていってたんですよ。

やまだ：
　プレッシャーを感じて……。

亀田：
　なんで睡眠時間減ってるんやろって思ってたら、現役の時を思い出したんですよ。試合前になると、絶対、夜中の3時頃に目が覚めてたんですよ。プレッシャーなんですよね。今回も、直前になった時に目が覚めるんですよ。やっぱりプレッシャーを感じてるんやなと思いましたね。

やまだ：
　フラッシュバックする、じゃないですけれど、現役に近い感じに。

亀田：
　そうですね、そういう経験も出来たし、思い出せたし、もういいかなって（笑）。良い思い出になりましたね。

やまだ：
　今の話を聞いたら、当然1ラウンドのKOはそうなっちゃよね。

亀田：
　手を抜くとかはないので、力の調整とか出来ないです。とにかく戦闘モードに入っているから、相手がリングに上がった瞬間、「もう関係ない、叩きのめす！」って事しか頭になかったから（笑）。だから、1回戦の相手が1番キツいと思いますよ。1番フルパワーのパンチ力が残ってましたもん（笑）。

やまだ：
　ある意味、彼はそれを受け止められて良かったね。チャンピオンに殴ってくれなんて、普通できないから。

亀田：
　まさに「あごパッカーン【※】」（笑）。でも、その後、ホストの彼に番組で会いましたけどね。

やまだ：
　でも僕らとしては、やっぱり興毅さんがもう1回、そういう気持ちになってくれたら見たいですよね。

亀田：
　『ロッキー』じゃないんやから（笑）！ 今回のやつは番外編ですけれど、あれが『亀田興毅・ザ・ファイナル』ですよ。次はもうないですよ。

亀田興毅さん、幼少期に父親からマインドコントロールを受けていた。「ボクシング辞めてお前は何をするんや」

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