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『ストリートファイター』ベガの秘められた設定が面白かった件「嫌いなものは無能な部下」「サイコパワーは師匠から盗んだ」

サイコパワーを手に入れたきっかけ

霊夢:
 ベガがサイコパワーを手に入れたきっかけは『II』のバックストーリーにあります。それがこちら。

霊夢:
 ベガは完全に悪の道に染まってはいますが、根底には「武術家・格闘家」という精神が消えずに残っているという設定だということがわかります。

待望のプレイアブル化

霊夢:
 92年、対面式通信代の普及で対人戦が熱を帯びるようになり、そのタイミングで『II’』が稼働。そこでベガが操作可能になりました。

霊夢:
 しかし、元々ラスボスとして、プレイヤーが操作することを全く考慮することなく作ったベガのキャラ性能は尋常じゃないほど高く、「サイコクラッシャー」という技をガードさせ、その隙をついて投げるだけの戦法「サイコ投げ」が流行、一方的に試合に勝ててしまうという事態が発生してしまいます。

魔理沙:
 当時、投げハメ論争で荒れたなぁ……。

霊夢:
 このとんでもない性能から「ベガを使う奴は人間じゃねぇ」とまで言わしめてしまいました。

映像作品におけるベガ

霊夢:
 その後に公開されたハリウッド実写版には、ラスボスとして出演。設定もゲームとは微妙に違って、シャドルーは「闇の秘密組織」から「東南アジアの軍事国家」となり、ベガはそれを支配する“専制的独裁者”という役回りになります。

 BISON(映画でのベガの名称)は国連が派遣した医療ボランティアを拉致し、「72時間以内に200億ドルを支払わなければ彼ら全員を殺害する」と身代金を要求、人質解放作戦を展開する連合軍のガイル大佐との壮絶な死闘を繰り広げます。

魔理沙:
 やってることのスケールがデカいのか小さいのか……。

霊夢:
 もちろん、ただの軍人なのでサイコパワーなどは持っていませんが、終盤で電磁波発生装置に感電し、“帯電体質”になります。

霊夢:
 一方、テレビアニメの『ストリートファイターII V』には、原作準拠の秘密結社総帥として登場。こちらでは、交渉相手に敬語を使うなど、ビジネス的な一面が見られます。

劇場版&テレビアニメを経た『ZERO』版ベガ

霊夢:
 劇場版とテレビアニメのデザインがフィードバックされる形で『ストリートファイターZERO』では、ベガの体格が大幅にビルドアップしました。

魔理沙:
 結果にコミットする。えらくゴツくなりましたね。

霊夢:
 時系列上(パラレル設定ではあるものの)『ZERO』は『II』より前ということになっているので、ベガのサイコパワーが“絶頂期”にあったことを体型で表現しております。

 というわけでサイコパワーのゲーム内での描写もようやく設定相応に扱いが大きくなり、必殺技にも「気弾」や「ワープ」など、それっぽいものが追加されます。

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