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「亡くなった住人の霊が」「殺した妻が毎晩夫の枕元に」…偶然の一致か、呪われた住所か? 実在する”心霊現象”が起きた事故物件を大島てるがご紹介

 さまざまな理由で“いわくつき”になってしまった事故物件。「前入居者が自殺した」、「殺人事件の現場だった」などのケースが存在するなか、「幽霊が出ます」と不動産業者がはっきりと明示していることがあるのをご存知でしょうか?

 「科学的には存在しないはずの幽霊が告知事項に含まれている」、そんなことが本当にありえるのか……。

 事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てるさん@Oshimaland)と事故物件住みます芸人の松原タニシさん@tanishisuki)が事故物件について徹底機に語り合う「事故物件ラボ」では、ゲストに怪談サークル「とうもろこしの会」会長の吉田悠軌さん@yoshidakaityou)を交え「事故物件×心霊」の切り口からこのテーマに挑みました。

 「殺した妻の霊が毎晩枕元に……」といった、実在した事故物件の身の毛もよだつエピソードが次々と紹介されます。

左から大島てるさん松原タニシさん吉田悠軌さん

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「幽霊が出ますよ。それでもいいんですか?」希望とあれば事故物件でも紹介する不動産屋

松原:
 ここは?

大島:
 関西というか……和歌山県なんですけど、タニシさんは和歌山はあまり行かれないんですか?

松原:
 和歌山はあまり……。廃墟怪談フェスとかは毎年行かせてもらってますけど。

大島:
 ここは、廃墟でもなく人里離れた山奥とかでもなく、JRの駅の近くなんですけども、女性が自殺して、その事を仲介の不動産業者さんが、ちゃんと正直に、次に住む方に「自殺がありましたよ」と伝えてくれる。そればかりでなく、「幽霊が出ますよ」と言う事もご提示してくれるという事なんです。

松原:
 めっちゃいいじゃないですか!

大島:
 まあ、サービスですよね(笑)。結局、後でトラブルになったり、クレーム言われるのが嫌なので、事前に「幽霊が出ますよ。それでもいいんですか?」と。逆に言えば、後でなにか文句言っても「ちゃんと言ったじゃないか」「それで判子ついたじゃないか」と。

吉田:
 あんまり聞かない話ですけどね。

大島:
 あんまり聞かない話なんです。ただ、冷静に考えてみれば、そんなに不思議な話ではなくて、仲介業者さんはあくまで借りる人と貸す人の間に入っているだけですから。大家・オーナーは、そんな自分の不利な情報をあんまり言いたくないでしょうけど、業者さんは後で批判される方が嫌な訳ですから。

松原:
 「こんなところ紹介しやがって!」と言われるのは嫌、という事ですね。

大島:
 そう、喫茶店で言えば、「コーヒーをくれ」って言われたら、コーヒーを出せばいいし、「紅茶をくれ」って言われたら紅茶を出せばいい。そういう感じで色んな物件を抱えてますから、「事故物件が嫌だ」という人には、事故物件じゃないモノを出せば良くて、「事故物件が良い」って人には、事故物件を出せば良い。それだけの事ですから、本来業者っていうのはそんなに意地でも隠そうという動機はないんですね。

松原吉田:
 なるほど。

大島:
 ですけど、ここまでハッキリと、こういう風に情報提供が『大島てる』に寄せられたケースが、あんまりないので印象的ですね。

吉田:
 ちなみに、どんな幽霊が出るんですか?

松原:
 知りたい。

大島:
 それは私には分からない。ただ亡くなった方が住人の女性だという事なので、女性の幽霊のようですけども。

吉田:
 三人以上くらい体験はしてるって事ですよね? 戸口を調査するって事は……。

大島:
 そうです。幽霊は一人ですけど、着物とか戦国時代の落ち武者とか、そういうのでもなくて……。

吉田:
 あんまりそうは思ってないですよ(笑)。

松原:
 別に落ち武者とか着物の女の霊とかが出るとかみんな思ってないですよ(笑)。

大島:
 ああ、そうなんですか(笑)。

枕元に殺された妻が立つ物件

大島:
 次の物件なんですけど、これがまた不思議なことに、関西でして。奈良なんですよ。

松原:
 関西多いですね。

大島:
 この幹線道路沿いのアパートで、五年ぐらい前におばあさんが殺されたんですね。おじいさんとおばあさんが住んでたその家のおばあさんが殺されちゃったと。それで一緒に住んでいたおじいさんが疑われて……。ただ警察も本当に犯人かどうかも分からないという事で、そのまま捜査が中々進展せず、疑われているおじいさんはいるものの、未解決という状況でしばらく経っていたんですよ。

 ところが、ある時事態が急展開しまして、このおじいさんが殺人容疑で逮捕されたんです。なぜかというと、自首してきたんです。「私が殺しました」と。で、どうしてなのかよく聞いてみると、「自分が殺したおばあさんの幽霊が毎日枕元に立って眠れない」と。

松原:
 なるほど。

大島:
 それでもう、ノイローゼ気味になって警察に自首、出頭したという事なんですね。で、そのアパートは解体されてしまい、今では更地なんですけども、もしかしたら解体した事とこの事件は関係あるかもしれないですから、この後、更地になっている現場がどうなるかっていう事ですよね。ここに新たに何か、アパートなり、戸建てなりが建つ可能性だってあるわけです。

「呪われた住所」? とある豪邸の跡地で起きた不可解な出来事

番組の小道具を物件に例えて説明する大島さん。

大島:
 とある大きな豪邸があって、そして、そこで殺人事件が起きたわけですよ。

松原吉田:
 はい。

大島:
 豪邸だったので、(不動産を売りに出したときに)これじゃあ敷地が大きすぎると。

吉田:
 この木箱は、豪邸を上から見たものなんですね。

大島:
 そうですね。豪邸時代は、何丁目何番何号っていう一個の住所、番地だったわけですけど、(小道具を表に向けて)土地を細かく分けた時に、どうするか? っていう事で、全部同じ番地だと具合が悪いと。

松原:
 住所が一緒になるから?

大島:
 そういうエリアが岐阜の方に、ちょっと前まであったんです。最近やっぱりそれじゃあ良くないという事で番号を別々に分けました。例えば、土地を一号二号三号という風に、それぞれの家毎に新しい番地を割り振った。

 当然その家の一つ、二つしか分かりませんけど、この豪邸当時の番地と一致する家があるわけですよ。例えばこの当時、十の五だとしますよね。で、十の一、十の二、十の三、十の四、十の五、十の六と。で、二回目の事故死。これは別に殺人事件ではなく、従前たる事故死なんですけど、それが起きたお宅の住所が何番何号の家だったかというと、この豪邸当時の番号と同じだったという。ですから、住所も同じって事です。

吉田:
 ただの偶然の一致なのか? それとも呪われた住所なのか……。

松原:
 呪われた住所か……。こっちが何かあるのかなっていう事なんでしょうかね……。


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怪談サークルとうもろこしの会会長の吉田悠軌さんの著書
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 11月25日に大島てるさん&松原タニシさんが最近の事故物件事情を紹介するトークイベント「大島てる×松原タニシの歌舞伎座ギャラリーラボ」が開催されます。

「大島てる×松原タニシの歌舞伎座ギャラリーラボ」
by TOKYO KOBIKI LAB

■日時
2018年11月25日(日)21:15開演(21:00開場)
※約1時間30分を予定

■場所
歌舞伎座ギャラリー
(GINZA KABUKIZA 歌舞伎座タワー5階)

チケット情報はコチラ


▼記事化の箇所は34:13からご視聴できます▼

大島てる×松原タニシの事故物件ラボ

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