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シリア難民「普通の生活に戻りたい」→プーチン「大統領権限として国籍を差し上げます」国民の質問に答える“プーチン・ホットライン”の回答が男前すぎる

移民の国籍取得を簡素化していくことを明言

(©Ruptly)

質問者:
 4年前に私たちはこちらに来ました。国境を超えた時でありますけども、子供は1歳半でした。心理的な強烈なトラウマを子供が受けたのです。ですから、治療が必要です。子供は今、発育が遅れています。そして視力を失いかけています。ですから、この病気の子供を抱えて元の地域に戻ることはできません。

 しかしながら書類の手続きで困難に直面しました。90日間についての法律があります。私たちは90日間、ここを出なければいけないということなんですけど、でも戦闘地域に子供を抱えて戻るということはできません。書類をまとめるということなんですけども、ここにいても時間がかかります。

 加えて、他にも問題があります。お金が足りないわけです。このように悪循環になって抜け出すことができないんです。なんとか助けていただきたいと思います。私たちはお金を稼がないといけないのに書類がないので、仕事に就くことができないのです。大統領、このシステムをなんとか簡素化し、国籍を取れるようにしてほしいと思います。

プーチン:
 ウクライナのドネツィク、ルガンスクについては非常に大きな悲劇です。なぜならば、ロシアの人たちはウクライナの人たちを兄弟だと思っているからです。私たちは現在どんな大きな悲劇にとらわれていても共通の未来を持っているというふうに思います。

 今なお避難してきた人たちの就業という分野で問題が残っているのは恥ずかしく思います。移住当局にこの問題を解決させます。もし必要ならば、法律を手直しし、この問題は解決しなくてはならないと思います。

 内務大臣、そして移民当局に対策をとってもらわなければならないと思います。前にも言いましたが上手く対策がとられていないということだと思います。

 私が確信しているのは、私たちは自由化という方向性に沿ってロシアの国籍を取りやすくする。特に人道的な観点からこのような措置が必要な人に対しては、そのような簡素化の措置を取っていくべきだし、特にロシアの人口動態ということを考えた場合にも、やはり出産年齢の20歳から29歳という女性が34%も減っているという状況を認識しなくてはならないと思います。

(©Ruptly)

 経済分野でも社会分野でもいろいろ問題があります。90年代、出生率が大きく下がったときがありました。それは国が大きな困難に直面していた時代でした。そして、そのときに生まれた子供の数が大変少なかった。それが今、いくつかの宗教を経て、出産年齢の女性たちが少ないという問題に繋がってきています。

 人々はどこの国民であるかどのような宗教を信じているかなどにかかわらずロシアと強い絆を持っており、そのような必要性を持っている人たちについては必要な措置をとっていくべきだと思います。もちろんロシアの国民の利益も同じ地域に住んでいる人たちと、そして労働市場にいるロシア人の利益も考えつつであります。

地方の学校の整備について、直接知事に改善を要望する

(©Ruptly)

質問者A:
 アルタイ地方に住んでいます。この地方の唯一の学校、9年生まであるんですけど、1ヶ月前に土砂崩れがありました。その次の年、もう学校に行けなくなりました。どうしたらいいんでしょうか? ここに40年住んでいるんです。学校がないからと言って他のところに移るわけにはいきません。学校がなければ村は死んでしまいます。大統領、ぜひ支援してください。

質問者B:
 私も次のように言いたいと思います。ナターリャ・ブシキーニワです。娘は4年生です。この教育の部分ですけれども、私自身も教育分野の学校を終わっています。でも、教師がいないので学校は閉鎖になってしまいます。

 19年間、学校の修理は全然行われていません。役所は学校を修理するよりも閉鎖したほうが楽だと思っているんです。遠くまで子供を学校にやるのはとても大変です。

 8時から11時まで学校に行っているとしても、送り迎え、そして寒いとき、お昼も食べないで遠い道を帰ってくる時どうしたらいいんでしょうか? もしこの学校が無くなってしまうとここに来ている2つの村がダメになってしまいます。

プーチン:
 分かりました。この問題、他の地域にもあると思います。この村だけではないと思います。本当に子供の数が少ない学校の問題、みなさんの学校には何人子供が行っているんですか?

質問者A:
 47人です。

プーチン:
 47人ですね。47人というのは十分な数でありますので、1人とか2人じゃありませんので学校はやはりきちんと整備しなくてはいけないと思います。そして、学校に先生を配置すべきだと思います。

 子供の数が少ない学校の問題というのは、私たちも承知していますが、コストが大変かさむ、学校を維持するのが大変だという問題があります。でも、これだけの数がいるんだったらば、やはり学校は維持しなければならないと思います。

 私はこれまで何回も言ってきたんですが、今、村のみなさんがおっしゃったのはとても重要な点を言っていると思います。「学校が閉鎖されれば、村は死んでしまう」と言った言葉でした。たしかにそうだと思います。学校がないからと言って、村から出ていくということはあってはならないと思います。シベリアで、極東でそういう事態が起きています。

 つまり村の人達が将来に希望を持つことができないという状況だと思います。ですから、輸送の問題もあると思います。だからスクールバスを導入するとか、17億ルーブルという予算が連邦予算から出ているわけですので、知事に話を聞いてみたいと思います。この問題を認識していますか? 学校をどうするつもりですか?意見をお願いします。

知事:
 大統領、そして村民のみなさん、学校の問題ですが、その学校は本校ではなく分校というステータスになっています。教師も足りないということになっています。閉鎖するつもりはありません。何か噂が伝わったか、村の行政からそういう話が出たのかもしれません。

 でもアルタイ地方としては、きちんとした措置をとっていくつもりです。また市町村と連絡をとって、この場合は村の行政と連絡をとって問題解決を図ります。学校は将来的に存続します。村も存続します。

プーチン:
 ありがとうございます。ここに住んでいる人たちがちゃんと学校を持って、こんなかわいい子供たちが学ぶんですから、ぜひ学校をちゃんとしてください。

「ロシア大統領の権限として国籍を差し上げることにします」

シリアで片足を失いロシアに亡命した女性。
(©Ruptly)

質問者:
 プーチン大統領、こんにちは。私のお願いに心を留めてくださってありがとうございました。セルゲイ・ショイグ国防大臣がシリアからサンクトペテルブルクの軍事病院に運んでくださってありがとうございました。また、ドクターのみなさん、病院のみなさん、私を支えてくださりありがとうございました。私は両足がなくなるかもしれなかったんです。前はこのような写真です。

 義足を付けて、普通の生活に戻りたいんです。私はまだロシア国籍を持っていません。ロシアの国籍を取るのを助けてください。そして2年間子供たちに会っていないし、夫と会っていません。

 夫と子供たちはシリアの国籍です。シリアの人たちは国を出るのが大変難しく、私はウクライナ国籍ですので、呼び寄せることができません。ぜひ家族が会えるように取り計らってください。

プーチン:
 すでに、ここでも申し上げたように国籍を取る必要があること、そして大きな意味でのロシアという世界に自分を置いている人に国籍を取れるようにすべきだと先に申し上げました。

 ウクライナ国籍の方であっても、また国籍にかかわらず、宗教にかかわらず、ロシアという世界に身を置き、心を寄せている人に対して、ましてやこのような大きな不幸に遭われた方です。

 お子様たちにお母さんが元気になってきているということを出来るだけ早く知ってもらえるように、そしてドクターたちが頑張っていることも知ってほしいと思いますし、状況は本当によく理解できます。本当にお気の毒だったと思います。

 あなたのような方が私たちには必要なんです。ぜひご家族と生活ができますように国防大臣に私から働きかけます。ご家族がロシアに来られるように取り計らいます。これはロシア大統領の権限として国籍を差し上げることにします。

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