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「矯正施設へ送られる息子を見て喜ぶ母娘」「デリヘル嬢の爪を食べる紳士」…怪談大好き・徳光正行が語る“ほんとにいた怖い人たち”

 潜入ライターとして活躍するニポポ氏@tongarikids)がMCを務めるniconico公式番組「ニポポのニコ論壇時評」にフリーアナウンサーの徳光和夫氏を父に持ち、無類の怪談好きである徳光正行氏がゲスト出演。

 今回は「生きてる人間がいちばん怖いSP」と題し、徳光氏が実際に聞いた「引きこもり矯正施設へ送られる息子を見て喜ぶ母娘」「デリヘル嬢の爪をご飯にかけて食べる紳士」など、現実世界の人間が引き起こした「ほんとにいた怖い人間たち」のトークを披露しました。

左からニポポ氏徳光正行氏

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矯正施設送りになった引きこもり兄を見て、「きょうはパーティだね!」とはしゃいだ妹

徳光:
 20年か25年前、まだ「引きこもり」などの言葉がそんなになかった、僕らが学生の時代の話なんですが、茅ヶ崎の同級生が、大学生の時に「引きこもりを施設に入れる」というようなアルバイトをしていました。

ニポポ:
 あの時代で言うところの、戸塚ヨットスクール【※】の派生版みたいな?

※戸塚ヨットスクール
スクール名は創始者の名字が由来の愛知県知多郡美浜町のヨットスクール。訓練中に発生した死亡・行方不明事件が多発し、社会問題に発展した。

徳光:
 そう。引きこもりといいつつ結構暴れる方とかいますよね。今だったら訴えられちゃうかもしれないんだけれど、男3人ぐらいで、殴る、蹴る、拘束して護送車に乗せるらしいんですけれど。

 それで依頼があったので行ったらしいんです。普通は親が疲れ果てて「お願いします」みたいな、すがるような感じなのですが、まずピンポンを押して「S社から来ました」と玄関を開けると、綺麗にした奥様がいらっしゃった。

 「依頼主ですよね?」と言ったら、「そうですよ。まあ落ち着いて、リビングでもお茶でもどうかしら」と。断るのも悪いからお茶を飲みました。「2階にいるんですけれども、よろしいですか」と。2階に行って突き当たりの部屋を開けたら、普通の18、9歳の男の子がいた。

 「こういう依頼を受けて、あなたの両親から言われたので、あなたを拘束します」と。ちょっと観念したように「わかりました」「僕も原因があったと思うので、素直に従います」と。その時にピンポンが鳴って「ただいま」という声がした。小学生ぐらいの女の子が「ただいまお母さん」と。

 その声を聞いた瞬間に、お兄ちゃんが暴れ出して「あいつが家に来てからおかしくなったんだ」「あいつのせいで俺はこんなんになっちゃったんだ」と。物から何からバンバン投げて、「おとなしくしろ!」と、猿ぐつわのようにタオルみたいなもので塞ぎました。

 そうしたら、その小学生の女の子が階段の上を見て「あ、お母さん。アレ、きょう片付くんだ」って。

ニポポ:
 ものすごい言い草ですよ。

徳光:
 「もうアレがなくなるから、きょうはパーティーだね!」「お寿司食べよう!」みたいな感じになっちゃって。自分のお兄ちゃんと思わしき人が、両手両足を縛られて護送車に乗せられて。

 そうしたら、さっきまでいたお母さんが「じゃ、コレの処理をお願いします」って言って。

ニポポ:
 もうゴミ扱いですね。

徳光:
 それを過去に上梓した本に載せたんですけれども、解釈として、「あいつが家に来てから」というのは、実の子ではないんじゃないんですかね。ダミアン【※】じゃないけれど、引き取った子で、そういう女の子なんじゃないのかなと思ったんですよね。 それで以前出した本に書かせていただきました。扱いが「アレ」ですよ。

※ダミアン
1976年に製作された米映画『オーメン』の登場人物。劇中ではダミアンの周りで不吉な出来事が頻発し“悪魔の子”と呼ばれた。

ニポポ:
 「片付くの」って……。

徳光:
 それで喜んでいるんですもんね。「お寿司取ろうよ」なんて言っちゃって。

引越し先の家で隠し部屋を発見! 人がいた形跡も

徳光:
 仮名をM子さんにします。僕と同世代の方なんですけれども、お父さんの転勤で、M子さんは東京から愛知県に引っ越しました。お父さん、お母さん、M子さん、弟の家族構成。M子さんが中学生で弟が小学生くらいの時に引っ越して、一軒家だったらしいんですよ。

 お母さんもパートに出たりとかして、留守にすることが多かった。近所の人ともそこそこ打ち解けてきた時に、「あなたの家の2階、誰かいるわよ」と。「男の人がいる」と。

 いやいや、私達家族しかいないと。まず、そういう話を聞くと、泥棒とか空き巣とかを疑うでしょう。怖いから調べてみましょうとなったけれど、調べても分からなかった。ちょっと気持ち悪いを思いをしたけれども、指紋を取るとか、警察に言うというレベルじゃないから、言いませんでした。

 お母さんも出かけて、お父さんも仕事に行っていて、弟が友達と家の前でキャッチボールをしていたんです。子供のキャッチボールだから、どこか違う方向に投げちゃうじゃないですか。弟がボールを取りに行ったら、「何だアレ!」と。ちょうどこのタイミングでM子さんが帰ってきた。「姉ちゃん、何アレ?」と。

 建売物件って、隣接していると壁と壁になっていて台所の窓ぐらいありますよね。

ニポポ:
 ありますね。

徳光:
 その台所の窓の先に、見たことのない穴が開いていた。ちょっと怖いからM子さんと弟が待っていたら、両親が帰ってきて、ちょっと4人で調べてみようとなりました。

 前回くまなく調べて、全く何もなかったんだけれど、今回はちゃんと壁をコンコンして調べた。穴のある位置というのがお父さんとお母さんの寝室の近くだったんです。

ニポポ:
 寝室の近くというのが嫌ですね。

徳光:
 寝室に押入れがあったんです。押入れの中をコンコンしたら一箇所、空洞になっている箇所があった。一応、警察に電話する準備をお母さんがしました。そして、お父さんがコンコンと叩いて空洞を感じたところが、なんとスッと開けることができたんです。

ニポポ:
 ドア的な感じで。

徳光:
 引き戸みたいになっていて。一応、お父さんが入ってみたそうです。

ニポポ:
 勇気ありますね。

徳光:
 そうしたら、今まで誰も見たことのないユニットバスみたいな部屋があったんです。

ニポポ:
 サイズ的には、ということ?

徳光:
 いえ、トイレがあって、小さいお風呂があって、洗面台のところに吸いかけのタバコが何本も落ちていた。

ニポポ:
 いやあ……。

徳光:
 急いで警察に電話して、不動産屋にも電話して「どういう家なんだ!」と。不動産屋も築数十年経っている家だから、「そんな部屋があるのは知らなかった」と。

 ただ、タバコの吸殻があって、向かいの奥さんが見かけたのは霊なのか、果たしてそこに住んでいた人なのかというのがわからなくて。同時期に住んでいた人かもしれないよ、と。まあ、すぐに引っ越したらしいですが。愛知県に今でもあるかどうか、分からないですけれどね。

スタッフ:
 間取図にその部屋は?

徳光:
 書いていないんです。これ、嫌ですよね。

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