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地下アイドルの月収事情を現役アイドルが暴露……上は60万円から、下は3千円まで【話者:宮台真司・ジョー横溝・姫乃たま】

 社会学者・宮台真司氏@miyadai)とラジオパーソナリティでライターのジョー横溝氏@JNiconama)が政治・経済・司法・国際情勢から、映画・音楽・芸能、サブカル、 18禁にいたるまで、様々なジャンルのテーマを独自の視点で徹底的に掘り下げる『宮台真司とジョー横溝の深堀TV』。

 今回のテーマは「地下アイドル」。地下アイドルとはどのようなアイドルか、『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)の著者で地下アイドルの姫乃たま氏@Himeeeno)をゲストに迎え、熱いトークを繰り広げました。

左からジョー横溝氏宮台真司氏姫乃たま氏

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地下アイドルは「負の感情を感じられるということが大事」

姫乃:
 宮台さんはアイドルさんと写真集に撮られる機会もあるかなと思うんですけど、あとで写真を見たらすごく肌が綺麗になっていたりしませんか?

宮台:
 しますね。

姫乃:
 あれはかわいく加工するアプリがあって、それのおかげで「私、結構いけるかも」と思い始めた子が増えて。

 カンパニー松尾さんというAV監督が好きで、インタビューを読んでいたら、つけまつげが出来たときに、AV女優を志願してくる子がすごく増えたと言っていたんです。

ジョー横溝:
 そうなんだ。

姫乃:
 結局、整形している女の子とか見ても、周りからしたらすごくかわいいのに、本人にしか分からない強いコンプレックスがあって、それがつけまつげ1個で解決して人前に出たいというのが、たぶんAVだったりする。だから、美肌の加工アプリは自分で撮って、ネットに出して、「かわいい」と知らない人に言われるわけだから、「いけるかも」と思うきっかけになったんじゃないかなと思います。

ジョー横溝:
 それは俺の中ではすごい平成っぽいというか、昭和の時代は真逆だったんですよ。

姫乃:
 そうなんですか?

ジョー横溝:
 変な話だけど、昭和では「欠点はむしろお前の強みだ」と言われて、「そこを全面に打ち出して戦うんだ」みたいな。「欠点こそ君のアイデンティティーだ」と言われて戦ったんですよ。

宮台:
 僕の感じだと、欠点が強みだということで、要は強みしか見えない感じ。分かりやすく言うと、輝く存在ですよね。でも、たまちゃんのこの本、『職業としての地下アイドル』を見ても分かると思うんだけど、地下アイドルというのは、例えばいじめられっ子率、いじめ体験率とかは、普通の子より圧倒的に高いし、劣等感も非常に強い。

『職業としての地下アイドル』
(画像はAmazonより)

 実はつけまつげでAVに出たり、地下アイドルになったりするけれども、別にそこでいきなり強さとかが全面に出るわけでは必ずしもなくて、その負の感情、ネガティビティというのが消えないで感じられるということが、すごく大事なんじゃないかと気がするよね。

姫乃:
 本当にそうなんですよ。宮台さん、地下アイドルなんですか(笑)? 地下アイドル以上にわかっている(笑)。

ジョー横溝:
 宮台さん地下アイドルか(笑)。宮台さんとチェキ撮って、500円払うのは嫌だな、俺(笑)。

宮台:
 俺だって嫌だよ(笑)。

一同:
 (笑)

何のために地下アイドルをやっているのか。 「知名度と稼ぎがまったく比例しない」

姫乃:
 本当にそうで、地下アイドルになって、現場ではチヤホヤされるけど、学校では「私、地下アイドルなんだよね」と自慢できないですよね。いかがわしいイメージもすごくあるし、「結局、売れてないアイドルなんでしょ」と言われちゃうと、別に学校でもスクールカーストで上に行けるわけでもないから、本当にそういう痛みを感じながら、それを糧にみんな「見返すぞ」という気持ちでやっているんだけど、だんだん何を見返すのか分からなくなってきてしまって、精神的に壊れてしまう女の子がすごく多いですね。

ジョー横溝:
 「見返すぞ」と、今、言っていましたけど、別に地下アイドルはものすごく収入がもらえるわけじゃないですよね?

姫乃:
 そうなんですよ。

宮台:
 むしろ逆ですよね。

ジョー横溝:
 平均がいくらでしたっけ?

姫乃:
 平均が12.7万円で、それを出したらTwitterで「私こんなにもらってないんですけど」という感じで、すごくたくさん抗議のリプライが来て……。

ジョー横溝:
 地下アイドルの仲間たちから?

姫乃:
 そうです。「誰がこんなにもらっているの」みたいな。

ジョー横溝:
 そうなんだ。じゃあもっと実相としては低いということ?

姫乃:
 そうですね。アンケートを見ていると、ちょっと具体的な数字は忘れちゃったんですけど、一番上が確か60万の子がいて、それが本当にずば抜けている。次が30万、15万で、そこから下は3千円とかいたような気がしますね。1万とか2万がすごく多かった。

ジョー横溝:
 何時間働くの? 12万、それでも多い月収を稼ぐのに、みなさんどれくらい働いているものなんですか?

姫乃:
 基本的にはこれ一本で食べている子はいなくて、みんな副業していたり、学生だったりするので。

 私、高校生のとき、例えば6時半に起きて学校に行き、そのままキャリーを引いてライブしに行くんですよ。だから、放課後から、高校生のときだから本当はダメですけど、終電近くまで物販とかライブして、そこから帰って宿題をやったりTwitterを更新したり。

 それで、寝るのは遅いですけど2時とか、また6時半に起きるという感じなので。それをみんな、たぶん同じような生活をしているので……。

ジョー横溝:
 何のために? ということですよ。

宮台:
 さっきも出ていたけど、学生で親元系だったら5万、10万以下でもやっていけると思うけれど、社会人、つまり学生で親元系じゃなかったら、最低でも14、15万ないと暮らせないですよね。

姫乃:
 そうですね。

宮台:
 だから必ず別に仕事をしているはずですよね。

姫乃:
 そうですね。だから地下アイドルの方が、副業とか趣味という認識がある子がほとんどで、メジャーに行って稼げるかというと、正直フリーでやっていた子のほうが稼いでいたので、知名度と稼ぎがまったく比例しないんですよね。

宮台:
 知名度と比例しないんですか?

姫乃:
 本当にしないです。すごく極端な話をすると、ファンが4、5人いて、そこからめちゃくちゃに搾取すれば食べて行けるわけで。

一同:
 (笑)

姫乃:
 イメージが悪くなるから、最近ずっとこの話はしてなかったんですけど、昔知り合いだったアイドルさんは本当に4、5人しかファンがいなくて、泊まりがけのオフ会みたいなのをやって、知り合いのコテージで鍋をやって。それで何万か取るんですけど……。

宮台:
 ニューリッチ層のファンが5人いたら、1人から200万ずつ搾取しても相当の年収になりますよね。

ジョー横溝:
 そういうことですよね。

姫乃:
 さっき言ったとおり、収入をすごく突っ込むので、例えば収入がそんなになくても、それこそ12万しか稼いでなくても、その5人が12万突っ込んでくれたらいいですよね。

ジョー横溝:
 相当いいですよ。

姫乃:
 もちろん、それだとファンも疲弊するし、何のためにアイドルをやっているのという話なので……。

ジョー横溝:
 確かに。(コメント)「パトロンじゃねえか」と言ってる人いましたね。

姫乃:
 本当にそうなんですよ。みんなはやらないけど、やろうと思えばそういうこともできる。どこまでも低い志で生きている業界ではあるので。

一同:
 (笑)

姫乃:
 だから、AV女優さんはかわいくて、ハードなプレイも頑張って、それでやっと知名度が上がる、頑張らないといけない業界になっている。

宮台:
 AV女優はメディアが動画配信なので、いわゆるスカウトした女の子の200人に1人しかAV女優になれない。いろんな風俗系でも、AV女優は完全に頂点なんですね。出たい人もいっぱいいて、たくさんの宣材写真を自分で送りつける女の子もいるわけですよね。

ジョー横溝:
 AV女優は現代の高尾太夫みたいなもんですね。

宮台:
 そうですね。

姫乃:
 高尾太夫? お相撲さん?

ジョー横溝:
 高尾太夫というのは、簡単に言うと昔のソープ嬢のトップですよ。

姫乃:
 かっこいい。

宮台:
 花魁の頂点。

ジョー横溝:
 そう。吉原のトップ。そういう呼び方があったんです。

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