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「ゴキブリなんて序の口」──どんなゴミ屋敷もキレイさっぱり“特殊清掃員”体験レポが強烈すぎて肩に力が入っちゃうレベル

 物件の持ち主がなんらかの理由でゴミを溜め込み清掃を怠った結果生まれる通称“ゴミ屋敷”。精神医学的には、ゴミ屋敷を作ってしまう原因は強迫性障害からくる異常行動ではないかという説もあるものの、はっきりとした心理は解明されていません。

 事故物件について徹底的に語り尽くす番組「事故物件ラボ」が事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てる氏@Oshimaland)と事故物件住みます芸人の松原タニシ氏@tanishisuki)をMCに、ゲストの村田らむ氏@rumrumrumrum)を迎えて、niconicoで放送されました。

 本記事では、特殊清掃員として体験取材をおこなった村田氏が、「ゴミ山に埋もれたまま飼育されているペット」、「大量放置されているおしっこペットボトル」などのゴミ屋敷の写真を次々と紹介していきます。

左から大島てる氏松原タニシ氏村田らむ氏

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積み上げられたティッシュと箸。撮影スペースがなくなるほどの大量ゴミがドアを破壊

村田:
 これはテレビの前の左にティッシュ。分かりやすい。

 次いっちゃいましょう。ティッシュと箸。

松原:
 うわ〜、すごいな〜。

村田:
 行動原理が分かりやすいですね。会田誠【※】のアートみたいな。

※会田誠
現代美術家。奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代からの支持を得る。『会田誠展:天才でごめんなさい』などの展覧会を開催している。無数の少女が滝壺で遊ぶ様子を描いた『滝の絵』や大量のサラリーマンが折り重なった『灰色の山』で知られる。2012年、森美術館にて「天才でごめんなさい」展を開催した。

松原:
 ちっちゃい女子高生がいっぱいおるやつでしょう?

村田:
 “天才でごめんなさい”感があるでしょう。

大島:
 臭くないんですかこれ?

村田:
 そんなでもなかったですけどね。清掃自体は軽いので楽でしたけれどね。

大島:
 でもこれ、自分で捨てられそうじゃないですか?

村田:
 そうなんですけれどね。確か大家さん的な人に怒られて……みたいな掃除だったので。

大島:
 バレたんですね。

村田:
 まあ……ゴキブリはいますよ。ゴキブリは序の口ですよ。ネズミはちょっと恐いけれど。一回も人間と触れ合っていないゴキブリとかがいて、バッと開けるとジッとしているんですよ。

一同:
 (笑)

村田:
 ブシューってやると、『エイリアン2』で最後にいっぱい卵を産み落としているところに入っていった時の感じ。バババババ! ウワ〜! って(笑)。

松原:
 そうか、生まれてこの方ずっとここにいるから人間と触れてこなかったんや。

村田:
 だからゴミ屋敷としては、さほどでもないんですけどね。

大島:
 分別されてますよね。

村田:
 そうなんですよね。分別っていうか、生活習慣でそうなってるんですけれど。

 次は、量が多いだけのところなんですけれど、あまりにもゴミの量が多すぎてドアが壊れて、洗面所から出られなくなってバキバキってなっちゃっているんですよね。

松原:
 ドアがバキバキに……。

村田:
 断熱材が出ちゃっている。“ゴミ屋敷あるある”なんですけど、あんまりひどいゴミ屋敷だと撮影できるスペースが狭くなっちゃって、なにがなんだか分からなくなっちゃうんですよね。だからさほどじゃないところのほうが、画的には面白くなるっていうね。

大島:
 そうですよね。全体が見えるっていう。

村田:
 次いっていいですか。

 入る時にこの入り方をする部屋ってすごいでしょう。作業員も地下足袋で入っています。ここは確か高いカメラがいっぱい出てきたような……。

松原:
 そうですよね。依頼するっていうことは、お金はあるっていうことですよね。

村田:
 これぐらいいくと50万とか60万とかなんでしょうけれどね。  

 こうなっちゃうんですよね。重さで壁に穴が開いちゃうんです。グッと下に圧がかかると壁に穴が開いちゃうんですよ。見えているのが風呂釜を下から見たところ。ふすまじゃないですよ。

松原:
 風呂釜を下から見たことないな。

村田:
 これは物件を出るとなったら相当だと思いますよ。清掃で何十万もかかって、家を直すのに何十万もかかるでしょうね。

ペットを数十匹飼育するも、飼い主は夜逃げ

村田:
 これはね、動物いっぱいの部屋ですね。

 片付け終わった後なんですけれど、猫が20匹、ウサギも20匹飼っていて逃げた部屋で。

松原:
 逃げた?

村田:
 夜逃げした部屋。正直片付けるのは全部捨てたらいいので、楽は楽だったんですけれど、終わった後に部屋中が猫にボロボロにされているっていうね。

松原:
 猫はどこに行ったんですか?

村田:
 もういなくなっていました。だから連れて行ったのか出て行ったのか……ここは普通の公営団地ですから。あらゆるところを猫にボロボロにされていますね。

 まあ猫はしょうがないですけれどね。これもすごいゴミ屋敷だったんですよ。

 写真はもう掃除し終わった後ですね。さすがにウンチとか出すと引くかなと思いまして。

大島:
 自粛ですか?

村田:
 自粛です。まあ猫もかわいそう、そんなに幸せじゃないと思います。ここもウンコだらけで本当に大変でした。ニオイも慣れちゃうんですけどね。

 最近特殊清掃をやっているんですけれど、臭いは臭いんですけれどだんだん慣れてくるし、5軒くらい行ったんだけれど、やっぱり臭いな~とはなるんですけれど、オエッとならなくなってくるんですよ。

松原:
 大人になってビール飲めるようになってくるみたいな?

村田:
 そうそう、そのぐらいの感じ。なるほどなるほどぐらいな感じで全然平気になってきて。意外と慣れるもんだなと思いましたけどね。

松原:
 本業は特殊清掃員じゃないですよね。ライターですよね(笑)。

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