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『シンデレラ』の原作が鬱展開すぎる「壮絶な虐待」「残酷な流血描写」etc…身の毛もよだつエピソードに戦慄

 今回紹介するのは、ひろくんちゃんさんが投稿した『【ゆっくり解説】ディズニー映画と都市伝説を読み解くpart.1 シンデレラ』という動画。

 音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の博麗霊夢霧雨魔理沙のふたりのキャラクターが、ディズニー映画『シンデレラ』について、都市伝説の検証、残忍な描写のあるグリム童話との比較や、「なぜ零時に王子の前で魔法が解けなかったのか」「ガラスの靴が残ったのはなぜ?」などの疑問点の解説を行います。

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まずはよくある『シンデレラ』のあらすじを確認

左から博麗霊夢霧雨魔理沙

霊夢:
 今回は知らない人は少ないであろう1950年2月15日に公開された『シンデレラ』について解説していこうと思うよ。

魔理沙:
 この画像は原作の童話の本なのか?

霊夢:
 このシャルル・ペローの本やグリム兄弟によるアシェンプテルがよく知られているのだけれど、実は1634年から36年に刊行されたジャンヴッティスタ・バジーレのペンタメローネ(五日物語)という民話集に採録されたチェネレントラという作品が最も古い形で残っていると考えられているのよ。

魔理沙:
 約400年間語り継がれてきたのはすごい。グリム童話のシンデレラは怖い話だったってネットやオカルト本で見たことある。実際はどうなんだ?

靴が合わない姉たちの足を無理やり……本当は怖い『シンデレラ』

霊夢:
 魔理沙の言っていたグリム童話の怖いところは、王子が靴を手がかりにシンデレラを探すところよね?

魔理沙:
 そうなんだ。私が聞いたのは継母が靴に足が入らなかった娘たちに、自分の足を切って無理やり入れるように言うんだ。

霊夢:
 そうなのよ。具体的には継母は「妃になったら歩く必要はなくなるのだから」と、つま先が入らなかった一番上の姉のつま先を、かかとが入らなかったニ番目の姉のかかとをナイフで切らせたわ

霊夢:
 当然のごとく王子に靴の血を見られて無駄になったわよ。その後にも結婚式でふたりの姉は鳩に眼球を突かれ、くり出されてしまうわ。

魔理沙:
 姉たちに無茶苦茶なことをさせた継母はどうなったの? やっぱり因果応報でひどい目に遭ったのか?

霊夢:
 実は継母が特にひどい目にあった描写はグリム童話では描かれていないのよ。

魔理沙:
 「グリム童話では」ってことは、他の作品ではひどい目に遭っているのか? 一番の加害者は継母だと思う。率先していじめなきゃ娘たちもいじめてないと思うよ。

霊夢:
 なんと2007年2月6日にディズニーの映画『シンデレラ』の続編のOVA作品として、『シンデレラIII 戻された時計の針』が発売されたのだけれど、その中で一番上の姉と一緒にヒキガエルにされているのよ。

 継母が自分の娘たちに無理やり足を切るように言う場面は、想像しただけで痛々しいところではあります。これには「発想がいやだw」「ヒエッ」「グロいンゴ」などのコメントが寄せられました。

シンデレラの足が極端に小さかったのは、幼少期の靴を履き続けて足が成長しなかったから

魔理沙:
 ところで霊夢、なぜシンデレラは姉がつま先やかかとを切り落とさなければ履けなかったくらい、足のサイズが小さかったのか? 普通に考えておかしい。

霊夢:
 シンデレラが幼少の時に実母が亡くなっているのよ。だから小さい頃から継母たちからのいじめに遭っていたと考えられるわ。17世紀のヨーロッパでは下級労働者、農民などが履く安価な靴として、耐久性や防水性に優れた木靴が履かれていたわ。

 おそらく継母はシンデレラが成長して靴が窮屈に感じても、新しい靴を買い与えてくれなかったのでしょうね。だから足が成長できずに小さいままだったと考えられるのよ。

魔理沙:
 しかし霊夢。靴が小さいからって足が成長しないなんてこと、本当にあるのか?

霊夢:
 魔理沙、実際にあるのよ。今の中国が唐の末期だった時、女性に対して幼児期より足に布を巻かせ、足を大きくさせない纏足っていう習慣があったのよ。

 足のサイズが10センチ前後だと美しいとされて。足の親指以外の指を足の裏側へ折り曲げて、布で強く縛って意図的に骨を変形させて、かかとの後部とつま先だけが地面に接触するような形にしたのよ。

 かつて中国で女性に対して行われていた風習である纏足。これにより人間の足の形を変形、あるいは小さいままで成長を止めることも可能です。「下手するとシンデレラの足もかなり変形してたんかもな」というコメントも見受けられました。

零時に王子の前で魔法が解けなかったのは23時45分に鐘が鳴っていたから

魔理沙:
 もうひとつわからないことがあるんだ。魔法は零時までのはずだろう? 零時の鐘が鳴った時、王子の前で魔法がなぜ解けなかったの? それとガラスの靴が残っていたのはなぜ?

霊夢:
 それはね、魔理沙。23時45分に鐘が鳴っていたからなのよ。

魔理沙:
 どういうこと? 零時には鐘は鳴っていなかったのか?

霊夢:
 正しくは1時間に鐘は4回鳴っていたのよ。まず時を告げる鐘を「時鐘」と言うのよ。ヨーロッパでは教会で働く人が規則正しい生活ができるように、時鐘の機能がある公共時計が結構あるのよ。

 技術上、昔の時計には分針がなかったのよ。だから構造上簡単な1時間の半分や、半分の半分に鐘を鳴らして細かい時間まで計ろうとしたのよ。

 15分の半分は7.5分。中途半端だから、一番細いのは15分なのよ。この時鐘はイギリスの首都・ロンドンにあるウエストミンスター宮殿に付属する時計台の大時鐘のビック・ベンで実際に現存しているわよ。

魔理沙:
 そんなに鐘が鳴りまくっていたら、いつかわからなくなっちゃわないのかぜ?

霊夢:
 そのためにも1時間置きに各時間と同じ回数、鐘が鳴るようになっているのよ。たとえば1時なら1回。6時なら6回。12時なら12回のようにね。ディズニーから2015年3月13日に公開された実写版『シンデレラ』でこの描写が上手に物語と絡めて描かれているわ。

ガラスの靴が消えなかったのは魔法で新しく作り出したものだから

霊夢:
 後はなぜ靴が消えなかったのかよね? 靴は各物語によって革だったり、金や銀だったりガラスだったりするわ。靴だけ消えなかったのには理由があるのよ。ドレスだったり馬車だったり髪型だったりは、魔法の力で綺麗にだったりゴージャスに変えられたのよ。しかし靴だけは違うと考えられるのよ。

 魔法がかかったものは消滅するのだったら、髪を綺麗にしてもらったら翌日シンデレラはスキンヘッドにならなくてはいけないのよ。よって魔法で姿を変えられたものは元に戻ると考えるのが自然なのよ。

霊夢:
 靴は元々履いていたもの、違う靴の姿を変えたのではなくて、魔法で新しく靴を作り出したと言えるのよ。先ほど紹介した実写版の『シンデレラ』では、魔法使いがシンデレラが履いていた靴を脱がせる描写があるのよ。

 主人公がハッピーエンドになることから一見キラキラした物語に思われる『シンデレラ』ですが、グロテスクな場面など、他にも諸説あるようです。ふたりの解説には「面白い」「楽しかった!」というコメントが寄せられました。

 ふたりの解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】ディズニー映画と都市伝説を読み解くpart.1 シンデレラ

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