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絶対に近づくな! ドクツルタケ・コレラタケ・カエンタケetc…危険過ぎる毒キノコの生態を解説「茹でて毒抜き中に、湯気を吸って死亡した事例も」

 “食欲の秋”も少しずつ深まっていくなか、キノコ狩りのシーズンが近づいていますが、皆さんは毒キノコとそうでないキノコを見分けることができますか?

 再生数は1.6万回を超え、「自然」カテゴリで過去最高1位を記録したおやびんさんが投稿した『【ゆっくり解説】 ゆっくり毒キノコ解説』という動画では音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の博麗霊夢(はくれい れいむ)のキャラクターが、致死性の高い毒キノコの紹介と解説を行います。


野生キノコを食べる場合、食用キノコではなく毒キノコから覚える

霊夢:
 今回は毒キノコについて解説していきたいと思います。毒キノコの被害のニュースがあると、町の人々は「キノコってサイテー!」「スーパーのエリンギ食おうぜ」など……。ですがちょっと待ってください。キノコはちゃんと向き合えば安全なんです!

 まず、一般に広く信じられている迷信をおさらいしましょう。意外といっぱいありますね。ここに書ききれてないのもあると思います。

 まず、「縦に裂けるキノコは食べられる」。関係ありません。次に、「色が地味なキノコは食べられる」。これは警告色といって、自分は毒を持っているとアピールすることで捕食者から身を護る方法に由来すると思います。つまり本能的に派手なものは毒があると刷り込まれているため、転じて地味なものは食えるという思い込みが生まれたのでしょう。

 続いて、「ナスと一緒に煮ればたべられる」。そんなことはナス。「煮る、塩漬け、天日干し、水にさらす等すれば食べられる」。ごく一部例外はありますが、基本的に効果はありません。毒抜きした毒キノコを食べて中毒した事例も多いようです。

 「虫が食っているキノコは食べられる」。残念ながら節足動物と哺乳類では毒成分の効果が違うため、判断基準にはなりません。「イグチ科(傘の裏がスポンジっぽいキノコ)は食べられる」。ちょっと前はそう思われていましたが、今ではイグチ科の毒キノコもたくさん見つかっています。

 てなわけで、毒キノコに関する絶対的な定義はない、それだけは確実に理解しましょう。野生キノコを食う場合、食用キノコではなく毒キノコから先に覚えましょう。そのほうが安心ですし、なにより死なずにすみます。

 一般的に昔から信じられている迷信に、「動物も植物も環境に適応して進化するんだから過去の知識だけで全て結論付けられる筈ないよな」「後から毒成分が発見されることもある」といったコメントが寄せられました。

猛毒御三家!? 「ドクツルタケ」「タマゴテングタケ」「シロタマゴテングタケ」

霊夢:
 まず、テングタケ科のキノコです。ほぼすべてが毒キノコというとんでもないグループです。日本のキノコでの死亡事例において半数以上がこのテングタケ科のキノコと目されます。

 「ドクツルタケ」「タマゴテングタケ」「シロタマゴテングタケ」のいわゆる猛毒御三家」を含む上位ランカーのほとんどを擁しています。

 傘のイボイボ、根本の袋状のツボ、粉っぽくささくれだった表面など、無機質で荒々しい外見が特徴です。

 「ドウシンタケ」など食用にされているキノコもありますが、他と紛らわしく、正直安全性も疑問です。

 食べていいのは「タマゴタケ」だけです。「タマゴタケ」は分かりやすいので、テングタケ科唯一の癒しですね。

 「ドクツルタケ」「タマゴテングタケ」「シロタマゴテングタケ」のいわゆる「猛毒御三家」を含む、ほぼすべてが毒キノコのテングタケ科のキノコ。コメント欄では、「まあランキング的に今後もレジェンドは不動だから・・・(畏怖)」といった感想が寄せられました。また、「一回テングダケ系のキノコ食ったことあるけどうまかったゾ。…死にかけたけど」「テングタケ食べたけど死ぬほどうまかったゾ〜」といったコメントも……。

クロハツ類は未知種がある?

霊夢:
 「クロハツ」と「ニセクロハツ」。2018年度に中毒死事故が発生しました。致死性の高い猛毒菌です。ベニタケ科には珍しい猛毒種です。従来「クロハツ」は食用菌とされてきましたが、死亡例があり近年では毒菌扱いです。

 クロハツ類は「クロハツ」「ニセクロハツ」「クロハツモドキ」の三種が知られていましたが、実はこの倍近い未知種があると考えられており……これもう分かんねえな? そもそも「クロハツ」自体すごく美味しいわけではない(たぶん)ので全部致死毒があると認識してしまったほうがよいでしょう。

 一応見分け方ですが、「クロハツ」と「クロハツモドキ」は傷つくと赤から黒へ、「ニセクロハツ」赤へ変わります。それとヒダの粗さが「クロハツ」>「ニセクロハツ」>「クロハツモドキ」の順に違います。……が、未知種が交じるのではっきりとは断言できません。

 んじゃ実際にヒダを見てみましょうか。ヒダの隙間の奥が見えるくらい間隔があります。てことはこれは「クロハツ」かな?

 傷つけてみましょう。赤茶色になりました。「ニセクロハツ」では色が濃くならないみたいなので、これはおそらく「クロハツ」でしょう。

 すぐ近くに似たキノコがありました。ヒダが密ですね。傷つけると……。

 黒になりました。これは「クロハツモドキ」ですね!

 「クロハツ」「ニセクロハツ」「クロハツモドキ」の見分け方に、「ほんと菌類は判別の難しさが厄介ですね…」「ここまでやっておそらくっていうのが」「まじでこれもうわからない件」といったコメントが寄せられました。

最も身近な毒キノコTOP3――「ツキヨタケ」「クサウラベニタケ」「カキシメジ」

霊夢:
 はい、最も身近な毒キノコTOP3です。

 先ほど食べたキノコは「ツキヨタケ」ですね。「ムキタケ」「ヒラタケ」と見た目がクリソツで判別は困難です。毒性は消化器系。おもに嘔吐。下痢症状ですね。ひどい場合は幻覚、痙攣・脱水・アシドーシスショック【※】を引き起こします。

※アシドーシス
体内の水素イオン濃度のpHが7.35以下になっている状態。

 ブナやカエデ類の倒木、立ち枯れに重なり合うように発生。発光性有名ですが、光は弱く肉眼では分かりません。

 形は貝殻状のヒラタケ型。しかし個体によってはシイタケ型のものもあります。不明瞭なツバ状突起も特徴です。

 色は赤褐色のものが多いですが、状態によってさまざま。傘には鱗片がありますが、ないこともあり手強いです。

 判別の決め手は根本の黒いシミですが、これも実はないことがあり、要注意です。さらに厄介なことに、「ムキタケ」や「ヒラタケ」と同じ木から発生することもあり、採ったものの中に混ざってしまうこともあります。

 対処法は、採ったヒラタケ型のキノコ全部の根本をチェックしていくしかないですね。毒性はそこそこですが、疑いなく食べてしまうためか、多量摂取で重篤化することが多いようです。死亡例もあります。

 「クサウラベニタケ」は、「ツキヨタケ」と同じく、食用キノコと非常によく似ており、同じ場所に混成することもある難敵です。「ウラベニホテイシメジ」とは永遠のライバル。ベテランでも判別は困難なことがあります。鉄則である「怪しいキノコは食わない」を最も心がけたいキノコです。

 TOP3最後は「カキシメジ」です。クヌギ、シラカシなどの雑木林やマツ林に発生。傘は3~8cmで、色は栗褐色及び薄い黄褐から赤褐色変異に富みます。症状は頭痛、嘔吐、下痢の消化器系。食べた量にもよるんでしょうけど、死亡例はまだないそうです。私も幼少時に食べたことがありますが、ホコリ臭いにおいがしたため一本にとどめ、軽症で済みました。

 地味な色でいかにも美味しそうな見た目が特徴。成長とともにヒダに黒いシミができるのも重要なポイントです。

 「ムキタケ」「ヒラタケ」と見た目がそっくりな「ツキヨタケ」に、「毒キノコ界のエース」「5種類くらいの食用に似てるから最も厄介な毒キノコだと思う」といったコメントが寄せられました。

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