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オタク芸人でラノベ作家の天津向に聞く、大変でも仕事をしながら同人活動を続けるワケ。一人のサークル参加者として語るコミケとは?

オタクとしてまだまだ未熟「アニメ好き」ぐらい

──向さんは昔はオタク界隈からの風当たりが強かったと伺っているんですが、コミケでもそうしたことってありましたか?

向:
 結局、僕のリサーチ不足が山ほどあって、コミケに出た時も「にわか」だの言われましたし、未だにやっぱりコミケでも後でTwitter見たら「向、何してんねん」とか「荒らすな」とか全然あります。まあ昔よりかは減りましたけどね。

 今は、コミケで何を言われても痛くないというか。何せこっちは紆余曲折ありながら、一応10年やっているという自負はあるので、そこに対して「にわか」って言われたって「すいません」って言えるんですよね。「でも、俺は10年やってる」って。それがない部分で戦っていた時、すごく後ろめたかったような気がしますね。

──それは本業が芸人だからでしょうか? それともオタクとして感じたのでしょうか?

向:
 オタクとしてじゃないですかね。芸人としてはそんなに心強くない方だと思うんですけど……。

──オタクとして未熟だと感じてしまうのでしょうか?

向:
 無茶苦茶ありますよ。オタクという言い方をむしろしたくないぐらいです。やっぱり、知れば知るほど周りに死ぬほど詳しいちゃんとオタ活されている中で、僕はだからもう本当に「アニメを好き」ぐらいになんとかしたいぐらいです。それぐらい周りに尊敬するぐらい知識を持たれている方ばかりなんです。でも、オタクって言われても良いと思います。

──オタクの世界に足を踏み入れると、オタクという言葉の意味が変わりますよね。

向:
 とても高い頂の中で、一歩でも登ったことがある人をオタクというのか、どこまでがオタクなんだ? という。はたから見たら山を登っているんだったら全員オタクに見えるけど、色んな人、色んなコースもあってと考えると、僕は「アニメ好き」ぐらいだなと思うんです。

──でも、コミケにサークル参加したらオタクですよね。

向:
 (笑)。そうですね。

コミケ直後に仕事が入っていても、閉会の拍手はしたい!

──お仕事との両立ってどうでしょうか? お仕事後に直行したお話もありましたが、逆にコミケ終わってお仕事というパターンもありましたか?

向:
 それこそ、31日終わってカウントダウンイベントで富士急ハイランドまで行ったんじゃなかったかな。4時くらいに終わって、後片付けして。

──閉会の拍手もして。

向:
 拍手して、バーって荷物片付けて終わって、家に帰ってスーツだけ持って行って、それでも間に合った感じでしたけど。バタバタではありましたけど。

──体力的にもキツイですね。

向:
 キツイです。こっちはもうカウントダウンを一度終えたような気分でした。だからコミケ終わって仕事というのも、平気でありますけどね。

 説明が難しいんですけど、例えば「16時入りにしてください」ってマネージャーから来て「それはできない」と。なぜなら拍手したいから(笑)。17時入りならできると。

 で、行くんですけど、「なんで1時間遅くなるんですか?」とあっちのスタッフは知らないわけで、そしたら僕はガラガラを引きずって……。「どこか行っていたんですか?」みたいに聞かれたりありましたね。

今回、修羅場を初経験

──イベントの参加もそうなんですが、同人誌を作る時間も作らなければいけないじゃないですか? 今の向さんはラノベも書いていらしたりもしますし、時間作るのは大変だったりしますか?

向:
 今回は本当に大変でしたね。もう入稿は終わったんですけど、僕は早期入稿でおなじみなぐらいで、超優良入稿なんですよ。印刷会社さんの早割の中でも、一番割引されるのでいつも入稿していたんですけど、ライトノベルの3巻が8月17日に出るのですが、それの締め切りとかが重なって……。

 「あれ?」と思って、細かい書きものの仕事とかも重なって、いけると思っていたけど、「あ、ヤバイ!」って。

──芸人との両立というよりも、お仕事増えて大変だったんですね。

向:
 ようやく増えてきたっていう感じなんですけど。それまで同人でみんなが言われてる締切あるあるがあんまし分からなかったんですけど、今回初めてヤバイってなって。「あれ、もう○日しかない……」っていうのがようやく分かって。でも、その経験ができて嬉しかったです。

──その先には、「落としました」がありますけど……。

向:
 本当に、今回マジで落ちるかもなと思ったんです!

──「新刊落ちました」って手書きのボードが。

向:
 あれも体験してみたいですもん! ガチでやってガチで落とす体験も!

──ガチでへこむでしょうね。

向:
 はい。

──同人活動の時間の作り方の難しさをようやく味わったという感じでしょうか?

向:
 そうですね。みなさんそれくらいお忙しい中でやっているんだと分かりました。先ほどの並ぶ体験にも近いですけど、このテンパった状態で入稿に向けて頑張ることを初めて経験した時に、より同人誌の価値が自分の中で上がりました。

 僕がスケジューリングするのが好きというのもあるんですけど、僕が時間あっただけなんですよね。「そうか、こんなにみなさん時間が無い中、こうやってるんだ!」って思うと輝きが増す、創作のモチベーションってすごいなと。「そんな時間無くて出さんでいいやん!」っていうのを振り切って出す格好良さってあるなと思いましたね。

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