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「これがマリファナビジネス最前線だ」5万人が大麻を吸いまくる”ヤバい”パーティーから超ハイテクのマリファナショップまで突撃リポート

超ハイテクなマリファナショップには、マリファナコーラやマリファナクッキーまである!

町山:
 日本では考えられないけど、ユニクロの真向かいにマリファナショップがあるようです(笑)。隣にはセブンイレブンもありますね。コソコソ隠れて出店しているわけじゃないんですね。

町山:
 広くてキレイですね! 入店に際しては、外国から来た場合はパスポートのチェックこそありますが、普通に買うことができます。ちなみに、マリファナの売買は現金のみとなっているんですよ。クレジットカード会社がマリファナをビジネスの取引先として認めるか認めないか、ということが議論されているため、現状は現金のみなんです。

町山:
 入店するとこういったバーコードスキャナーを渡されます。欲しいマリファナの前でかざすと機器に登録され、そのままレジで購入できるというハイテクなシステムになっているんですね。

 先ほどたくさんの品種があると言いましたが、これは「ハイブリッド・ベア・ダンス」という品種のようで、「ベア」というマリファナと、「ダンス」というマリファナを掛け合わせた品種となります。現物も横に置いてあって、匂いを嗅ぐこともできるようになっています。

 タブレットをタッチすると、それぞれの効き目(空を飛んだようなハイ状態になれる、など)や副作用(目が乾く、軽いめまい、など)が見れるようになっているため、自分にフィットするものが分かる、と。

町山:
 これはマリファナが含まれた飲み物類ですね。マリファナの入ったコーラ(4本20ドル)やオレンジジュースがあります。マリファナ入りのクッキーの生地なんてものもありますね(笑)。

町山:
 こっちにはマリファナ入りのハチミツがありますね。CBDが多く含まれているようで、トリップ効果が薄いことが分かるように記載されています。CBDというのは、摂取すると体が沈静化され落ち着く作用があるんですね。

 逆に、陶酔作用のあるTHCはハイになるんです。まったく違う物質が含まれているので、「マリファナを吸うとどうなるの?」と聞かれても、答えようがないんです(笑)。この二つの成分の比重によって、効果や副作用が変わってくる、というわけです。

町山:
 そんなわけで、最近はこのように主たる2つの成分を分離して商品にするようにしているんですね。(指をさしている商品)これはTHCが78%で、そのエキスだけを抽出しているので、マリファナの煙も匂いもないみたいですね。電子パイプのようなもので吸う商品です。実は、現在ではこっちが主流になりつつあるんですよね。アメリカではタバコが吸えなくなっている人が多いので、「煙がダメ」という人が日本よりも多いくらいなんです。それゆえ電子パイプを使用したマリファナの使用がメジャーになりつつあるわけですね。

町山:
 これはマリファナチョコレートです。子どもが誤って食べないように、箱に鍵が付いています。スタッシュという鍵付きのバックも無料で配られていますので、家の中でも子どもが勝手に手に取れないような状況を作るための工夫がたくさん施されています。ちょっとあの女性にインタビューしてみましょう。

脱サラしてマリファナショップのオーナーに。マリファナビジネスは金脈だ

町山:
 あなたはどこからお越しになられたのですか?

女性:
 アラバマ州よ。

町山:
 アラバマ!? 遠いですね!(笑)

女性:
 420祭りを楽しむために来たの(笑)。

町山:
 (アラバマ州のある)南部はマリファナに厳しいですよね?

女性:
 そうなの。何度も解禁賛成に投票しているけど、反対派が多くて(苦笑)。

町山:
 オッケー、サンキュー。

町山:
 種が売っていますね。実は種に関してはいろいろ問題視されていて、例えば日本の空港では麻薬取締犬などがマリファナの匂いを察知して取り締まっていますが、匂いのない種に関しては感知できないんですね。禁止されている国に隠して持ち込む人もいるため、種の扱いに関しては国際間で非常に難しいところがあるんです。

 あと、マリファナはヘロヘロになるので、アルコールと違って暴力的になったりすることはありません。ただし、ヘロヘロになるので女性にマリファナを使用させて弱まったところをレイプするという事例もあります。この点もマリファナ使用が問題視されている一因ですね。

 ちなみに、マリファナを使用すると食欲は向上しますが、性欲は減退するためアソコは立たなくなります(笑)。ですから、マリファナを吸っている人間がレイプするということは医学的には、ほぼほぼないと言われていますね。

 ここでオーナーにインタビューできるらしいいので、ちょっとお話を聞いてみましょう!

町山:
 美人さんですね! あなたがオーナーですか?

オーナー:
 そうよ、はじめまして。

町山:
 マリファナショップを開いてどれくらいになるのでしょうか?

オーナー:
 4年ほどお店を開いているけど、ビジネスは順調。もともとはキッチンやバスルームを作る工務店に勤めていたの。

町山:
 Really!? なぜこのビジネスに転職したんですか?

オーナー:
 解禁されるにあたってマリファナビジネスが大きなチャンスになると思ったからね。投資という意味でも大きいと思ったの。実はそれまではマリファナにまったく興味がなかったくらいなの(笑)。

町山:
 えぇぇ~本当ですか!?

オーナー:
 それまでは吸ったこともなかったくらい(笑)。ただ、このビジネスを始めるにあたって、初めて吸うことにトライしてみたわ。

町山:
 でしょうね(笑)。

オーナー:
 マリファナビジネス自体はどんどん大きくなっていると肌で感じるわね。産業として発展していて、昔のマリファナが持っていたようなイメージとは違うの。

マリファナは新たな文化を作る可能性を秘めている

町山:
 このお店以外にも経営されているんですか?

オーナー:
 ええ。ここを含めて4店舗を経営しているわ。

町山:
 4店舗も!? 現在、現金でしか取引ができないと思うのですが、なぜクレジット会社は協力的じゃないんだろう?

オーナー:
 中間にいる銀行が連邦法で縛られているからよ。連邦法では今もマリファナは違法扱い。だから、マリファナビジネスに関しては協力できないというわけ。

町山:
 トランプ政権はどうでしょう? オバマに比べると厳しくなると言われています。

オーナー:
 すでにマリファナビジネスをしている中でロビー活動をしている人も少なくない。政治家に働きかけて、マリファナに対する理解を求めているので、そんなに心配はしていないわ。

町山:
 なるほど、ありがとうございました。それにしてもマリファナのイメージ、それこそヒッピー的な人がこういった商売をしているのではなく、投資として、転職してまで始めたというのはビックリでしたね。昔と今では、マリファナを取り巻く環境が激変していますね。

 共和党はたしかに保守的な人が多いのですが、ビジネスに関しては自由にしていこうという考え方を持つ人が多いんです。仕事の規制を緩めようという動きですね。ですから、マリファナを解禁するという動きは、共和党から起きているんです。党内の動きに、ジェフ・セッションズ司法長官が同調するのか否かが注目すべきところでしょうね。

町山:
 スタッフの女性がいるのでちょっとお話を聞いてみましょう。どうやったらお店でマリファナを販売することが許されるのですか?

女性:
 お店を開業するには、市にお金を払えばいいだけなの。ここで販売しているマリファナは、この会社が直接(栽培所で)栽培したマリファナばかりなんです。

町山:
 栽培から販売まですべて手掛けているわけですね。この首からぶら下げているのは証明書?

女性:
 そうよ。320ドルを支払えば販売員として州から許可されるの。テストや特別なプログラムはないわ。

町山:
 販売スタッフなので、知識が必要だと思います。あなたはマリファナの知識をどうやって覚えたのでしょう?

女性:
 高校のころから吸っていたから問題なかったわ(笑)

町山:
 ははは! 

女性:
 ここで働く前はデパートの店員をしていたわ。でも、ここで働く方がぜんぜん楽しいの! だって、ブームになっているからいろいろな人が訪れるでしょ。もちろん給料も上がっているわ。まだまだ産業として伸びしろがあるので、とても楽しみよ。

町山:
 ありがとう! みんながマリファナに対してポジティブな意見を持っていますね。ビジネスチャンスでもあるから、悲観的な人がいない(笑)。

 マリファナキャンディやマリファナはちみつなども、ビジネスチャンスであって、決しておふざけじゃないんですね。良いマリファナ関連商品を作らないと生き残っていけないでしょうから、アイデアや頭の良さも求められる。そろそろバスに帰りましょう!

町山:
 デンバーの中心地にお店があるんだからスゴイよね。メインストリートだから家族連れも多いし、子どもも普通に歩いています。以前までのマリファナの法律違反的な部分は消えているんですよね。かつてのように吸っている人たちが「マリファナで世の中を変えよう」とかそういう世界じゃなくて、ビジネスチャンスだから関心を持つ、そういう人たちが大勢いるんですね。

町山:
 このご婦人は先ほどのショップで、マリファナのブラウニーチョコレートを買ってきたみたいですね! 味はどうですか?

妙齢の女性:
 知らないわよ、まだ食べてないんだから(笑)。

町山:
 OH! トライ、トライ!

町山:
 どう? 

妙齢の女性:
 ナッツの味がするわね。悪くないわよ。

町山:
 (笑)。今日はどこからお越しになられたんですか?

妙齢の女性:
 ジョージアよ。ジョージアでは、マリファナを持っていると軽罪扱いになって罰金が課されるの。あまり大きな声じゃ言えないけど、420祭りを楽しみにしていたのよ(笑)。

町山:
 ちなみに、マリファナ歴はどれくらいなんですか?

妙齢の女性:
 それを言ったら歳がばれるじゃない!(笑)

一同:
 (爆笑)

町山:
 だったら、マリファナ歴何十年とかだったらOKでしょ?

妙齢の女性:
 ダメよ!(笑)

町山:
 いいじゃないですか~(笑)。

妙齢の女性:
 ふふふ(笑)。

町山:
 ちなみに、マリファナってあなたにどんな影響を与えるんですか?

妙齢の女性:
 お酒やたばこに比べれば影響なんてほとんどないわ。私は痛み止めとして使用することもある。痛みや気持ちが和らぐから。でも、ハイになりたいときに使うことも当然あるわよ。子どもが二人いるんだけど彼らは学校、私は休みをとってマリファナ祭りに参加するの(笑)。気持ちがポジティブになれるのよ。

町山:
 いいですね~! Thank you so much!

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