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「技術と歌舞伎が融合し合って、新たな歌舞伎の歴史が誕生していくことが心から楽しみ」市川染五郎・中村獅童らが、クールジャパン・マッチングアワード受賞に喜びのコメント

 「第1回クールジャパン・マッチングアワード」表彰式が、2017年2月16日開催されました。本アワードは、日本の魅力を海外に展開する商品や、サービス、先進的な異業種連携プロジェクトを表彰し、広く社会に認知させるものです。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛氏を審査員長にお迎えし、コンテンツが他分野と連携した事業が表彰されました。

 グランプリを獲得したのは、プロジェクト名、「『KABUKI LION 獅子王』と『超歌舞伎・今昔饗宴千本桜』における歌舞伎とテクノロジーの融合」。受賞者は松竹株式会社。主演の歌舞伎役者、市川染五郎氏、中村獅童氏らがビデオメッセージで喜びを伝え、松竹株式会社代表取締役社長、迫本淳一氏が喜びのコメントを発表しました。


司会:
 ここで審査いただいた、夏野審査委員長からご講評いただきます。

夏野:
 『KABUKI LION獅子王』これ、もう「クールジャパンを外に出す」というテーマ設定としては完璧なんです。そしてそのままの形ではなく、デジタル技術との組み合わせで素晴らしい作品になってます。もうひとつの超歌舞伎。こちらの方のいわゆる現代、アニメキャラクターとのコンビネーションですね。これとのセットだともう完全にクールジャパン・マッチングアワードとしての要件を100%満たしている。グランプリとしてはこれ以上はない。

 でもこれ、もし1個ずつだったらどうだろうな。ちょっと違うかな。というので、松竹さんに伺った所、2つセットでも構わない。そういうお話をいただきましたので、文句なしにグランプリという結論に至りました。

審査委員長の夏野剛氏

司会:
 ここで『KABUKI LION獅子王』主演の市川染五郎様。超歌舞伎『今昔饗宴千本桜』主演の中村獅童様から、受賞のビデオメッセージがございますのでご覧ください。

喜びの声を語る市川染五郎氏

市川:
 こんにちは。市川です。この度は『KABUKI LION獅子王』グランプリ受賞、本当に嬉しく思います。この作品は、ラスベガスで初めて歌舞伎をご覧になる方々にも楽しんでいただけるように、歌舞伎の得意技、面白さを随所に盛り込みました。

 舞台のほか噴水ショー、イベントなど、パナソニックの皆様、そしてNTTの皆様にお力をお借りすることで、最新技術による新しい歌舞伎が誕生いたしました。それを世界の皆様にアピールできたのではないかと思っております。

 歌舞伎は400年以上の歴史のある伝統芸能でございますけれども、常にその時代の最新技術を取り入れて進化してまいりました。今後とも、また新たな開発・発明によって生み出された技術と歌舞伎が融合し合って、新たな歌舞伎の歴史が誕生していくことを心から楽しみにしております。

喜びの声を語る、中村獅童氏

中村:
 こんにちは中村獅童です。若い方たちに歌舞伎に少しでも興味を持っていただきたいと思い、このようなチャレンジをさせていただきました。またこの作品が、栄えある賞を受賞いたしまして、出演者の1人といたしまして、誇らしい気持ちです。ありがとうございました。

 またドワンゴさんやNTTさんの最先端のデジタル技術、そして歌舞伎の持ってる古典との融合という部分で、大変うまくいったのではないかと思います。

 また初音ミクさん、さらにはニコニコユーザーの皆様のお力をお借りして、この作品は出来上がりました。多くの方々の結集であるこの作品から、また次への作品へつなげていけたらと思っております。

司会:
 皆様、どうぞステージにお上がりくださいませ。それではここで受賞者の松竹株式会社代表取締役社長 迫本 淳一様からコメントをお願いいたします。

迫本:
 グランプリを受賞させていただけて、とてもうれしいです。そして審査員の皆様、本当にありがとうございます。今、担当の係の方からひとつだけご注意がありまして、時間が押してるので、短めにコメントを、というご注意があったんですけど。どうしても喋りたいんです(笑)。ちょっと長めになってしまうかもしれません。

 我が社で今、取り組んでることがあります。既存事業の深堀りと水平展開ということであります。既存事業の深堀りとはどういうことか? 非常に大ざっぱな言い方をすると、ネットの社会になって、生産者と消費者が直結するというんですね。間に介在するものは排除される。そういう革命が進んでるんではないかというのです。

 そういう意味で我々も、きちんと生産力をつけようと。ほかに作れないものを作っていけば、いろいろな流通を通して消費者へお届けすることができる。

 特に先輩方が苦労して、お金も出して、今まで作ってきた歌舞伎とか、映画。そういうことも含めてやってきたい。今ドワンゴさんに入っていただいてる歌舞伎座ビルの、ビル収益の安定収入で稼ぎながらやっていこう(笑)という社の方針でございます。

 水平展開はどういうことかというと、マーケットを拡大しなければいけないということ。演劇、映画ってどうしてもマーケットが小さいんですよ。去年映画が大きかったといって2300億ですから。やっぱり拡大していくためには若い人たちに見てもらう。そしてグローバルに展開していくというのが、水平展開の意味でございます。

 そういう意味で、『ワンピース』とか、獅童君がやった動画の歌舞伎化ですとか。あと歌舞伎座自身も、建物の地下でつながり、アクセスしやすいようにする。少しでも歌舞伎のファンの方々に気楽に来ていただいて、広がるようにという努力をしております。

グランプリを受けてコメントする、松竹株式会社代表取締役社長 迫本 淳一氏

 そしてあとはグローバル展開。グローバルに世界のマーケットを見れば、いろんなことができるんじゃないか。そういうことを考えています。そういった中で、この2つを取り上げていただけたということは、本当に嬉しいことです。

 我々、クールジャパンというすばらしい理念を実現すべく、やったわけではありません。本当に少しでも儲けよう、次のステップに行こう、ということで皆で話しあってやってきた結果なんです。

 ラスベガスはMGMさんからお話をいただきまして、本当にいい機会を与えていただきました。やはりグローバル展開するときに、今までのように文化を文化施設として持ってくということではいけない。商売するならば、きちんとローカライズしなければいけません。我々はラスベガス用にローカライズした。そんなふうに考えております。

 そこで今、最新のテクノロジーを通じて、すばらしい社会貢献をしてインパクトを与えていこう。志の高い仕事をしていこうという。という企業理念をお持ちのパナソニックさんとNTTさん。そして一流の仕事をするネイキッドさんチームラボさんに協力いただきまして、こういうような形で展開することでました。

 おかげさまでラスベガスは、通常3000人から5000人ぐらいしか客様来ないという状態で、10万人。平均で2万人のお客様に来ていただきました。

 またドワンゴさんが歌舞伎『ワンピース』をご覧になり、急遽やろうということになりました。これも、NTTさんにご協力いただきました。5ヶ月ののち、CGができたのはその日の朝という(笑)。

 松竹はこれまで、非常にスピードが遅いと言われてたんですけども(笑)。早くに展開できたのはドワンゴさんとご一緒していただけたり、NTTさんとこれまでの連携があったからだと思ってます。

 私ども、時間消費型の産業です。ライバルは同業者だけではありません。ジョギングやウォーキングする人の時間をどうやって取ってくるのか。食事する人たちの時間を、どうやってこっちに向けてもらうのか。そういうことを考えています。

 場合によってはそういう「健康や食の産業」と協力して、いいもの作っていく。それも必要なのではないか。そんなふうに思っております。

 そういう意味ではこれからも「異業種間における連携」というのが重要です。今日ご一緒させていただいた方々はもちろん、これからもっと色んな方々と組みたい。素晴らしい、いい仕事がしたい。そう思っております。嬉しかったので、ちょっと長めに挨拶させていただきました。本日はどうもありがとうございました。

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