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ファンタジー作品でおなじみの武器『ゲイボルグ』――「敵軍に必ず命中する」「突き刺せば内部からズタズタに」残酷すぎるチート級の性能を解説

 ケルト人たちが伝えてきたアイルランドやウェールズ地方の神話・ケルト神話に登場する、伝説の半神の英雄「クー・フーリン」。その「クー・フーリン」が使用していた伝説の武器「ゲイボルグ」をご存知でしょうか。

 今回紹介する、れぎゅらーさんが投稿した『【ファンタジー武器をゆっくり解説】第十四回 ゲイ・ボルグ』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』のパチュリー・ノーレッジレミリア・スカーレットフランドール・スカーレットの三人のキャラクターが、ケルト神話に登場する伝説の英雄「クー・フーリン」と「クー・フーリン」が持つ槍「ゲイボルグ」の歴史と性能について解説を行います。


伝説の武器「ゲイボルグ」が登場するケルト神話とは?

パチュリー:
 それではケルト神話に登場する伝説上の槍「ゲイボルグ」の話をさせてもらうわね。

左のキャラクターからパチュリー・ノーレッジ、右上にフランドール・スカーレット、右下にレミリア・スカーレット

 ゲイボルグはケルト神話に登場する伝説上の英雄「クー・フーリン」の持つ槍ね。ケルト神話はケルトの神々に関する話や、鉄器時代のケルト人の宗教、伝承体系を表したものの総称ね。

 ケルト人とは紀元前1,500年から1,000年頃に中央アジアからヨーロッパに渡米してきた民族の事よ。最盛期にはヨーロッパの大部分に勢力を拡大したわ。

フランドール:
 へー! ってことはヨーロッパ全体を舞台とした神話って事?

パチュリー:
 いや、一般的にケルト神話と認知されているのは、アイルランドとウェールズ西部を舞台とした伝承になるわね。

 ケルト人は一般的な民族意識を持っていなかったとされており、政治的統合も文化的中心地も持ち合わせていなく、同じケルト人でも地域によって信仰する神すら違っていたようなのよ。

 ケルトの神々については少なくとも300以上神の記録が残っているのだけど、その多くが地域の守護神的な位置づけで、広く信仰されていた訳ではなかったようなのよね。

 結果ケルト系独自の文化や信仰は、次第に他民族やキリスト教等に吸収された。しかしウェールズ西武とアイルランドにいたケルト人には影響が及ばなかったようで、結果この地域を舞台とした伝承だけが残った格好になった訳ね。

 でもね、遺伝子研究が飛躍的な進歩を遂げたことによって、実はブリテン諸島にいた人たちって本当はケルト人じゃないんじゃね? っていう意見が出て来てるのよね。

レミリア:
 え!? じゃあケルト神話って呼び方は適切じゃないって事?

パチュリー:
 いや、そこまでの話にはなっていないけど、ブリテン諸島のケルト人に関する話は現地では結構モメてるようで、政治問題にも発展している感すらあるわね。

 話をゲイボルグに戻すわね。持ち主であるクー・フーリンは、ケルト神話の中でもアルスター神話群と呼ばれる物語群の中に登場するわ。

 さっき言ったような経緯もあってか、ケルト神話は複数のグループに分かれているの。アルスター神話群はケルト神話の中ではアイルランドの神話だけをまとめたグループ。その中の4つの物語群の1つで、ケルト神話から見れば孫グループ的位置づけね。

 ケルトの神々の多くが地域の守護神的な位置づけでり、広く信仰されていた訳ではなかったことにコメント欄では、「万物にってわけじゃなく地域ごとに担当が違うタイプか」「大陸と島がちがうってのが出てたような」といったコメントが寄せられました。

「ゲイボルグ」の持ち主はなぜ「クー・フーリン」と呼ばれるようになったのか?

パチュリー:
 まずは持ち主であるクー・フーリンについて解説していきましょう。クー・フーリンはアルスター神話群の中でも随一の勇者とされているわね。父は太陽神ルー、母はアルスター王の妹であるデヒティネよ。

フランドール:
 神様とのハーフなんだね。

パチュリー:
 クー・フーリンという名前は通称で、本名はセタンタといったそうよ。クー・フーリンという名前には「クランの猛犬」という意味があるのだけど、そう名乗るようになったのにはこんなエピソードがあるの。

 ある時、父であるアルスター王は、鍛冶屋のクランの館へと出かけた。その時息子であるセタンタにも声をかけたんだけど、「今忙しいから行けたら行くわ」と言って一旦断ったの。

 先にクランの館についたアルスター王。しかし盛り上がっちゃった王は、後でセタンタが来るという事をクランに伝え忘れてしまったの。

 実はクランの館には凄く獰猛な番犬がいたのよ。来客時には鎖に繋いでおかなければならなかったのだけど、王が伝え忘れてしまったものだから、番犬は解き放たれたままだったの。

 そんな事とはつゆ知らず、クランの館を訪れたセタンタ。そこに襲い掛かる番犬、まさにセタンタ絶対絶命のピンチ!

フランドール:
 た、大変だー!!

パチュリー:
 しかし、それをこうやって、こうやって、こう!!!

レミリア:
 つえええええ!!

パチュリー:
 でも犬からしてみれば、自分の役割を果たそうとしただけだからね。クランにとっても自慢の番犬だったようで、クランはその死をとても悲しんだそうよ。

 そんなクランの様子を見て、セタンタはこう声をかけるの。「私がこの犬の子を立派な番犬に育てよう。そしてこの子が育つまで私がこの家の番犬となろう!」こうしてセタンタは、クー・フーリンという名を名乗るようになったのね。

 その後クー・フーリンはケルトの司祭からのお告げ、「今日騎士になったら早死にするけどヒーローだよ!」(意訳)という言葉を信じ、反対する王を何とか説き伏せて騎士へとジョブチェンジ。

 若くて強いクー・フーリンはモテモテだったんだけど、そのうちフォボリ族という部族の王の甥っ子の娘の、エメルという偉いんだか偉くないんだかよく分からない女性と恋に落ちるわ。

 しかしエメルの父、フォルガルは二人の婚姻に猛反対。理由はエメルの姉がまだ未婚だという事と、ついでにクー・フーリンもまだまだ修行が足らんというものだった。

 お前の長女の事は知らんけど、ならばとクー・フーリンは「影の国」というところを訪れ、女戦士スカアハに師事、彼女の下で修業の日々に明け暮れるようになったの。

 修行中、師匠スカアハは、同じく影の国の女戦士でスカアハにとっては姉妹でもあったオイフェとの間で姉妹喧嘩が勃発。それを発端に戦争が始まってしまったの。

 修行中のクー・フーリンは睡眠薬を盛られて眠らされてしまう。しかし効果はいま一つだったようで、速攻目覚めたクー・フーリンは戦場へ。なんやかんやあってオイフェとの一騎打ちに持ち込みこれを撃破するの。

フランドール:
 なんか目まぐるしいね……。

パチュリー:
 しかも負けたオイフェはクー・フーリンの妻を名乗り、彼の知らないところで彼の子供を産むという、幽霊なんかより生きてる人間のが一番怖いと言わんばかりのホラー展開に。

 しかししかし、クー・フーリンはそんな事はガン無視で再度エメルに求婚。なおも反対するフォルガルを倒してエメルと結婚するのよ。

レミリア:
 いやすげぇ大波乱だな!!

パチュリー:
 まあちょっと駆け足で説明してきたけど、実はオイフェとの決戦後、この功績を認められたのか師匠スカアハから槍を授けられていたの。これがゲイボルグだったのよ。

 その後クー・フーリンは、ゲイボルグを片手に数々の闘いを繰り広げるわ。その中でも特に有名なのが、「クアルンゲの牛捕り」と「オイフェの一人息子の最後」というエピソードね。

 クアルンゲの牛捕りでは修業時代の親友である、フェル・ディアドという戦士との闘いが、オイフェの一人息子の最後ではクー・フーリンが認知しなかったオイフェの息子との闘いが語られているわ。

 特にクアルンゲの牛捕りは、彼が登場するアルスター神話群の中でも最も長く、最も重要な位置づけにあるエピソードね。

 「クー・フーリン」の歴史を聞いて、「野蛮だなあ まさに戦士の物語」「クーフーリン解説で結構な動画ができそうだなぁ」といった感想も。

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