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理系出身の書道家・武田双雲が語る“書道ロゴ制作における独自ルール”とは

 現在活躍中のクリエイターに、世の中に訴えたいことや、作品制作の裏側などなどを聞いていく番組『<日本生命プレゼンツ>クリエイターの声明』。

 3月29日の放送では、司会に松嶋初音さん草彅洋平さん、ゲストに書道家の武田双雲さんを迎え、クリエイターとしての活動について語っていただきました。

 スーパーコンピュータ「京」やヒップホップグループ・ケツメイシなど、これまで数々のロゴを手掛けてきた武田さんの「パッケージなどのロゴを書くときは“可読性”を瞬時に考える」という理系出身ならではエピソードには、司会の2人も視聴者も感銘を受けていました。


左から、松嶋初音さん、草彅洋平さん、武田双雲さん

“理系の視点”の作品づくり

松嶋:
 武田さんの書を見ていると、「あっ、これ武田双雲さんが書いた書だ!」と気づいたりする人が多いと思うんですけど、書くときに「これだけは守ろう」みたいなルールはありますか?

武田:
 あります。(字の)書き順と画数は守ってます(笑)。

一同:
 (笑)

松嶋:
 なるほどね(笑) 。

草彅:
 その心は?

武田:
 自分が自由だから、ルールが好きなんです。ルールというおもちゃが大好きなんです。

草彅:
 そのルールの中で遊ぶという……?

武田:
 僕、ルールってわからないから、ルールを作った人のルールを見るのが好き。書き順とかで中国と全く違うし。

松嶋:
 そっかそっか!

武田:
 あと、可読性というのがあって、自分のアート作品だったら字が読めなくてもいいんですけど、「例えばCDのパッケージ書きます。CMのロゴを書きます」とか、やっぱり読み方て大事じゃないんですか。

草彅:
 うんうん。

武田:
 それは自分が理系だったというのもあるんですが、(そのロゴの文字を)100人中、何%の人が、何秒以内に読む比率とかを瞬時に計算します。

松嶋草彅
 えー!

武田:
 (深くは)考えないですよ。書く前に、「ここで止めたら、可読率が1%落ちる」とか、「かすれを増やすと可読率を落とすんだけど、8割の人は読めるからロゴとして成り立つ」とかそういうのが大事です。

松嶋草彅
 なるほど

草彅:
 そういえば理系で書道家の方っていないですよね。

武田:
 僕、頭の中はかなり理系で、「分子から見て、宇宙構造から見て、人間社会を見ている」みたいな感じです。

スーパーコンピュータ「京」のロゴ(武田さんの作品) どの作品も一発で書くようにしているそうです。

国語の成績が5段階評価でずっと1~2

草彅:
 書以外でやられている活動はありますか?

松嶋:
 本を書いたりとか……?

武田:
 そう。あとマリオカートを毎日やったりとか(笑)。

一同:
 (笑)

草彅:
 僕、たまたま熊本日日新聞の武田さんの連載を読んで、書評なんですけどその文章がすばらしい……!

武田:
 ありがとうございます。

草彅:
 書評って書くのがすごく難しいんですよ。(芥川賞を受賞した)又吉直樹さんは書評を書くのが本当にうまいんですけど、武田さんもすごくうまい。

武田:
 嬉しいわ……。なんで嬉しいかっていうと、国語の成績が5段階評価でずっと1~2だったんですよ。

松嶋草彅
 えーっ!?

武田:
 僕、その理由が今頃になってやっとわかって。たくさん本を出しているから、僕の本の文章が大学受験や高校受験などの模試に使われるんです。その模試の問題がうちの事務所に送られてきて(問題文に目を通すと)、「このとき著者がどう思ったかA~Dから選びなさい」みたいなのあるじゃないですか。(問題の答えが)全くわからないんです!

松嶋:
 わからないんだ(笑)。

武田:
 国語の成績が1~2だったから、文章を褒めてくれる人がいるだけで嬉しい。

草彅:
 著書を読むとすごいなと思います。

武田:
 (本を書くのは)書道と一緒で可読率とか、人間同士の脳がなんで伝わりあっているかってことにすごく好奇心があるんですよ。理系だから「この言葉を出したらこういう反応をする」とか「ここでこの文体でいったら、絶対にこういう発火が起きるだろうな」みたいな実験を繰り返しながらやっているっていうのはあります。あと、「新聞だったら絶対に読者の年齢層は高いからそれに合わせる」とか。

松嶋草彅
 へー!

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